不あがり

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小説。揃いすぎている。

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この迷走物語のあとがきを少し。
 
実は当初、この第一話の女を語りたかった。
 
疑わしきは被告人の利益という言葉を
最大限に利用した女を。
 
そしてこの女が
どうしてこんな女になってしまったのか。
 
しかし、
その流れの中で早々に白旗をあげる刑事が喋り出す。
 
これで展開が全く読めなくなった。
 
それではもう一人女を出せばと考えた。
全く違う環境におかれた女を。
しかしこの女は既に死んで現れたので。
全く語ってくれなかった。
 
話があらぬ方向へ
どんどん進みそうになったので。
 
最初の女に独り事を言わせると。
これが男を挑発するような態度で勝手な事を話す。
 
ただこの強がりも
実は悲しい過去がある事を判って頂ければと思う。
本当はそれを語りたかったのであるが。
それをこの女が拒否した。
 
この女と刑事が対決する場面も考えていたが。
これは両者に拒否された。
 
話が女の心の闇ではなく。
人その物の闇。
それがこの警察組織の闇。
果ては国家の闇と発展してしまい。
 
収拾がつかなくなった。
おそらくこれは私の心の闇である(笑)。
 
この終わり方には
お読みになった方には不満があるかと思う。
 
しかし正義とは実は存在しない。
 
あるのは権力者による正義のみである。
 
そのため
一人の元犯罪者である男がその罪を被りそうになる。
主人公が何とかそれをくいとめる。
 
しかし異動である。
 
もう一人のキャリアは残る。
この矛盾。
 
そして何の罪も無い女が殺されて。
この事件はおそらく迷宮入りとなる。
 
しかしこの罪も無いと言った女は。
刑事が言ったように。
 
生きていれば日陰の身となり。
いずれは知能犯の女と同じ道を辿ったのでは。
 
この女たちは気の毒である。
どちらも最初の男に恵まれなかった。
 
そんな女を書きたかったのであるが。
少しはその女たちの事が垣間見られる。
或いはご理解頂ければ幸いです。
 
そして最後の
『ソープランド。ヤッホー』は
この男自ら言っているが。
 
この男のいや男の闇である(笑)。
 
お読み頂き感謝しております。
 
 
 
 
 
 
 
 

ソープランド

ソープランド
 
 
そこは一県会議員の部屋とは思えなかった。
 
その秘書に
『悪い。チョット席を外してくれないか』
『いやそれは』
 
『これはね。私とこの方たちとプライベートな話だ』
『頼む』
 
『畏まりました』
 
 
 
『よくお越しくださいました』
 
『まあ、おかけ下さい』
 
 
『先生。初めまして』
『つかぬ事をお聞きしますが』
 
『〜子の事ですよね』
『付き合っておりました』
 
『お認めになる』
『ああ、あの女とは結婚の約束をしていました』
 
『しかしね。私が裏切ったのですよ』
『そんなつもりは無かったのですが』
 
『でもね。この家にいるとそうはいかなかった』
 
『罰が当たったのですね』と
言ってネクタイを解いて外した。
 
 
『ご同行します』と
立ち上がり。両の手を差し出した。
 
 
『先生。何をなさるのですか』
『我々はただ先生にお話を伺いに来ただけです』
 
『滅相もない』
『どうかお座り下さい』
 
 
『いや何ね』
『捜査状況はお話できませんが』
 
『調べていくと』
先生とのお付き合いがあったのでは』
 
『ただそれだけです』
『先生は素直にお認めになった』
 
『それだけです』
 
 
『私がこんな付き合いをしなければ・・』
 
『何故殺されたんだ・・』
 
『その責任がある』
 
『私はこんな仕事をする資格も無い・・』
 
 
 
『まあそう仰らずに』
『先生にはこれから国を建て直すお仕事がある』
 
『・・・』
 
 
 
『一つお聞きして宜しいですか』
 
 
『〜子は辱めを受けたのですか』
 
 
『それは無いです』
 
『あまりお話する事は出来ませんが』
 
『着衣の乱れ一つ無く』
『お顔は眠っているようでした』
 
 
すると声を出さずに泣き出した。
暫くの間続いたが。
 
『有難うございます』
 
 
 
『先生。これはあくまで内緒ですよ』
『この話がバレると私の首が飛びます』
 
『先生だからお話した』
『お判り頂けますよね』
 
『承知しました』
『私たちがここへ来た事も内緒で』
 
『国政調査にでも来たと言って頂ければ・・』
 
『有難うございます』 
『ではこれで失礼します』
 
 
 
