不あがり

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アラビアのロレンス。 デビット・リーン監督。
 
イメージ 3
 
この映画をご存じない方もこの題名だけはご存知では。
 
冒頭バイク事故でロレンスが死ぬという
意表をついた始まりである。
 
ある人は絶賛しある人は腐す。
そんなロレンスとはどんな男なのか。
そして物語は始まる。この物語が長い。
 
私はアラビアのロレンスと
呼ばれる前のシーンが一番好きである。
 
ロレンスはガイドを連れ砂漠を旅する所から始まる。
その長い旅は過酷である。水が無くなる。
その喉が渇ききった時に偶然井戸を見つける。
するとガイドが躊躇する。
 
何故ならその井戸はこのガイドの部族の持ち物ではない。
周りを用心深く見る。そして井戸の水を飲む事を決意する。
とその時。ガイドが慌てる。
 
イメージ 1
 
ロレンスには何が起こったのか判らない。
そしてそのガイドが慌てふためいて
銃を取り構えた所で射殺される。
どこから弾が飛んできたのか。
ロレンスには全く判らない。
 
そしてある方向を見ていると
陽炎となって何かが近づいてくる。
それはラクダに乗った一人の男だった。
そしてその銃を構えて。
 
イメージ 2
 
ロレンスに尋ねる。
『どこから来たのか。』ロレンスが答えて。
『何故ガイドを殺した』 と詰め寄る。
 
すると『 この地では水は命より大事だ。』
そして『 この井戸は私たちの部族の物だ。
この男はその掟を破った。だから殺した。』
 
ロレンスは、『なら私も殺すのか』と尋ねる。
その男は、『この砂漠では水が無くては生きてはいけない。
ましてやこの土地の掟を知らない者からすれば、
喉が渇けば水も飲みたくなる。好きなだけ飲めば良い』と言って去る。
 
この男のセリフには痺れる。
 
この時の二人の出会いは、この映画の重要なシーンとなる。
そしてこの男は後のアラビアのロレンスを命がけで守る。
 
この長い映画の中で私はこのシーンが
何故か頭から離れない
 
そして
これからアラビアのロレンスの
長い物語が始まる・・・。
 
 
 
 
注。このセリフは私の記憶の中でのセリフである。
大分誇張があるかと思う。その点をご理解頂きたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
激突 スティーブン・スピルバーク監督1971年製作。1973年日本公開。
 
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この映画は日本では劇場公開となっているが。
実はテレビムービーとして作られた。
その予算は低予算で作られた。
 
私はこのトラックが大好きなのだ。
惚れていると言っても良い。
この前時代的フォルム。正に動く彫刻である。
 
そしてスピルバークの最高傑作であると未だに疑っていない。
 
この原作はリチャード・マシスン。脚本も担当している。
この作家は日常に起きる不条理を描いた素晴らしい作家である。
 
たとえばある男が、
気がつくと自分に係わる物が消えていく。
先ず消えていくのが。妻の姿が無い事に気づく。
しかし調べていくとその妻の存在すら無い。
それを追っていくと。次から次へと
その自分に係わる物が消えていく・・。
 
 
 
 
この『激突』も連日出張に明け暮れる
セールスマンが朝家を出る。
 
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やがて郊外の道路に出た頃、前に恐ろしく汚らし
タンクローリーのトラックがノロノロと走っている。
思わずそのトラックを抜く。
 
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その時、
トラックから汽笛のようなクラクションを鳴らされる。
その意味は判らない。しばらく前を見ながら運転していると
いきなり幅を寄せるように先ほどのトラックがこの車を抜き去る。
危うく避ける。そして思わず抜き返す。
 
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そこからこの物語は始まる。
トラックに執拗に追いまくられる。
ガソリンを背負っていないトラックは驚くほど早い。
とにかく逃げる。その繰り返しに終始する。
 
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トラックを運転する男はどんな男なのか。
それは判らない。
何を考えているのか。
それも判らない。
 
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やり過ごして路肩に隠れて時間を過ごして行くが。
そのトラックは待っている。
このトラックは確実にこの男を殺そうとしている。
 
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この狂気のトラックもその自身の重さのため登り坂には弱い。
 
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そこでこの男は逃げるのか。彼はその道を選ばなかった。
その昔、人間は巨大な動物に小さな道具で戦いを
挑み勝ち残って来た過去がある。その原初の時に目覚める。
そしてこの巨大なトラックと正面を切っての戦いを挑む。
 
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この思いもよらない反撃に驚いたトラックは
ハンドルを切り損ない。崖から落下する。
 
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この戦いに勝った男は
その原初の時代に落ちたようにその勝利に喜ぶが。
そのあと全てを失った事に気づきその崖の上に座り込む。
 
