文芸サロン

川崎 太一、坂根 武、元田 武彦

老婆の殺害(2)

[罪と罰]読書ノート [1]老婆の殺害(2) 魔性の声に誘われて殺人の下見にやってきながら、まるで肝心の目的も自分も見失ったかのように、老婆の前に佇立するラスコーリニコフ。 記憶力と理性を研ぎ澄ますべき時に、夕陽の映える窓のカーテンにひとときの幻想を追うラスコーリニコフ。彼に狂気の影が迫っているのだろうか。 この文明社会に、個人的な殺人を正当化する理屈などあるはずもない。が、悪魔の誘惑であったか、天の啓示であったか、ある日、ラスコーリニコフには周囲の人間どもが皆痴愚にみえてきたのだ。運命を変える種子がすぐ足元にころがっているのに、誰一人目にとめようともしないで通り過ぎていくではないか。彼らは白痴だ、いやそれ以上だ、歩く屍だ。お前はそうではない証を立てねばならぬ。こんな声が彼を衝すべて表示すべて表示

その他の最新記事

すべて表示

      元三大師のことー読経より論義ー                      元田 武彦 「我年臘共長。興小僧不可論難也(俺のようなヴェテランに無名の若僧を当てるとは何事か)」と温厚篤実で知られる元興寺学頭の 義昭が言うものだから南都側4人全員が辞退する騒ぎになった。驚いたのが南都の長老 仁 にん   僧都で、 義昭を ...すべて表示すべて表示

元三大師のことー良源デビュー

2012/11/13(火) 午後 2:22

     元三大師のことー良源デビュー                      元田 武彦  元三大師良源が祖師である伝教大師を凌ぐ人気を獲得出来たのは、荒廃していた比叡山を再興した優れた実績の賜物である。 彼の事跡は死後間もなく発行された「慈慧大僧正傳」に書かれている。  公家の藤原斉信が書いたとされるが、原案は元三大師の門徒三千人、長 ...すべて表示すべて表示

     元三大師のことー彫像との出会いー                      元田 武彦  この九月の初め、学生時代からの友人3人で奥州仙台、平泉、遠野をサイクリングで駆け巡った。 平泉中尊寺では芭蕉の“五月雨を降り残してや光堂”から少し登った林の中の御堂で元三大師に出会った。 中尊寺が天台系であるのは知っていたが、祭ってあるの ...すべて表示すべて表示


最新の画像

すべて表示


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事