車中。
『これで良いんですか』
『何が』
 
『だって限りなく黒でしょう』
『いや、おそらく白だ』
 
『どうしてですか』
『アレはよ』
 
『素人の出来る犯行では無いって言ったろ』
『あの先生も』
 
『もはや管理されている』
『これから国政に立つお方だ』
 
『身辺をクリーンにしなければいけない』
『え!それは』
 
『察してくれ』
 
『これでよ』
『俺たちが帰った所で』
 
『キャリアが怒っていたら』
『この話は全て忘れろ』
 
『頼む』
『察してくれ』
 
 
 
署へ到着する。
 
『おい。そこの二人ちょっと来い!』
 
『頼むな』
 
 
『は〜い、只今』
 
 
『お前ら何してた』
『スミマセン。ちょいとサボっておりました』
 
『お前、そんな言葉が通ると思っているのか』
『はい、息抜きで散歩に・・』
 
『散歩!』
『何で県会議員の所になる』
 
『お前。ナメているのか』
『はい。スミマセン』
 
『それで済むと思っているのか』
 
『あの〜。お願いがありまして』
 
『異動願いか。それなら喜んでやる』
『いやそれもありますが』

プライベートの話も少し』
『おお、判った』
 
『お前、外へ出ろ』
 
 
 
暫くすると。
 
『どうでしたか』
『俺たち二人外された』
 
『しかしアイツは外へ出られる』
『そして俺は異動だ』
 
『そんな』
『いやこれはキャリアの温情だ』
 
『俺たちのためでもある』
『俺といるとお前の出世にも影響する』
 
『俺は暴走したが』
『異動という事で救われた』
 
『そして何より無実の男が』
『犯罪者とならずに済んだ』
 
『ガイシャも火遊びが過ぎた』
 
『あのまま行っても』
『知能犯と同じ運命だ』
 
『可哀想だけどな』
 
 
 
『あとは忘れろ』
『俺たちはもう部外者だ』
 
『それはともかく』
 
『俺たちはこの世界では』
『もう二度と会う事は無いだろう』
 
 
『俺は有給も取った』
『異動の前に少し羽を伸ばす』
 
『この辺りがこの世界の良い所だ』
『決して見捨てない』
 
『あのキャリアは』
『俺の後輩だ』
 
『お前も幹部候補生だ』
『良いキャリアになれよ』
 
『期待しているぜ』
 
『俺は心の闇を洗濯に行く』
 
『ソープランド。ヤッホーってな』
 
『じゃあな』
 
 
『有難うございます』
『敬礼!』
 
『おい、おい、しまらないぜ』
 
 
 
 
 
 
 
 
 

頼むな

頼むな
 
 
車中。
『所で知能犯の女ですが』
『本日送検となるようです』
 
『あ、そうか。良かった。良かった』
『あんな女がここに居たら』
 
『枕を高くして寝られない』
『そうですか』
 
『そりゃ。そうだ』
『下手すれば看守だって落とされる』
 
『それほどの女だ』
『俺たちだって危ない』
 
『あの女はよ』
『素っ裸で。獣の中に放り出されて』
 
『独りで生き残って来た女だ』
『俺たちみたいに国に守られている番犬とは違う』
 
『狼、いやもっと凄い』
『生き残るためなら何でもやる』
 
『人の皮を被った獣だ』
『ああいうのには』
 
『とにかく近づかないのが一番だ』
『俺たちではとても敵わない』
 
『何も無かった事が本当に有り難い』
『いや待てよ』
 
『看守が食われていたかも知れない』
『まさか』
 
『そのまさかが出来る女だ』
『どうせ有能な弁護士も物にしている』
 
『ああ、それでですかね』
『仰るように弁護士が来ていましたよ』
 
『だろう。そんな女だ』
『俺たちの先を行っている』
 
『流石だな』
『あとは知らねえ』
 
 
『所でよ。これから行く相手はよ』
もっと手強いかも知れない』
 
『下手をすると』
この国家を相手にする事になる』
 
『と言いますと』
 
『いやまだどうなるかは判らない』
『それぞれ人に闇があるように』
 
『俺たちの組織や国にも闇がある』
『それはあの女より強大だ』
 
『それにはどんな人間も敵わない』
『ましてや俺たちはその国から』
 
『餌を貰っている番犬だ』
『事があったら』
 
『尻尾をまいて逃げるしかない』
 
 
『お前に頼みがある』
『これから会う男には俺しか喋らない』
 
『悪いが一切口を挟まないでくれ』
『解せない事もある』
 
『それを判ってくれな』
『これも勉強だ』
 
 
『頼むな』
 
 
 