 
 
ストーリーとしては単純なのだ。
ただそれがこのスピルバークの演出により。
このトラックが生き物のように見えてくる。
 
そしてこのスピルバーク自身
映画を撮る事への喜びが感じられる。
楽しんでいる。
 
この映画の成功で
ハリウッドを代表する映画作家に
上り詰め地位も名声も得る事になる
 
しかし
その後の作品は楽しんでいるとは思えない。
観客に対して媚を売っている。
どうやったら観客が喜ぶか。
それに終始している。
 
この喜びを持った演出には
二度と逢える事は無くなった。
 
 
 
 
 
カサブランカ 同じ轍を踏むなよ。ボガード君。でも踏むか。
 
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それほどこの女は魅力がある。
 
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この映画はイングリット・バーグマンの
その美しさが無ければ成立しない。
 
ハンフリー・ボガードといえば男の中の男。
それが二度も同じ轍を踏むことになる。
それほど彼女に魅力があり。
 
その轍を二度も踏まざるを得なかった男が
 
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格好良く見える。
 
そしてボガードはこの映画でまさに男の中の男になる。
 
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そしてこのトレンチ・コートの着こなしの何と素晴らしい事か。
 
しかしもう二度と観ないと誓って観ていない。
 
腹が立つからだ。大の男がやられ過ぎだろう。
一度目の裏切りに傷つき。カサブランカまで落ち延びていく。
その男の気持ちが判らないのか。その地で偶然とはいえ。
またそこにその女が現れる。
 
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しかしそれを成立させるのは
このバーグマンのその魅力に他ならない。
それほど美しい。冒しがたい魅力がある。
 
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そしてボガードは彼女のために
 
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その死を覚悟してその女を救う。
 
何度も観て涙していたが。
いい加減にしろという気になってきた。
この映画を観るとホント腹が立つ。
しかしボガードの気持ちは良く判る。
そのジレンマに陥る映画である。
 
世の女性に告ぐ。
斯くも男は女に弱い生き物です。
どうかそのあたりを踏まえてお付き合い下さい。
決してそれを利用するような事が無いように
切に願いたいものです(笑)。
 
 
 
ひとつ裏話を。実はこの物語。
ボガードとバーグマンが最後結ばれるものも撮っている。
しかしそれは公開される事は無かった。
 
当たり前だろ。それこそ身も蓋も無くなる。
 
 
 
もうひとつ裏話を
このボガードのトレンチ・コート。
バーバリーかアクアスキュータムか。
議論の分かれるところであるが。
実はどちらでもない。
ボガードの誂えである。
 
トレンチ・コートはその用途のため肩袖を
ラグランスリープにされているが。
これはセットインスリーブ。ジャケットと同じ作りと
なっている。おそらく彼は撫で肩なのではないか。
パットを入れているのでは。これは勝手な想像です。
理由はわかりません。
 
 
 
 
 
 
アパートの鍵貸します。1960年。
ジャック・レモン シャーリー・マクレーン
ビリー・ワイルダー監督。
 
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この名作を私なりに個人的見解により検証する(笑)。
あくまで個人的に。
 
平たくいうと出世を夢見た男が
その出世のために上司の不倫を助け、
自分の部屋を逢引のために貸し。
それにより出世を企む。
 
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その企みは上手くいったかに思えたが。
そこに誤算があった。
その出世に一番手を貸してくれるであろう
上司の愛人が。
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その男が密かに憧れ惚れている女性と判り。
その出世街道を捨てる。
 
そしてその町を出るべき荷造りをして
クリスマスを迎えようとしている。
 
その夜、その女は不倫相手と会う事になるが。
土壇場でその上司を振り。その男の所へ駆けつけた所で
エンディングとなる。
 
 
エンディングの映像である。
この男は惚れきっている。しかしこの女の顔は頭の中に不倫相手の顔がある
イメージ 5
 このカットは本当に素晴らしい。この二人のその後を語っているようだ。
 
