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慰めはいらない。癒されなくていい。本当の仲間が、ほんの少しだけいればいい。本当の自分はここにはいない。高校での私たちは、常に仮面を被って過ごしている。家族、恋愛、将来……。問題はそれぞれ違うが、みな強敵を相手に苦戦を余儀なくされている。そんな私たちが唯一寛げる場所がこの天文部。ここには、暖かくはないが、確かに共振し合える仲間がいる。そしてそれは、本当に得難いことなのだ。
思えば「島はぼくらと」も男二人、女二人の高校生。
そして一人の女の子への思いが見え見えの男子をほかの二人が静かに見守る設定も同じ。
こちらは天文部で学校の屋上と山の中が舞台だが、同じように頑張れと声援したくなる。
青春ものはいいなあ。
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電車で読む本
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読書は通勤電車で。買わずに借りる。ちょっとした感想。
「こんなものを借りてきた」借り知恵。
独立した書庫のない方々はこちらで。
3ヶ月程度過ぎたら、五十音別書庫へ移動します(工事中)。
「こんなものを借りてきた」借り知恵。
独立した書庫のない方々はこちらで。
3ヶ月程度過ぎたら、五十音別書庫へ移動します(工事中)。
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瀬戸内海の小さな島、冴島。朱里、衣花、源樹、新の4人は島に高校がないため、フェリーで本土に通う。未婚の母の涙、Iターン青年の後悔、そして自らの淡い恋心…。17歳、ともに過ごす最後の季節を描く。
瀬戸内海で火山のある島?あるのかないのか気になり、ゴルフ場もついているリゾートホテルがある割に気配がなく、Iターンの未婚の母も多いって、気になるところが山盛りだったが、この4人に免じて許してやろう。
気持ちの良い作品だった。
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田山花袋/歴かつて緑の起伏と贅沢なドラマにみちた夢のような東京があった-。東京を中心に、日帰りもしくは1〜2泊の郊外への小旅行を描いた田山花袋の名著「東京近郊一日の行楽」を注釈・地図付きで収録。
大正5年の作品に現在の地図が巻頭に付随していて、作品内で紹介された名所旧跡の所在地が記されているが、寺社仏閣ばかり。
まだ一日の行楽地が寺社仏閣という時代だったらしい。
歩いてそれぞれの地を訪れているので、当時の地図、それも地形(川、丘、山、谷)がわかるものがほしかった。
また地図と見比べて読み進めていくので、読了まで時間がかかった。
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「あの猫は、先生相手には本当に喋っているんじゃないですかね」 心を病んだ帝大講師・夏目金之助にだけ聞こえる“あの猫”の声…。作家・夏目漱石の誕生と「吾輩は猫である」が生まれた舞台裏を描く、異色の長編小説。
東大講師時代を舞台にしているため、当時の東大構内、本郷、湯島あたりに詳しいが、もう少し確実な考証をしてほしかった。
奥様の決断と交渉力に感動。
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マルキ・ド・サドをもじって名づけられた、有名な編集者の鳴木戸定。感情を表さない彼女は、猪木に憧れるレスラーや盲目の男性との付き合いを通じて、人との距離を少しずつ縮めていく…。『小説トリッパー』連載を単行本化。
少女時代、旅行作家の父親に連れられての旅の経験から、周りを気にせず、しかし周りを巻き込み、彼らが本当の自分を発見していく、定が痛快。
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