チーム CLINE のブログ 『下町ロケット』で学ぶ経営戦略

「できない理由」を直視し、「できる理由」を活かす経営支援チーム

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 メインバンクである白水銀行との融資の折衝は難航します。そして「佃製作所」にとって最悪のタイミングで追い打ちをかけてくるのが、ナカシマ工業からの特許権侵害訴訟でした。
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 ナカシマ工業は佃製作所の競合企業ですが、東証一部上場企業であり、広告費だけで年間200億円を使うという巨大な企業です。
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 その巨大企業のナカシマ工業が、従業員数約200名、年間売上高が100億円弱の佃製作所に特許を武器とする戦いを仕掛けてきたわけです。
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 企業の競争戦略論としては、マイケル・ポーター教授の「競争の戦略」が非常に有名です。一方、中小企業が採り得る有効な戦略として、「ランチェスター戦略」を信奉する方もおられます。
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 私自身は、この「ランチェスター戦略」を最強の経営戦略であるかのような言い方をするコンサルタント系の方のお話には違和感を覚えます。
 マクドナルドの業績が好調なときは、「マクドナルドがランチェスター戦略を実践しているからだ」と謳われていましたが、同社の業績が低迷すると事例紹介の素材から外されます。
 しかし、「ランチェスター戦略」では、事業における競争を、競合する企業同士が直接対決する構図で分かりやすく、面白く説明しています。
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 さて、少し脱線しましたが、この「ランチェスター戦略」では、競争戦略を大きく、強者の戦略と弱者の戦略に分けることができます。強者が採りうる戦略に、「足下の敵」攻撃の原則、というものがあります。競争において自社が勝ためには、勝ち易きと戦う方が無難です。そこで、自社よりも市場における地位の劣る企業を攻撃対象とせよ、という考え方が「足下の敵」攻撃の原則です。
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 ナカシマ工業は、小型エンジンという市場において侮れない競合関係にあり、しかしながら明らかに弱者の立場にある佃製作所を攻撃対象にしたのです。
 通常の市場競争では、顧客が存在します。そして顧客を獲得するための行為を通じて競争を行うわけです。しかしながら、「知的財産権」という武器を使うことで、競合相手を直接的に攻撃することができるのです。
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 ナカシマ工業は、知財戦略、法廷戦略、そして圧倒的な経営体力の違いを利用して「佃製作所」をまさに経営危機へと追い詰めて行くのです。そしてその本当の狙いは非情で恐るべきものでした。
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■ 知財経営研究社
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「経営力向上計画」の関連ページ
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■ 『下町ロケット』 で学ぶ 中小企業の 経営戦略 と 知財戦略
  http://www.chizaikeiei.com/shitamachi.html
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