不あがり

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小説。一夜を切り売りする女。

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死なせない


この物語は
小説、『一夜を切り売りする女』の続きとなっております。
最初からお読み頂けると。この二人の経緯が判ります。
お時間がありましたらお読み頂けると幸いです。
有難うございます。




死なせない

この所、
女は朝、男を迎えに行き。
男は夕方、女を迎えに行っていた。

エスカレーターを登りきると。

改札を出た所で
男が女に付きまとっている姿が見える。

『ねえ、いいじゃん、少しだけ・・』
『いや、困ります』

その肩を叩く。
しかし返事がない。

もう一度叩く。

『うるせえな!』と声を荒げた顔が強張った。

『悪い、それ、俺のかみさんだ』
『ス、スミマセン。シ、知らなかったもので』

『頼むな』と口はニヤリと笑った。

『モ、申し訳ございません』
『ニ、二度としません』と走り去った。

『大丈夫か』

『アナタ凄いのね』
いや、ここに長くいるだけさ』


『ねえ、ご飯の仕度している?』

『飯だけは仕掛けた』
『オカズは?』

『ゴメン、まだ』
『じゃあ、オカズ買いに行こう』
と女は男の手を引っ張った。

『どこへ行く』
『西口にさあ』

『この時間になると安くなるお店があるの』
『ここじゃダメなのか』

『ここは高い』
東口から西口の通路に向った。

そして西口に着くと地下に入った。
そこは食料品で溢れていた。

女がカゴを持つと。

『これは俺が持つ』
とカゴを受け取った。

『有難う』

女は次々に品物を入れて行った。

『あの〜、肉は』
『今日は肉無し』

『えっ!?』
『何で?』

『アナタ、私がいない時、肉ばかり食べているでしょ』
『まあ、そうだけど』

『ダメよ。体に良く無い』
『だけどさ、好きなもん食べて死ねりゃ本望だろう』

『ダメ!』
『死んじゃダメ!』

『おい、おい、そんなマジな顔で言うなよ』
『たとえだよ』

『たとえでもダメ』
『私がいる限り死なせない!』

ニヤリと笑うと。

『笑い事じゃない』
『私、本気よ』と涙目になっている。

『判った、判った』
『君の言う通りだ』
『有難う』と肩を抱いた。

女は男の胸に顔を寄せた。
そこで少し泣いているようだった。

そして顔を上げて
『死なせない!』
と子供のように言った。

『判ったよ』
『まだ死なない』
と背中をあやすように軽く叩いた。



この物語は
小説、『一夜を切り売りする女』の続きとなっております。
最初からお読み頂けると。この二人の経緯が判ります。
お時間がありましたらお読み頂けると幸いです。
有難うございます。




雨が降り続いていた。
この日も朝から。
そして仕事が無い。
二人は一緒に寝ていた。

女がふと立ち上がり。

『あなた外へ行きましょ』
『雨降ってるぜ』

『傘があるじゃない』
『まあ、そうだけど』

『いつもさ』
『布団の上で愛し合うのも良いけどさ』
『外で愛し合うのも良いものよ』

『外って。何処行くの』
『旅行か』

『そんな金無いぜ』
『そうじゃなくてさ』

『二人で相合傘って良いと思わない』
『ああ、そういう事か』

『判ったよ』と
男は仕度した。

『それで何処へ行く』
『私たちが初めて出逢った日覚えてる』

『悪い、日付まで憶えていない』
『コラ!だめじゃない』

『9月15日』
『もう過ぎてるじゃん』

『それは仕事でしょ』
『良いの。難い事は抜きにして』
と外へ出た。

一つの傘に二人でピタリとくっ付いて。

『ね!雨って良いでしょ』
『より、あなたと密着できる』

『ああ、なるほど』と
言いながら・・。

去年歩いた国道に出た。

『あの時の事覚えてる?』
『ああ、驚いたよ』

『突然、君が現れたんだから・・』
『唖然というか。呆然というか』

『あの時は雨降ってなかったよね』
『ああ、まだこれほど密着出来なくてさ』

『でも嬉しかったよ』
『夢のようだった』

『そう。あれも今も現実よ』
『暇でさ。寝てばかりいると』

『またさ。あなたが魘される』
『それよりさ』

『現実にさ』
『一緒にこうやって歩くほうが良いでしょ』

『ああ、確かに』
と嬉しそうに男が笑った。

『ああ、笑ったね』
『その笑顔良い』
『素敵よ』
と女が笑った。

『ねえ、ここ覚えてる』
『ああ、ここは良く憶えてるよ』

『俺に無理やりキスした所だぜ』
『ああ!ちゃんと憶えている!』

『ね!』
と女が唇を迫ると。

『ダメだよ。真昼間だぜ』
『だから傘があるの』
男の傘を引っ張り
ブラインドにして。

無理やり唇を合わせた。




コメント欄を開けましたが
まだかなり体が弱っております
スミマセン。言い訳をしております(笑)。
リコメが遅れるかと思います。
何卒お許し下さい。

でも愛してる

この物語は
小説、『一夜を切り売りする女』の続きとなっております。
最初からお読み頂けると。この二人の経緯が判ります。
お時間がありましたらお読み頂けると幸いです。
有難うございます。



