グランドトレーニング

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 じょじょに試験にむけて口述試験も大詰めになってきた。
人間は高度の高いところにいっても何もいいことがないのはご存知のとおりでしょう。
以前にご紹介したハイポキシアなるものがあるのですが、血中の酸素が少なくなる状態のことを言います。

 まず基本的に人間が高い高度のところに行くとなにが起きるのか???
十分な酸素を得られないとどういうことが起きるのか?
を少し話ししてみたいと思います、自分の勉強のためにも。

 どんな時に酸素が得られないかというと、まずは高高度。
高いところは酸素が少ないですよね?当然ながら低酸素となります。

 次に献血とかしたら血液が少なくなります。地上に居る時は平気なのですが、上空にいくとその効果が顕著に現れます。血が少ないですから。貧血ってやつです。

 次に何かしらの困難があって血液を十分に送れない状況。
例えば、心臓が悪い人、また血管が詰まっている人。そしてハイGコンディション。
ハイGコンディションは血液が下に落ちるので頭の血液が下に落ちてきます。ジェットコースターでお尻が椅子にはりつくあれですね。

 そして次にアルコールや、薬をしようした場合。
特にアルコール。上空にいくと酔いやすくなるのです。体は血液がながれてるーと思うかもしれませんが、実際は十分な酸素は送れていません。


 ハイポキシアになると次のような症状がでます。
1、呼吸回数の増加
2、頭痛、発汗
3、のぼせ、うずき
4、唇や、つめが紫色になる
5、視野が狭くなる
6、眠気、あくびの連発
7、思考速度の低下、幸福感

 この7番に注目していただきたい。
何気にこいつはやばいものなんです、幸福感
オーストリアの訓練生に聞いたのですが、以前オーストリアでハイポキシアをゲットしたパイロットが管制圏にはいってきたらしいのです。
そしたら・・・・・・・・・
そのパイロットはレディオコミュニケーションしていきなり歌いだしたらしいのですw
管制官も初めは馬鹿にしてるのか?とかいたずらだと思ってたらしいのですが、酔っ払いみたいになってしまうのです。
レディオで歌い始めたのは、この第7の幸福感だったのです。
彼がランディングできたのか、墜落したのかは不明ですが、ファニーに聞こえますけど、実際人間の体はそういうものみたいっすね。

 以上!今日のオーラル対策で英語で説明できなかったハイポキシアでした!

 アメリカの航空法を勉強してて思ったのは。
「緊急時に緊急だと言える」
これを初めて見た人はあたりまえじゃん。と思うでしょう?

 日本は「緊急時でも緊急と言いにくい」
のが現状なんです。
エマージェンシーになることが悪いと思ってる人間が多いのが日本の現状なんです。
以前に米軍のヘリが調子が悪いと言うコトで、空港に着陸しました。マスコミは「不時着」
何が悪いんだ?????
墜落することを避けるために近くの空港に降りることが何故叩かれなければいけないんだ?
ちなみにアメリカは空軍基地でも平気でエマージェンシーと言って降ろさせてくれる。当然でしょう?緊急事態なんだから。別にマスコミはなんも言わない。

 数年前に燃料切れで墜落した事故がある。
なんでエマージェンシーって言えないのだろう?どういう会社風景かしらないし、当然どういう状況下しらないけど、俺なら怒られてもいいから言いますね「エマージェンシー」って。
でも緊急着陸したら仕事を首になるかもしれない、でもそれで首にするほうってどうかと思いますよね?
燃料が無いというのは、優先権はありません。「エマージェンシー」と言わないと優先権は無い。
ていうか燃料がない時点で航空法違反です。

 会社がパイロットを殺すのは簡単です。
「せっかく燃料いれたんだから、ギリギリまで使えよ」なんて言われたらすぐ死ねる。

 例えば、行った先が天候が悪かったとする。当然パイロットは引き返す。
「よく帰ってきたな」と言う企業は賢い。
「なんだなんとかいけないのか?」なんていう企業は終わってる。
まあ行き分の料金は請求できないけど、機体にもよるけどそんな500万とか1000万とかじゃないですよね?不景気で痛いのは分るけど、落としたほうが余計悪いと思うがどうでしょうか。

 ヘリコプターの企業は、1分単位の勝負なのでとてもシビアです。
一分エンジン回すだけで料金が発生するのですから。
 
 法律じゃ緊急時に備えているんです、日本の航空法はアメリカをベーシックに作ってますから。
でも緊急着陸をすると白い眼で見られる。なんでですか?なんでアメリカみたいに「どうしたん?大丈夫?」っていえない国なんだろう。
 僕のエージェントのボスは「ソロの時になんかあったらすぐ降りるんだ、そしたらアメリカ人はすぐ寄って来て助けてくれるから」と言ってました。

