不あがり

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エッセイ ファッションなど。

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雑誌LEONを読む。服の虫が騒ぎ出す(笑)。
 
今行きたくなかった歯医者に通っている。
そのお陰で歯の虫は治まりつつあるが。
 
そこの待合室に置いてある
雑誌LEONを読み出すと。
 
服の虫が騒ぎ出した。
 
パラパラと捲っていると。 
ニットのジャケットが出て来た。
釘付けである。
 
太目の毛糸で編んで作られたジャケットである。
 
色は紺色。
 
ちょいと洗いをかけた感じで味がある。
 
へリーンボーン柄(杉綾)でこれが素晴らしい。
 
ラフに着こなすには持ってこいである。
 
チョイト見はウールのジャケット。
 
編んでジャケットに仕立てた所に魅力がある。
 
体に馴染みやすい筈で。
 
 
思わず。
 
これ!欲しいとなる。
 
 
値段が見えない。
 
老眼乱視である。
 
目を細くしてみると。
 
6万を超えている。
 
確かにそれくらいはするだろうと納得する。
 
しかし欲しい。
 
 
先ほどまで
治療費の事を考えていたのが。
もう吹っ飛んでいる。
 
これが欲しい。着てみたい。
 
この衝動に駆られる。
 
 
 
治療の帰りに本屋による。
 
その本を買おうと思ったが高い。
 
それより
このジャケットはもっと高い。
それでも欲しい。
 
服の虫が騒ぎ出す。
 
 
昔なら
今頃電話をして買いに行っていた筈である。
それが出来ない。
 
 
これが辛い・・
 
 
  
 
 
 
 
 
美しいローファー。美しいものはより美しくなり。最高の物となる(笑)。
 
40年近く前になる。
 
美しいローファーが欲しかった。
そして足入れの良い物が。
 
当時、雑誌に特集が組まれた。
その中で。
コレ!と思う物があった。
 
イギリスの品でグレソン?
実は名前を思い出せない。
グレン&サンかも知れない。
 
それはともかく
その靴は美しかった。
茶色と言うよりボルドー色をした靴だった。
 
つま先がだだっ広くなく。
美しい丸みがあった。
そして足入れも良さそうだった。
 
しかし値段もすこぶる良かった。
この靴が欲しい。
確か5万前後していた。
当時の5万は破格であった。
 
それでもその金を何とか作って行った。
渋谷の道玄坂を登って右側である。
ちょいと外れた所でホテル街に
なろうとする近くである。
そこに小さな店はあった。
 
その店の名前がミウラ&サンズ。
この名前もサンかも知れない。
後にシップスとなる店である。
そこへ行った。買う覚悟で。
 
その靴はあった。
実物もやはり美しかった。
冷や汗が出てくる。
 
その場で10分以上固まった。
考える。その時間は長かった。
もちろん店員の方は出て来ない。
私のような男が買うと思っていない(笑)。
それが救いでもある。
 
何を考えていたかというと。
 
この美しい靴に俺の足を入れたら、
確実にこの美しいラインは崩れる。
歩くたびにその美しいつま先の間に皺がよる。
 
そして買う事が出来なった。
 
おそらく買っても
枕元に飾って見ているだけとなる。
 
手に入れる事が出来なかった物は
年を重ねる度により美しくなる。
そして私の中では最高の物となる(笑)。
 
 
 
 
 
久しぶりに外へ出る。台風が汚れを洗い流してくれたのか。空気が美味い。 そして私の拘り。
 
少しひんやりとしている。
お陰でジャケットを羽織る事が出来た。
どうも私はシャツだけで歩くのが嫌なのである。
その痩せ細った姿を見せるようで。
 
ジャケットを着る事が出来る。それが嬉しい。
春着ていた物と同じである。
最近は春も秋も無い。そんな感じである。
気にしなくなった。
 
麻混のサンド色したジャケットに
同じような色をした若干濃い色のチノパンを穿き。
シャツはブルーのピンストライプのボタンダウン。
薄手である。
 
この下に白のTシャツを着る。
そして第一ボタンを外した襟から
そのTシャツの白を覗かせる。
 
そして靴は生成りのコンバースのスニーカーとなる。
靴下はそれに合わせ。サンド色の靴下を履く。
 
それに同じくサンド色したベースボールキャップを被る。
あまり帽子は好きではないが日差しが強い。
そのためサングラスを外へ出る時はかける。
 
時計はタイメックスの自動巻き、
赤秒針、全数字。ステンレス側。
 
このタイメックスは1ドル300円もした時代に
ハワイのお土産として買われた物だ。
それをお客様から10ドル即ち3000円で買った。
大昔のタイメックスである。
 
それにシェーファーのノンナンセンス・ボールペンの
グリーンの色をした物を胸ポケットに挿す。
キャップ式なので万年筆に見える。
 
帽子は日陰になると外し。日が差す所では被る。
その繰り返しで歩く。その歩く足は軽快ではない。
 
ここまでお読みになった方は何かが足りないと
思われるかも知れない。
 
実はネクタイを締めていない。
 
本来なら麻か綿の
ネクタイを締めたい所である。しかし締めない。
 
ネクタイ大事の私はこんな日にネクタイを締めると
紫外線でネクタイが痛む。
そんな事を考える。
 
最近は自分のお洒落よりネクタイを大事にしている。
かなり病的なネクタイ・コレクターである。
いやそれに尽きる。
 
気に入ると締められないネクタイがある。
 
その気持ちは私だけにしか判らない。
 
親友も
『お前よ。折角買ってきたネクタイを締めないでどうする?』
『いや、気に入り過ぎて締められない。その気持ちが判らないか』
そして
『俺が死んだ時、俺のネクタイの趣味が良かったと判る筈だ』
と笑う。
 
