角田光代

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「紙の月」角田光代

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わかば銀行から41歳の契約社員・梅澤梨花が1億円を横領した。海外へ逃亡した梨花は果たして逃げ切れるのか? スリリングで狂おしいまでに切実な長篇小説。学芸通信社配信『静岡新聞』等掲載を加筆・訂正して書籍化。
 
このモデルとなった事件のドラマを見た覚えがある。
ごくごく平凡な女性が起こした事件という記憶だけが残っている。
主人公の友人・恋人だった人々も並列で描かれているが、だれでも主人公が落ちて行った世界の淵にいることを思い知らされる恐ろしい小説だ。

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年下の恋人と同棲する充留のもとに、学生時代からの友人の離婚パーティの案内状が届いた。パーティに集まった友人たちの動揺、苛立ち、新しい恋。男女5人の友情と恋愛を描いた長編小説。

大学時代の友人同士の微妙な関係ですね。
気の置けない仲間を演じつつも、仲間が自分をどう評価しているかが気になる自分、というのでしょうか。
生ぬるさと居心地の悪さを感じてました。
小説の中の彼らを馬鹿にすることは簡単だし、馬鹿にしつつ読み続けるわけですが、ふっとわれに返ると、ひとごとと割り切れない自分がいるというような。
仲間との世界が、外の人から見たときの傲慢さ、というか自分たちだけの世界の奇妙さも見事で、いやらしいくらいです。

まとまりませんが、角田さんはこんなことも書けるのか、すごい、けれどもいやらしいと思いました。

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身重で帰ってきた娘を迎えたのは、毎日ニルヴァーナを大音量で聞く母だった…。「ロック母」ほか、ぐれた娘が家に火を放って逃亡する「ゆうべの神様」など1992年から2006年に書かれた短編小説全7編を収録。

ゆうべの神様、緑の鼠の糞、爆竹夜、カノジョ、ロック母、父のボール、イリの結婚式。
どの小説にも閉塞感があり、読んでいて楽しいものはひとつもありません。
読書意欲がなくなり、最後まで読み通すのが大変でした。
未来の見えないつらい現在を再認識したい方にどうぞ。
角田光代さんについて知らない一面を教えてもらったような気がします。

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女子高生、主婦、サラリーマン…。同じ町に暮らす人々の危うい生活。「エコノミカル・パレス」「空中庭園」の著者が描く、ありふれた町の、ふつうの人々の、すこしズレた日常。
冬、乾燥した風が吹き抜ける。まぶしいほど日が差しているが、うすら寒さに固くなった体。ひとりぼっちの玄関先。
「トリップ」を読んで、小さな頃の寒々とした冬の午後を思い出してしまいました。楽しくない風景です。
かさかさに乾いた孤独な人々。
見事な描写といえるのでしょうが、こういう小説は疲れます。

庭の桜、隣の犬

角田光代著
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夫婦ってなんだろう? 愛でもなく嫉妬でもない、何かもっと厄介なものを抱えて、私たちはどこへ向かうのだろう? 郊外に暮らす30代夫婦の生活を揺らすさざなみを通し、現代の夫婦と家族のあてどない姿をリアルに描く長篇。

またも角田さんの作品を読んでしまいました。このところちょっとはまっています。

共働きでもなく、中途採用30代で、ローンを払った上、ぼろアパートとはいえ家賃を払って、そこそこ飲み歩きができる…子持ちの貧乏人にはちょこっと無理です。

そのへんにリアルさが感じられず、話の不安定感と相まって、不安定なまま終わってしまいました。


うちって本当に貧乏なのかなあ…。

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