|
空には暗雲がたれこめ、気温は下がりつづける。目前には、植物も死に絶え、降り積もる灰に覆われて廃墟と化した世界。そのなかを父と子は、南への道をたどる。掠奪や殺人をためらわない人間たちの手から逃れ、わずかに残った食物を探し、お互いのみを生きるよすがとして―。世界は本当に終わってしまったのか?現代文学の巨匠が、荒れ果てた大陸を漂流する父子の旅路を描きあげた渾身の長篇。ピュリッツァー賞受賞作。
先日読んだ「足のカカトをかじるイヌ」で、椎名誠が今年のベストワンに選んでいた作品。
人類の滅亡期に太陽はなく、灰混じりの水と廃屋にわずかに残る食料を糧に父子二人が寒さをのがれるため南を目指すが、先に春は無い。
全ての動植物がほぼ滅亡した世界であるため、食料も尽き、親の目の前で略奪した子どもを食べるような、これ以上ない厳しい世界だからこそ、父が子を思う気持ちの深さに心が打たれる。
|
作家 ま行
[ リスト | 詳細 ]
|
ヘルシンキの街角にある「かもめ食堂」。日本人女性のサチエが店主をつとめるその食堂の看板メニューは、彼女が心をこめて握る「おにぎり」。けれどもお客といえば、日本おたくの青年トンミひとり。ある日そこへ、訳あり気な日本人女性、ミドリとマサコがやってきて、店を手伝うことになり…。普通だけどおかしな人々が織り成す、幸福な物語。 |
|
家庭科は、自分の暮らしを自分で整える力だけでなく、社会の中で他者とともに生きていく力を育てる教科だと実感した著者が、自立にあたってどんな知識が必要かを、10代の暮らしに沿って具体的にアドバイスする。 |
|
4年間の同棲生活から結婚に至った大木信義と咲は、たまには旅行でもしようと1泊2日の地獄観光へ出かける。奇妙な旅路は、馴れ合いになっていたお互いの意識を変えていくが…。不思議でおかしくて、なぜかせつない長編小説。 |
|
少子化のなか増え続けた日本の大学。ところが2009年になった途端、次々と5つもの大学が募集を停止した。淘汰が加速する2010年代、活路はどこにあるのか。日米の大学経営実態を踏まえて明かす、危機と再生の裏側。 |

...



