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赤レンガ倉庫。関内のバー。外国人娼婦たち。港町の裏表を見つめてきた硲冬樹は、人妻の響子から死期が近いことを聞かされる。硲は彼女の裸身に、だれも目にすることはない作品を刻みつけることを決意し…。 |
北方謙三
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(上巻) |
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建武の新政で後醍醐天皇により十六歳の若さで陸奥守に任じられた北畠顕家は奥州に下向、政治機構を整え、住民を掌握し、見事な成果をあげた。また、足利尊氏の反逆に際し、東海道を進撃、尊氏を敗走させる。しかし、勢力を回復した足利方の豪族に叛かれ苦境に立ち、さらに吉野へ逃れた後醍醐帝の命で、尊氏追討の軍を再び起こすが…。一瞬の閃光のように輝いた若き貴公子の短い、力強い生涯。柴田錬三郎賞受賞作。 解説を読むと「武王の門」に続く時代小説第2弾だったそうですが、舞台は「楠木正成」と時は同じ。
「楠木正成」も読まねばならぬと、そちらも後から読みましたが、ブログでは順番が逆になってしまいました。 「破軍の星」は主人公の顕家が16歳と若いせいか、小説自体も溌剌としています。 奥州から京都に攻め上るときの疾走感は最高です。 南北朝時代の青春ものです。 北方太平記も残るは「道誉なり」「悪党の裔」。 これも読まないと北方太平記は完結しません。 |
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(上巻) |
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「兄上は、まだ四十年しか生きておられない」「おまえは、もう二十年も生きた」必殺ゆえ禁忌の剣とされた日向流を継ぐ兄・景一郎と弟・森之助。二人は森之助が二十を迎えた年に斬り合う約束を結んでいた。宿命の対決を前に、兄弟の暮らす薬草園を付け狙う勢力が現れ、日向流に関わるものすべてが巻き込まれてゆく―。ようやく死ぬことができるのだ。それも、剣によって死ぬことができる。剣豪小説の最高峰!日向景一郎シリーズ、ついに完結。 「風樹の剣」に驚き、「降魔の剣」「絶影の剣」「鬼哭の剣」まで続けて読んだのが7年前。
ハードボイルド剣豪小説もこれで完結かと思うともったいなく、じっくり読ませていただきました。そのせいかどうか、一週間もかかってしまいました。 相変わらずのスーパマン景一郎に加え、森之助も景一郎ばりの手だれに成長しており、強すぎる感もあります。 今回ちょっと気になったのは、「活路」とねたがかぶっていること。 それが作品の質を落とすものではありませんが、「阿芙蓉」をめぐる「土井利位」と「水野忠邦」の抗争がからむところが一緒。 土井と水野の抗争を境界線にしたあっち側とこっち側の異次元同時進行小説のような印象です。 「活路」と併せて読まれても良いかもしれません。 あとですね。梁山泊ではないですが、手だれが集まりすぎでは。ロバート・B・パーカーの「ポットショットの銃弾」なども思い出してしまいました。 |

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