チーム CLINE のブログ 『下町ロケット』で学ぶ経営戦略

「できない理由」を直視し、「できる理由」を活かす経営支援チーム

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 小説『下町ロケット』は、池井戸潤氏の直木賞受賞作です。知財紛争が題材とされており、知的財産が経営に及ぼすインパクトを疑似体験できます。中小企業のモノづくりに対する情熱が描かれた感動作ですので、多くの方にお読み頂きたい作品です。 
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 本ブログでは中小企業の経営戦略、知財戦略に関するトピックスを、この『下町ロケット』のシーンと絡めてお伝えして参ります。

 今回は、『下町ロケット』の冒頭部のお話です。
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 『下町ロケット』の第一章から第二章にかけて、主人公の「佃航平」が経営する「佃製作所」は、幾度も経営破綻の窮地に立たされます。 
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 「経営破綻の要因」を一言で片づけてしまえば、それは 「資金繰りの悪化」です。経営は、表面的には借入の返済資金がなくなると破綻します。
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 反対に、キャッシュを持っている限り会社は存続できます。
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 会社を存続させるためのキャッシュは、営業活動で稼ぎ出したものである必要はありません。誰かがお金を貸してくれたり、出資してくれれば会社にキャッシュが入ります。出所はともかく、返済資金があれば会社は存続できます。 
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 「佃製作所」は「佃航平」が先代より経営を引き継いで以来、売上高を3倍に伸ばしたということです。通常、売上を急拡大している企業の借入金は大きくなりがちです。売上を得るための諸活動にはキャッシュの流出が伴います。一方で、売上を計上しても通常はすぐにはキャッシュは入ってきません。実店舗で商品を現金販売をしている場合はすぐにキャッシュを得ることができるでしょう。しかし特にBtoB取引では、商品を納めてから資金を回収するまでに2ケ月程度はかかることが多く、売上が増えるほど、手元資金は不足していきます。 
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 「佃製作所」は、大手企業の下請事業を手がけています。そしてそう簡単には儲けさせもらえません。売上高は拡大したものの財務状況は厳しく、借入が多い状態です。そこへ来て、主要顧客との取引停止、そして大手企業からの特許権侵害訴訟といった苦難が次々と「佃製作所」に襲いかかることになるのです。 
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