Classic Station

今年は、ザルツブルグのかわりに、X'mas休暇でドイツ・イタリアに行きます

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1月13日(土)N響定期公演に行ってきました。名誉音楽監督のデュトワがプロコフィエフに取り組む意欲的なプログラムで、重厚なロシア音楽をどのように解釈するかが楽しみでした。

【プログラム】
 交響曲第1番 『古典交響曲』
 ピアノ協奏曲第2番 (ピアノ:ユジャ・ワン)
 カンタータ 『アレクサンドル・ネフスキー』 (メゾソプラノ:I.チスチャコヴァ/合唱:東京混声合唱団)

公演前のロビーコンサートは、ポルカをそろえた室内楽。誰もが一度は聴いたことがある有名な曲を集め、ピアノ伴奏を付けた軽快な演奏は、新年を飾るにふさわしいもの。室内楽というと、以前は前座としてお茶を濁す程度でしたが、最近は良い演奏が増えたようです。

交響曲第1番『古典交響曲』。予習用CDのデュトワ指揮モントリオール響と同じく、プロコフィエフ特有の不協和音が覗くロシア音楽の雰囲気を抑え、フランス風の音楽に仕立てるのはデュトワ特有の解釈。管楽器の吹きはじめと吹き終わりを弱めること、演奏者に対しては厳しい要求だったようですが、これで音楽の性質すら変わることを証明していました。

続くピアノ協奏曲第2番。北京生まれ19歳のユジャ・ワンを聴くのは初めてでしたが、最初のソロをスローで入るところはさすが。フランス風音楽を奏でるデュトワに導かれ、アジアらしい音色を奏でるそのテクニックは、今後の成長を期待させるものでした。欲を言えば、オケとピアノの文化の違いを埋めてほしかった。

最後の『アレクサンドル・ネフスキー』。これはロシアと、スウェーデン・ドイツとの過去の戦い・犠牲を振り返りながらも、ロシア国民を鼓舞する内容で、第2次大戦では戦意高揚の音楽として演奏されたもの。第6曲(全7曲)の「激戦の後」で登場したI.チスチャコヴァがロシア人の魂を表現し、オーケストラはフランス風味、合唱は日本風味、これらをオペラ得意のデュトワが絶妙のバランス感覚で統一感のある音楽に仕上げていました。ナショナリズムを肯定する音楽も、フランス風味と日本風味を組み合わせることで暗に批判しているようで、非常に感銘を受けました。

新年のプロコフィエフシリーズには重苦しい印象を持っていたのですが、これをフランス風味に変えて軽快に仕上げたデュトワの手腕、歴史に残るすばらしい演奏だったと思いました。

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閉じる コメント(5)

トラバありがとうございました。プロコフィエフのアレクサンドル・ネフスキーは大好きなので、デュトワの棒で生で聴けるなんて幸せでした。チスチャコヴァの歌唱はちょっと色彩が強すぎる気がしましたが、オケとのバランスを考えるとほどよかったのかもしれません。非常に素晴らしい演奏会だったと思います。

2007/1/22(月) 午後 10:38 [ じん ]

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コメントありがとうございます。N響の実力が上がったとは思っていたのですが、曲の解釈にまで踏み込んだ演奏はあまり聴いた記憶がなかったですので、今回の演奏会は忘れられないものになりました。今後の活躍にも期待したいものですね。

2007/1/24(水) 午前 8:08 ClassicStation

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生で聴けるなんて羨ましい限りです。

2007/1/25(木) 午後 10:50 [ kikuy1113 ]

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こんにちは! masao_trbさんの新別冊練習日記から飛んできました。 当方、現在年末のコンサートにむけて第九と合唱幻想曲に取り組んでおります。 よかったらちょいと覗いてみてください。 それではまた!

2007/3/3(土) 午前 11:36 key**ro_09*1

スゴい濃い曲目ですね。私もアレクサンドルネフスキーは、大好きな曲の一つです。「フランス風味に変えて軽快に仕上げたデュトワの手腕、歴史に残るすばらしい演奏」いや〜、ぜひ生で、聴いてみたかったです。

2007/5/19(土) 午前 6:25 しも

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