 パイロットも言うコトも勇気じゃないでしょうか、行けるのか行けないのか。
俺は空だけじゃなくて人間として助けてあげたいと思う、例えばハイウェイでエンジン故障して横に止めている車をみて、「あーやっちゃってるねー」とかじゃなくて、僕が行くことが救助の邪魔にならないようなら行くでしょう。いままでもそうしてきたし、日本に来る前にバイクで転倒した少年が、クラッチレバーが折れて帰れないっていうから、バイク屋まで一緒に連れて行きました。
大学の時もおばあさんと学生が追突したので、負傷場所を確認して、道路の横まで運んで救急を呼びました。たまたま体育大ってこともあって少し習ってたので、応急処置のみをしました。

 少し話はずれましたが、居なくなってから居なくなった人のことを考えても遅い。
もっと大きな心で日々を過ごしたいなと思いました。

航空医学

 人間が上空にあがるとどうなるでしょう?
答えは「あらゆる機能が低下」します。
上空には酸素が少ないために、思考能力の低下、血中酸素の低下等のまず酸素に関する問題がまずあります。このことをハイポキシア(Hypoxia)と言います。
ぞくにいうと「落ちる」とでもいうでしょうか、チアノーゼ状態になったり、意識を失ったりまあ良いことはありません。
 上空の気圧が低下してるとお腹のガスが膨れます、それはいままで気圧がガスを押してたのですが、気圧が減ることによりガスが膨張しようとするのです、飛行前は豆類、玉葱はいちおうよくないことになっています。

 次にハイパーベンチレーション(Hyperventilation)
これは過呼吸のことです、これは皆さんご存知ですね!
そう、酸素と二酸化炭素のバランスが崩れて、正常な呼吸ができない状態になることをいいます。
一度僕は稽古中にこの状態を見たことがあるのですが、もう死んじゃうんじゃない?ってくらい「ヒクヒク」いいます。
 パイロットは常に正常な心と呼吸を保たなくてはなりません。飛行中に緊張して、息を大きく吐いてばかりいるとこのハイパーベンチレーションに入ります。
この防止方に「歌を歌う」ってあるのですが、ちょいと笑えました。

 モーションシックネス(Motionsickness)
こいつは俗に言うと乗り物酔いです。
なんで乗り物って酔うの?って疑問に意外と答えられない人が多いわけですが、三半規管がどうのこうのだよねまでは意外と耳にします。
 例えばパッセンジャー(乗客)が外を見ないで、計器類を凝視してたとしましょう。
目はなにも動いてないものを見てます。そう目はスタティックな状態として脳に信号を送ります。
でも実際は?・・・・
飛行中の揺れ、肌や、筋肉やGを感じる力を人間はもっていて、実際は動いてるんだよ!!という情報を脳に送ります。
そうすると脳は「どっちじゃい?動いてるのか?でも目は動いてないっていってるぞ??」
この状態になるとモーションシックネスとなります。
おえーーーーーって

 スペシャルディソリンテーション(spatial disorientation)
これはけっこう厄介なものでしょう。
例えば長く旋回してるとします。そうすると脳はその状態を直線に飛んでるってリセットしてしまいます。機体は???
そうターニング、脳は??
水平飛行
気が付かないでそのまま水平だと思い込むと、パワーを使わないとどんどん降下してしまいます。
意外とこういう事故があるのです。
実は僕はこれに似た経験があるのです。
ジャンボジェットに乗った時に外は見えませんでした。
上昇、クライムの時間がけっこう長かったかな?「あれー随分上昇してるじゃん」
なんて思っていたら、ベルトはずしてよいサインが来て、キャビンアテンダントさんが歩き出した。
ってことはレベルフライトに移行してるはずなんです。クライム中ってことはパワーを使ってる時なのでなにかあったら危険な状態にはいるのです。でも僕はずーっとクライムしてると思ってるんですよね。
立って歩いたのですが、すごい違和感がありました。これがこの状態です。
実はこの関係ではなかろうかという事故は意外とあるのです。パイロットは絶対に視界の悪いところに無理やりに突入するのは避けるべきでしょう。

 まだまだあるのですが、長くなるので今日はここまで!
日常生活でも皆さん経験あるのではないでしょうか?