 
 
 
愛煙家の私としてはライターにも凝りたかった。
 
私の知り合いのダンヒル男と
同じでダンヒルのライターが欲しかった。
しかし高い。
 
そこで私が選んだのが。
イメージ 1
イメージ 2
イメージ 3
ダンヒル・サービス・ライター。
スチール製。
 
調べると第二次世界大戦で
アメリカ軍に配られた物で
生まれもアメリカという事です。
私が持っているのはこの色。
 
スチールそのままの物も持っていたのですが。
いつの間にか無くなっていました。
未使用品で箱付きです。
 
タバコを吸わなくなった今、
永久に未使用品となります。
 
おそらくジッポウの方が
人気があるかと思いますが。
それでもダンヒルである。
安くてもダンヒル。
それに尽きるかと思います(笑)。
 
 
たまたま思い出し検索していると
画像が出てきた。それ程珍しい物では
無いらしい。少し残念ですが。
私の中では宝物です(笑)。
 
 
 
 
 
 
 
 

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ダンヒルで身を固めた。着たきり雀。あの男は今どうしているだろう。
 
数十年前の同僚。
いや正確にいうと私のいた会社の人間ではなく。
業者さんの所から出向したヘルパーであった。
 
その男は身長165センチ位。
上から下までダンヒルで身を固めた男だった。
スーツ、シャツ、ネクタイ、靴、タバコ、ライター、
全てダンヒルだった。
 
ライターは漆塗りのブルーで細長い格好良い物だった。
タバコは赤い洒落た粋な紙ケースに入っていた。
高級タバコであった。
 
時計だけは、その男に言わせるとセイコーが良いと。
私が第2営業で時計店をやっている時に、
クレドールの薄型の横長のブルー文字盤の
時計を私に注文して買った。
 
ライターと合っていた。
もちろん社員価格。
 
私は全く利益が取れなかったが。
その男は喜んだ。良い時計だった。
今でも欲しいと思う。
 
この当時、このダンヒルのスーツは
軽く10万以上していた筈だった。
興味が無いので全く判らないが高いものだった。
 
頭はバレンチノ分け。真ん中分けの頭だった。
キザな男である。その通り生意気な男でもあった。
 
銀座のど真ん中であまり粋がった態度を取るので。
コノヤロウと殴ろうとして同僚に止めに入られた。
 
しかし、
人間と言うのは面白いものでそれ以来仲良くなった。
先ず私より年上だと思っていたのだが。
私より大分下と判った。
 
それ以来良く、飲み食いに行ったものだった。
何となく私に懐いてきた感じであった。
お互い浮いた存在でもあった。
 
その大事なダンヒルはいつも同じであった。
かなり無理をしていたのだと思う。
しかし、その身なりはいつも綺麗であった。
恐ろしく綺麗好きでもあった。
 
人をバカにして『タコ!(バカ)』と始終言っていたが。
それがこの男のあだ名となった。
 
いつも突っ張っていた。喧嘩も強く無いのに粋がる。
それで殴られたり。足が速いので逃げて帰って来る。
 
いつも独りでいた。誰からも相手にされない。
あれだけ生意気だと当たり前であるが。
見ているとこちらが悲しくなって来る。
 
『おい、飲みに行かないか』
『金が無い』
『俺が誘っているんだ。金の事は心配するな』と
言うと嬉しそうについて来る。
 
私は大して飲めないので。
当時、銀座のシェーキーズというピザ屋へ行き。
ビールをピッチャーで頼み飲んでいた。
それを3つ空けるともう一つピッチャーが
サービスとなるので頑張って飲んだ。
安く上がる。
 
翌日、その男の動きが違う。
それが嬉しかった。
なんというか可愛い男でもあった。
 
お互い彼女もいないのに良く働いたものだった。
この男といると先ず女の子が近寄らなくなる。
それが判って一緒に飲みに行くわけだが。
 
他の男たちも女の子が嫌がる我々にはついて来ない。
当たり前の話であるが。私はそういう奴らが気に入らない。
女の顔色を見ながら行動する。それが嫌だった。
 
そんな事を言っているから未だに独りな訳である(笑)。
 
このダンヒル男は果たして今はどうしているのであろうか。
そんな事を考える。生きているのであろうか。
 
彼は刹那的な所があるので。
もしかしたら生きていないのでは。
 
この男には元気でいて欲しいと願う。
そして幸せな生活を送ってくれていればと祈るのみである。
しかしそれは限りなく不可能に近い。
 
最近、この男の夢を見るので余計心配になる。
私の見る夢は殆どが今生きている者たちは
出て来ない。
 
 
 
 
 

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