でも愛してる

気がつくと。
女の胸の上で寝ている事に気付いた。
その柔らかい乳房の上に。
母親に抱かれるように。

ハッとして。
そーっと離れようとすると

『目が覚めた』
『ゴメン、重かっただろう』

『そんな事無いよ』
『あなたは私の赤ちゃんね』と
笑って額に軽くキスをした。

その横に並んで女は解放された。

『眠れた』
『ああ、お陰様で』

『気持ち良かったよ』
『私の夢見た』

『いや何を見たか。お憶えていない』
『私ね。昨日欲張ちゃった』

『ええ、何を』
『あなたにね』

『私の事だけ考えてって』
『言っちゃってさ』

『何か恥ずかしい』
『そんな事無いよ』

『私ね。嫉妬したんだと思う』
『何に』

『お母様に』

『だってあなたの夢に』

『お母様が出て来るんだもの』

『嫌ね。女って』

『いや俺は君の夢見たいよ』

『でもさ』
『夢で逢えなくても』

『今あなたがここにいる』
『そっちのほうが嬉しい』

『今さ。あなたがさ』
『私の胸の上でさ』

『気持ち良さそうに』
『寝ている顔を見てさ』

『凄く嬉しくて』
『ちょっと興奮しちゃった』

『あなたは私の物』
『ゴメン、独占欲の塊ね』

『嫌な女ね。私って』

『ゴメン、でも愛してる』
と唇を合わせた。




コメント欄を開けましたが
まだかなり体が弱っております
スミマセン。言い訳をしております(笑)。
リコメが遅れるかと思います。
何卒お許し下さい。

お知らせ。


お知らせ。9月14日に書きました。
小説、一夜を切り売りする女。これを大幅に書き直しました。
お時間がありましたら。今一度お読み頂ければ幸いです。


昨日読み返しておりまして。
どうも私の気持ちが入り過ぎている気がしまして。
この主人公の言葉では無いと感じました。

そのため大幅に書き直しまして。
題名も『私の願い。私の夢を見て』としました。

全く違う文章になったと思います。
お忙しい所大変恐縮ですが。
何卒宜しくお願いします。




この物語は
小説、『一夜を切り売りする女』の続きとなっております。
最初からお読み頂けると。この二人の経緯が判ります。
お時間がありましたらお読み頂けると幸いです。
有難うございます。


私の願い。私の夢を見て

男はまだ魘されていた。
そんな男を起して女は母のように体を摩り
そして『何も怖がる事は無いのよ』と
抱きしめた。

そして諭すように。
『ねえ、私があなたを愛している気持ち判る』
『あなたをこれほど愛しているのよ』


『あなたを愛する事で一緒になれた』
『だから今がある』
『私は店を辞めてから・・』
『あなたの事だけを思い』
『何年もかけて沢山の男の色を抜いて来た』

『この気持ちが判る』
『あなたの色に染まりたいから』

『私はあなたの色に染まり』
『あなたも私の色に染まったわ』

『だけどね』
『あなたの心まで染まっていない気がする』
『判る?それはね。心にお母様がいるから』

『それは無いよ』
『俺はお袋に対する憎しみで生きている』

『でもね』
『憎しみは愛からもくるの』
『お母様はもう神に召されたの』
『あなたの気持ちは判るけど』
『もうこの世にはいないの』
『あなたの心の中にだけ生きているの』
『判る』

『今はね。私とあなただけ』
『私にはあなたしかいない』

『俺も同じだよ』

『でしょ。だったら私の事だけ考えて』
『私はね。あなただけが好きなの』

『この気持ち判る』
『私はあなた色に染まったお陰でまた女になった』


『でも怖い。あなたを愛するほどに』

『女になっていく私が怖い』

『あなたに愛されたいがために女に戻ったの』
『どうか私の事を抱きしめて』

『そして愛して』
『あなたの心の中を私だけにして』

『それが私の最大の願い』

『あなたの心に私がいれば』
『それだけで良い』

『私の願いは一つ』

『あなたの心の拠り所になりたい』
『そしてあなたの心は私だけになって欲しい』

『だから愛して』
『身も心もあなたにね』
『捧げるつもり』

『今はね私の事だけを思って』

『そしてね。私の夢を見て』
『お願いね』
と言った。




コメント欄を開けましたが
まだかなり体が弱っております
スミマセン。言い訳をしております(笑)。
リコメが遅れるかと思います。
何卒お許し下さい。





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