航空機事故について

 最近日本では航空機事故について話題になってるらしい。
アメリカでは緊急事態の時はいかなる法律も無視して構わないとされている。
僕がこの街にきてからある事故が起こった。
バーティゴというのがあるのだが、人間は平衡感覚などを目に頼っている部分がある。
僕の町は通常夜になると海から霧が入ってくる。霧の中に人間がはいるとどうなるか。?
そう、自分がどこにいて何をしてるのかがわからなくなる。計器すら信じなくなる。
 その日の夜は霧、事故をしたパイロットはプライベートパイロット、事故調査委員会によるとGPSで飛行していて、霧の中にはいって前方が確認できずに山に追突してしまった。しかも僕のステイ先の近くである。恐らく怖がる暇もなく逝かれたのでしょう、残っていたのは歯だけらしいです。プライベート取得後1ヶ月らしい。
 日本でも似たような事故がある、GPSに頼って飛行していたら山が見えずに激突したらしい。
僕の教官は「俺はぜんぜん悲しくない。雲の中に入るなって法律で決まってるのに突っ込んでいって、GPSのみに頼って事故したなんて」
確かに不注意のみの事故である。

 航空機の事故は大半がパイロットミス、判断や行動が的確ではなかったために事故がおきている。
僕は東北のほうで燃料切れで墜落した話を聞いたことがある。
エマージェンシーがなんで言えなかったのだろう?死んだら何もならない。
その事故は死亡者がでました。

 僕の教官は「何かあったらヘリは壊してもいいから、自分の命だけは守るんだ」ってよく言ってます。
僕の教官は高い高度の飛行を嫌う。なんで?ってきくと「もし高いところでローターが止まったら2分くらい死ぬことを考えていないといけないだろ?」「あとは高いところからオートローテーションで降りれてもランディングスポットにいけるかどうかが心配だと。

 僕は上空でローターが取れてしまった写真を見たことがある。マストバンピングというものだ。
あれを見ると気の毒でしょくがない、ローターが取れた瞬間パイロットは何を考えていたんだろう。
家族のことだろうか、恋人のことだろうか、息子のことだろうか。
この事故は全員が死亡してしまった。

 もし僕が日本で飛んでいて、エンジンが止まったらすぐオートローテーションにいれると思う。
法律がうんぬんというよりも自分の命が大事だと思う。
プロの人がこの記事をみたら、何言ってるんだって思うかもしれないけど、死んでしまったら誤ることすらできないし、大好きな家族や恋人に会えなくなる。
確かに最善の努力を尽くすできだろう、そして法律もそうだけど命って大事じゃないかな?って思う。
ここは法律で決まってるからとかそういうことじゃなく、命ですよね。

 また航空機事故か・・・って皆さんは思うかもしれない、それはマスコミのせいもあるでしょう。
でもパイロットは何かしらのトラブルがあったとしても、最善の策をとる。
人を殺してでもそこに着するなんて絶対に考えない、絶対に誰も殺さずに安全な場所に着陸しようと考える。自分との恐怖に戦いながら、高度にもよるけどヘリコプターの場合は残されてた時間は多くても5分程度でしょう。その5分の間に恐怖と戦って、着陸場所を選定し、風を読んでオートローテーションに入れる。飛行中はいつでもエンジンがとまったらどこに下りようかって考えている。

 事故を起こさないためにもパイロットは事前のチェックを絶対に怠ってはいけない。
航空機事故は初心者と慣れてきたくらいの飛行時間所有者が多い。わざわざ無理して飛ばなくてもいいでしょう。だめだと思ったらだめって言うことも勇気だと思う。でもそれやったら日本じゃ首になる可能性があるからみんなやらないんでしょうね。
多少の無理はいいだろうなんて考えは絶対にだめ。

 僕も仕事についたら肝に銘じて行いたいと思う。

パイロットはランディングや、ピックアップ。また横進(普通やらない)のときに注意すべきものがある。
それはダイナミックロールオーバーと呼ばれるもので。
普段ホバリングなどはリフト(上に対しての力)は真上にある。
しかしスキッドの横に何かしらの物が置いてあったり、固着していたりするととんでもない事が起きる。
 スキッドが軸となって、リフトは斜方向にむいて、しまいには横向きになってヘリコプターは横転してしまう。
横転するまでの時間はごくわずか、祈る時間すらないだろう。

 過去に私はダイナミックロールオーバーのビデオを見たことがある。
アメリカ海軍だったかな?着艦しようとしたヘリコプターは一度失敗して、やり直しを試みた。
そしたらタイヤが柵にひっかかって、一気に海の中に飛び込んでいった。
一度加速がついてしまうともう終わり、どうしようもない。

 リカバリー方法はコレクティブを下げること。もし間に合わなかったら燃料バルブを閉じて第二次災害について備えること。

 僕はランディングにすごく気を使っています。ゆれないように、ぶれないように。それはこのダイナミックロールオーバーに注意するという意味ももっているからです。

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