不あがり

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小説。一夜を切り売りする女。

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一夜を切り売りする女

一夜を切り売りする女
 
 
『先週の土、日ね』
『お台場だったんだ』
 
『おお、良かったね』
 
『遊びじゃない。仕事』
 
『あ、ゴメン』
 
『それでどうだった』
『全くダメだった』
 
『あそこはね。カップルの来る所ね』
『サッパリだった』
 
『二日稼ぎそこなった』
『そりゃあ。大変だったね』
 
『うん、だから今日は楽しんでいって』と
唇を合わせた。
 
一頻りの時間が過ぎると
 
『ねえ。タバコ吸って良いかしら』
『ああ』
 
それは吹かすだけだった。
 
首には十字架のネックレスだけが光った。
 
『あれ、お洒落だね』
『ううん。私、プロテスタント』
 
『ああ、そうなの』
『アナタは』
 
『いや無神論者だ』
『そうなの』
 
『私の母親がそうなの』
 
『ふーん』
『こんな仕事しているけどね』
 
『そんな事ないよ』
『神を信じる事は大切さ』
 
『ホント』
『ホントさ』
 
その時ピッピッと電子音が鳴った。
 
『ゴメン、時間になっちゃった』
 
あらためて唇を合わせてくる。
 
 
『また来てね』
『ああ、また来るよ』
 
男はその短い時間だけ女を感じる事が出来た。
 
外へ出てタバコに火を点けた。
 
思いっきりその煙を吸った。
 
 
 
 
 
 
 

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