この映画を初めて観た時
『つまらないコメディだ』と吐き捨てたものだった。
まだ若すぎた(笑)。
 
それからしばらくしてサラリーマンをやる事になり。
この見方が変わる。この男の気持ちが判る。
笑って済ますコメディとはとても思えなかった。
その悲哀に号泣した。
 
しかしそれから数十年が経ち考えてみると。
この後この二人は結ばれるのか。
そして幸せな結婚生活を迎えたのか。
はなはだ疑問である。
 
だからこの終わり方をしているのでは。
 
お互い知りすぎているのだ。
出世のためにその実力ではなく。
姑息な手段でその課長の座を狙った男。
 
その姑息な手段と知らずにその部屋を借りて
不倫を繰り返していた女。
 
今はその勢いで二人は結ばれるかも知れない。
その熱い勢いが冷めた時、お互いに不信感が募るのでは。
 
その男は元々実力が無い。そして唯一の出世の道を絶った。
そして今は無職の身である。
 
女はおそらくこの仕事を辞めることは無い。
何食わぬ顔をしてエレベーターガールとして勤務する。
何と言われようが。生活がかかっている。
 
男は次の職場を探すために他の町に行った事であろう。
事実最後のシーンでその話をしている。
 
つまりこの二人は少し遠距離恋愛となる。
男はそこそこの仕事を見つけるかも知れない。
 
しかしそれで女が満足するかである。
エレベーターガールとはいえ超一流の
会社にいるのである。
 
その当初の目的は一流の男を掴む想いが
あっての就職ではなかったか。
そこそこ良い女である。
その武器を使っての不倫であった筈である。
上手くいけば本妻を追い出し後釜に
座るつもりでいた女である。
 
おそらくまたこの会社の中の男が目をつける。
そして誘惑する。そしてその誘惑に負ける・・。
 
 
 
 
この男の服装は典型的なアイビースタイル。
このスタイルはアイビーリーグ出身のスタイルで
超一流の学校を出ている事を表している。
根底にWASP ホワイト・アングロサクソン・プロテスタントという
アメリカには一流になるための不文律がある。
この男はそれに憧れてのスタイルでは無かったか。
 
     いかにもアッパーと思われる上司。それに憧れる男
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       この配役も素晴らしい。
 
この監督はそのあたりを加味して脚本を書いているのでは。
因みにこの役を演じたジャック・レモンはハーバート大学出身である。
 
女の素性として。兄が出てくるが。その兄の風体、粗暴さを見て明らかに
底辺の出と判る。このあたりの深い描き方がこの脚本の素晴らしさだと
思う。この女はその男と同じ匂いを感じている。
だから惚れる事が出来ないのだ。
そのあたりの描き方も素晴らしい。
 
すみません。この名作を
身も蓋もなく分析しています。
あくまで世の中を斜めに見ている男の戯言です。
お許し下さい。


注・2017年4月26日
『私はどうも読み違いしたようです』で


解釈を変更しました。お読み頂ければ幸いです。



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日曜日には鼠を殺せ 1964年 グレゴリー・ペック 
フレッド・ジンネマン監督。
 
この映画のストーリーを実は覚えていない。
このペックの役の男の事だけしか実は覚えていない。
ペックは当時正統派の二枚目として通っていた。
それがこの役は二枚目ではない。
 
検索して少し役どころを確認した。
 
スペイン内乱で戦いに負けた男は追われる身となり。
フランスに亡命。20年の歳月が流れていた。
彼は初老を迎えようとしている。
 
イメージ 1
 
映画はそのあたりから始まったと記憶している。
 
長閑な丘の上のカフェで食事を取ろうと
しているペックがいる。
 
そこへ美しい。ホント、スタイル抜群の
女の子が注文を取りに来る。
 
その時のペックの目がイヤラシイのだ。
上から下まで見て、明らかに『良い女だなあ』と
いう視線を送る。
 
この女性との恋愛話になるのかと思っていたが。
この女性はこのシーンだけであとは一度も出てこない。
 
そして紆余曲折があり。
 
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その安定したスペインに単身乗り込む。
宿敵であった警察署長を殺すために。
その無謀な行為をあえてする。
そう彼は死にに行ったのだ。
そして呆気なく撃ち殺されて死ぬ。
 
そのシーンが凄い。
足を引きずりながら必死で逃げるのだが
銃弾を撃ち込まれると。
 
撃たれた男の視線となる。あたりがクルクルと回る。
気の遠くなる瞬間に。
 
カメラはその狙われた男の視線と声に切り替わる。
そして絶命。
 
人の死とはこんなものなのかと思う。
死にゆく男にはその自分の死は判るはずも無い。
この撮り方が素晴らしい。
 
では冒頭の女性に送った視線は何だったのか。
これは故淀川長治氏の解説で判った。
 
彼はその内乱に明け暮れて人生を送った。
そしてそのために恋愛などした事も無い。
またそんな事を考える余裕すらなかった。
 
そして気がつくとその歳を遥かに越えてしまった事に気づく。
それが冒頭の女性を上から下まで見つめるシーンになる。
そこで初めて女性とは美しいものだと感じる。
淡い恋心が少し芽生える。
しかしそれはもう遅い事にも気づく。
 
そのたった数秒のシーンだが。
 
フレッド・ジンネマン監督は
その男が辿ってきた人生を描く上で
重要なシーンとして撮ったことが判る。
 
その独り戦いに生きた男の
寂しい孤独な人生を数秒で語った・・。
 
 
 
 
 
 

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