 
 
 

散歩

散歩
 
 
『おお、何か判ったか』
『それがですね。これと言うのではないのですが』
 
『ガイシャは大卒ですが』
『全く男のおの字でもありませんでした』
 
『それで』
『高校まで遡りました』
 
『これ見つけて来ました』
と卒業アルバムを出した。

『お前。これ女子高じゃねえか』
 
『ひょっとして男に興味が無い』
『いやいや。これ見て下さいよ』
 
『おお、この子か。可愛い顔しているな』
『いやそっちでは無く。その後ろの男』
 
『教師と出来ていたという事か』
 
『この男に見覚えありませんか』
『あれ!?』
 
『県会議員のホープじゃないか』
『次は国政を目指す』
 
『サラブレットだよな』
 
『この男が大学で教職をとっていたんです』
『実際教師にはなっていません』
 
『で、この当時の同級の子を当たったのですが』
『付き合っていたかは判っていません』
 
『ただこの男に憧れていたという証言は取れました』
『どうなんでしょう』
 
『拙いぞ。これは』
『ヤバイよ』
 
『暴行犯と同じようには行かない』
『しかし臭いよな』
 
『そうなんですよ』
『このアルバムを机の上に』
 
『大事そうに置いてありました』
 
『卒業して10年は経っています』
『それを机の上に置きますか』
 
『お前。良い所突いてる』
『だけどこれヤバイぞ』
 
『参ったなあ』
『これの叔父が。与党の大物だろう』
 
『その男が息子のように可愛いがり』
『おそらく次期選挙には出ずに』
 
『この男を立てるという噂がある』
 
『これは拙いぜ』
 
『下手をすると俺たちの首が危ない』
『参ったなあ』
 
『お前。トンでもないものを見つけてきた』
『事情聴取に応じてくれるかだ』
 
『だだの県会議員なら良いんだけど』
『バックが大き過ぎる』
 
『これ党役員であり。閣僚経験ありだよな』
『尚且つ法務か。警視総監やってたよな』
 
『番犬が飼い主に噛み付けるか』
『参ったなあ』
 
『でもよ。このまま何もしなきゃあ』
『アイツは落ちる・・』
 
 
『お聞きするだけならOKか』
 
 
『お前。覚悟は良いか』
 
『お前の将来にかかわる』
『もちろん。大丈夫です』
 
『この話誰かに言ったか』
『いえ、言っておりません』
 
『お前、絶対に喋るなよ』
 
『キャリアにもだ』
 
 
『じゃ行くか』
 
 
『まあ、お散歩という事で』
 
 
 
 
 
 
 
 
 

女の独り言

女の独り事
 
 
 
暗い小さな部屋で一人寝ることに
 
 
『(ああ、これを待っていたの)』
『(もういい加減うんざりだわ)』
 
『(男の汗臭い臭いを嗅ぐのは)』
『(あの血走った目を見なくて済む)』
『(あの吐息を感じなくて済む)』
 
 
『(男に犯されて)』
 
『(女の喜びを知った)』
『(お陰で私はこの体を得た)』
 
『(男は私の体を求めにくる)』
 
『(お陰で私は金には不自由しない)』
『(男もにも不自由しない)』
 
『(男は私を求めている訳ではない)』
『(私の体よ)』
 
『(私を愛しているのではない)』
『(皆私の体)』
 
『(ホント嫌)』
 
『(でもこの体があるから今がある)』
 
『(ホント嫌)』
 
 
『(ああ、男が欲しい)』
 
『(私を愛する男)』
『(そんな男は一人もいない)』
 
『(そんな男に愛されたい)』
『(体が疼く)』
 
『(たまに看守を抱くのも良いかも)』
『(後腐れが無い筈)』
 
『(ああ、男が欲しい)』
『(私を心から愛してくれる男が)』
 
『(今はあの厭らしい獣から逃れる事が出来た)』
『(し・あ・わ・せ)』
 
 
『(看守さん。見るだけはただよ)』
『(私に触れたら地獄落ち)』
 
『(あとで遊んであげる)』
『(今は見るだけ)』
 
『(うふん)』
 
 
『(お・や・す・み)』
 
 
 
 
 
 
 
 

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