Classic Station

今年は、ザルツブルグのかわりに、X'mas休暇でドイツ・イタリアに行きます

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昨日(2006年11月22日)、ドレスデン国立歌劇場管弦楽団の来日公演で東京オペラシティコンサートホールに行ってきました。指揮は今年3月のロンドン交響楽団以来となるチョン・ミョンフン、プログラムはベートーベンの交響曲第6番と第5番で、2004年11月28日のシュツットガルト放送交響楽団と同じプログラム(指揮:ノリントン)、アンコールはウェーバー『魔弾の射手』序曲。『運命』はオーケストラ泣かせの難曲ですが、東京フィルとベートーベンの交響曲全曲を録音したほどのチョン・ミョンフンが指揮することに期待してチケットを入手した次第です。

最初に交響曲第6番。第1、第2楽章の穏やかさはまさに『田園』の情景を思わせますが、ドレスデンサウンド特有の弦楽器の深い音色との相性抜群で、これぞドレスデンという演奏。チョン・ミョンフンは最初に指揮棒を動かした程度で、第1楽章の中間で若干テンポが速くなった箇所以外はほとんど動かず。指揮者とオーケストラの相性が悪いのでは?と心配したほどでした。しかし3楽章に入る直前に、指揮者とコンサートマスターが笑顔で「さあ、行くよ!」と目で会話をしたかと思うと、ミョンフンが仕事を始めた。”これが凄まじい!!!”彼が指揮棒を激しく振ると、ありえないくらいの大音響が出て、第3楽章はまさに雷鳴が轟く情景。そこから5楽章までアッという間。若干スローのテンポも聞きやすく、『運命』に期待が持てる名演でした。

休憩中にシャンパンを飲んで気合を入れて聞いた交響曲第5番。曲全体の流れが冒頭部分に集約されるのですが、ダダダダーン、ダダダダーーーーン、と若干スローで最後の音を長めにとるオーソドックスな演奏かと思った瞬間に衝撃。音を切らずに次のメロディに入っている!この主題は何度も登場するのですがやっぱり間をおかない。特にバイオリンの演奏方法が難しいのでは?と注目したものの、見事な芸当で弾きこなしていました。続く第2楽章、管楽器のパートで弦楽器を必要以上に弱音にして、テンポもよりスローにしていたが、これはベートーベンの解釈としては正しいようでむしろ非常に聞きやすい。第3楽章、冒頭のチェロ・コントラバスの活躍する場面は、大音響ながらも深みのあるドレスデンサウンドが発揮されて秀逸。第4楽章につながる直前のピチカートの箇所でスピードと音を下げ、力を十分に蓄えた印象を与えての第4楽章。ここはもう一気に最後のピッコロの音色も抜群で、フィナーレ。『運命』は起承転結を意識しやすい曲ですが、チョン・ミョンフンは冒頭で間を取らなかったのをはじめ、1−4楽章をひとつの音楽として捕らえる事に力を注いだようで、成果が感じられて、素人にも玄人にも感動を与える歴史に残る名演でした。

アンコール(これも素晴らしかった)終了後も拍手が鳴り止まず、カーテンコールにチョン・ミョンフンばかりか、演奏者も舞台に再登場していて、これまた感動的でした。

○東亜日報記事( http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2006110115838

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トラックバックありがとうございました。大阪公演は空席が目立ちましたが、東京はどうでしたか(ウィーン・フィル、ウィーン響、コンツェントゥス・ムジクス、そして昨夜と、関西の公演は空席があって、さみしいです・・・)。アンコールのヴェーバーはさすがの演奏でしたね。まだあの響きが耳にのこっています。

2006/11/25(土) 午後 0:47 kal*s*974

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ドレスデンは東京でも空席がありました。他来日オケより極端に遅い発売で(私も2日連続でした)、おそらく予定していたアジアツアーのどこかがキャンセルになって、急遽来日を決めたのだと想像しています。 他公演でも関西公演のみ空席があるのは関西出身として気にしていましたし、ムジクスでは東京から100人程度の遠征組みが出たそうです。関西は日本文化の本場ですので、海外文化を受け入れる土壌が少ないのが原因だと思いますが、だからこそ色々な文化を取り入れて欲しいのですけどね。

2006/11/25(土) 午後 1:13 ClassicStation

トラバありがとうございました。さすがクラシック好きな方の記事は厚みが違いますね。昨日はいい経験をしましたぁ!

2006/11/25(土) 午後 5:21 のりこです!

素晴らしい演奏だったようで何よりでした! 以前にドレスデンのゼンパーオーパーでオペラを見る機会があり、やはり弦がいいな〜と思った記憶があります。

2006/11/26(日) 午後 2:25 のーてんきな金魚

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「運命」は期待していませんでしたが素晴らしかったです。実は来年が本命で、同歌劇場で初演した「サロメ」「タンホイザー」「薔薇の騎士」、演奏会はマーラー2番で、音楽監督就任直後のF.ルイジが準.メルクルと共に来日するんです。やっぱりドレスデン、いいですよね。

2006/11/26(日) 午後 2:36 ClassicStation

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