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眉目秀麗、文武両道。誰にでも好かれる優しさを持ち、その才覚で「ジェントルマン」の名を欲しいままにしている青年、坂井漱太郎。高校時代から、そんな彼の姿をどこか冷ややかに見つめてた同級生の夢生。
しかし、ある嵐の日、教室に忘れ物を取りに帰った夢生は、漱太郎の美しくも残酷な本性を目撃することになる。それは、紳士の姿に隠された、恐ろしき犯罪者の貌だった――。 完璧な男の裏にある、道徳の汚れ。その背徳にすっかり魅せられてしまった夢生は、以来、漱太郎が犯す秘められた罪を知るただひとりの存在として、彼を愛し守り抜くと誓うのだが……。 ままならない恋の究極、生と性の残酷さを描ききる、驚愕のピカレスク長篇小説。 円城塔の後で、読みやすさだけで感動してしまった。
ゲイのユメにずっと心を寄せていたケイの最後の「友情だよ」の一言が好きだ。
人からは何もかも持っていることは幸せに見えるが、本人からすると、持っているものを失うことは我慢できないという、なかなかうまくいかないものです。
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山田詠美
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恋、性、友情、家族、戦争…。最高の日本語の使い手が腕によりをかけた、小さくてリッチな愛の形。「マーヴィン・ゲイが死んだ日」「電信柱さん」など全21篇を収録。『文学界』『オール読物』掲載をまとめて書籍化。 |
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東京から引っ越してきた仁美、リーダー格で人気者の心太、食いしん坊な無量、眠るのが生き甲斐の千穂。4人は、友情とも恋愛ともつかない、特別な絆で結ばれていた。一歩一歩、大人の世界に近づいていく彼らの毎日を彩る、生と性の輝き。そしてやがて訪れる、それぞれの人生の終り。高度成長期の海辺の街を舞台に、4人が過ごしたかけがえのない時間を、この上なく官能的な言葉で紡ぎ出す、渾身の傑作長篇。 |
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SMクラブの女王様が、新人賞受賞の注目作家になった。 |
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山田詠美著 自分が生と死の境目に立っていようとも、人は恋をする。人を愛することで初めて生じる恐怖、「聖なる残酷」を描いた愛と死のシミュレーション短編集。表題作ほか4編を収録。 表紙がなんともサイケデリック。 表題作がいちおし。 絶対に知られたくないコアな自分を隠して生きてきた二人が、二人でいるとほんとうの自分が露見してしまうことになることが分かってしまったため、ひかれ合うことに恐れを抱き逃げ出すも、本当の自分の気持ちに正直に生きようとしたとたん、悲しい結末にいたるお話でした。 『マグネット』に続き、重く深い山田詠美を読んでしまいました。
『マグネット』とのつながりがあったことが不思議でした。 |

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