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「船場吉兆」や「赤福」「白い恋人」の話ではない(笑) 今年、年明け間もない頃、ある年賀会でとある老紳士と知り合いになり名刺交換をしたら、なんとその方はシトローエンディーラーの役員だった。 「実は、私は小さい頃からシトローエンが大好きで・・・」との自己紹介から始まり、いろいろとシトローエン談義に花を咲かせていたら、自然とC2とC3の話題になった。 そこで私はとんでもない話を聞いてしまう。 老紳士曰く、「もう両車種とも4月以降の日本での販売はなくなる」のだそうだ。 巷の噂は本当だった・・・もともと利幅の少ないクルマだけに、今の為替(ユーロ高)がキツイのだろう。 昨年末のディーラー会議でCitroen Japonから発表があったらしい。 話を聞いて私は即座にこう思った。 「インポーター(輸入者)はその判断で良いだろう。 だが、各ディーラー(販売店)はどうなるのか? 下(低価格帯)がなくてやっていけるのか? そしてなにより、それによってわれわれユーザーはどんな影響を受けるのだろうか?」 思うに、利幅の少ない低価格車は、特にクルマに趣味のない一般の方が購入対象にし易いクルマであって、最も販売台数が出るクルマである。 つまりこれはディーラーにとって購入後のサービス(修理)面での収入も期待出来るクルマであって、「数は力なり」ではないがディーラーの売上のベースとなるクルマである。 それに対し高価格車は、一発の利幅が多いかわりに一般に対して販売し辛く、ブランドイメージに貢献するものの絶対的な販売台数が期待できないクルマであり、その結果ディーラーにとってサービス面での売上もあまり見込めないクルマである。 「うちは他の取り扱い車種も多いので特に心配はしていないですけどね・・・」としながらもその老紳士は、日本各地にある「シトロエン専売店」のことを気に病んでいた。 私も全くの同感である。 実はそれを案じたのか、その席でCitroen Japonから各ディーラーに対しC2やC3に代わる低価格帯用としてプジョー「207」や「307」を売るのはどうか、という話があったそうだ。 えっ!? なんで今更プジョーなん? きっとその場の皆がそう思ったと思う。 彼等(Citroen Japon)の販売戦略を私はこう推察する。 プジョーの中身を見てみると、低価格帯の207や307は昔から「売れ線のクルマ」だが、その一方で高価格帯の407は苦戦し、607に至っては現在輸入もされていない。 つまりプジョーは、「親しみやすさ」や「おしゃれ感」はあるが、どちらかといえば高級ブランドではない。 その一方で、シトローエンは低価格帯のC2、C3は同価格帯輸入車の中にあって知名度も低く販売面で苦戦しているが、「シトローエン=ハイドロ」というイメージの中で高価格帯のC6には各メディアからも注目が集まり、ピカソを始めとするC4も個性的でそこそこ健闘しており、C5についてはフルモデルチェンジを迎えようとしている。 つまりシトローエンは、何となく「高級感」はあるが、(ハイドロなど)ちょっと謎めいている部分があるため決して親しみやすいブランドではない。 両社を、シトローエンの高価格帯にプジョーの低価格帯を上手くくっつけることで「お互いの弱点を補完」しあえるとでも思ったのだろう。 所謂、「Win-Win」的発想だ。 これは私の推察であり、Peugeot Japonから各プジョーディーラーに対してそんな話があったのかどうか、私は知らない。 しかし、その片割であるCitroen Japonが、自らのディーラーに対しプジョーの低価格帯の販売の道を提示したのは事実だ。 もしかすると、彼等は将来に向けてそのような戦略を考えているのか? 利幅の少ない低価格帯故、それぞれに宣伝広告費をかけるより「既に売れているクルマ」に的を絞って、効率よく宣伝しようと考えても、それはそれで不思議ではない。 或いは、「親会社であるPeugeot」の販売促進のために「子会社であるCitroen」は少々我慢しなさいとでも思ったのか? 何れにせよ、もういい加減インポーターに振り回されるのはウンザリだ。 どうか過去から学んで欲しい。 折角、今迄「ブランド」を確立するため「専売店」を増やし育ててきたのは何のためなのか? どうかブレないで欲しい。 例え本国フランスでの親会社がプジョーであってもクルマのブランドとして、プジョーは「プジョー」、シトローエンは「シトローエン」であるはずだ。 そもそもCitroen Japonもその考えに立ち、今迄ディーラーに大いなる(金銭的な)負担をかけて「シトローエン専売」以外は認めずの姿勢で展開してきたのではなかったのか? 今迄の努力は、何のためだったのか? 4月以降、各ディーラーで交わされる接客を想像して欲しい。 ディーラーを訪れてくれたお客様が「もっと小さいクラスはないのですか?」と質問したら、シトローエンのセールスは一体なんと答えるのだろう? 「はい、小さいクラスは、こちらのプジョーになります。」とでも答えるのだろうか? その答えはそのお客様になんと響くだろう・・・戸惑う客、シトローエンディーラーにポツンと置かれた207や307を想像するとき、私の胸は痛む。 これで個々のブランドを保ち続けられるのであろうか? 厳しい言い方かもしれないが、「自らのブランドに自ら泥をぬるような企業」に果たして未来はあるのだろうか? |
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今日の昼休み、仕事場に戻るため五叉路を右折しようと交差点の真ん中で停まっていると、対向の2車線道路の左側、つまり私から見ると奥の車線側に黒いボディに輝く「ダブル・シェブロン」が一瞬、横切る! 「えっ、C5 phase2 !?」 手前の車線のトラックが直ぐに視界を遮ったので、一瞬のことだ。 何れにせよ、この街でジャン・ピエール・プルーエ(現シトロ−エン・チーフデザイナー)がデザインした車を見たのは自分の車以外では初めてのこと。 興奮を押さえながら、慌てて振り返って良く見ると「C4 クーペ」、多分ハネが生えていたので「VTS」だったと思う。 ・・・つまりが、これ。 「お〜、わが街にもやっと仲間が増えたのか〜〜〜ぁ。」 と思ったら、なんとなくニッコリしている自分があった(笑)
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凄く気になっている「C4 picasso」を再び試乗する。 |
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私自身、所謂「ミニバン」には、大変興味があるし「思い入れ」もある。 (但し、「ミニバン」といっても今日の日本で流行っている「エルグランド」を始めとする「アルファード」、「ノア/ボクシー」など、過去の系譜から見て「貨物車およびそれに順ずるものに起源を持つ車」は対象外だ。 あくまで「人を乗せるためだけに生まれて来たことを起源」とするミニバンだけがここでは対象である。) 考えるに、「純粋なピープルムーバー」としての始まりは、多分「ルノー エスパス」であろう。 日本では「マツダ MPV」や「トヨタ プレビア(エスティマ)」がそれに続いた。 私は小さな頃に車の絵を書くと、決まって家族全員が乗れる大きな車の絵を書いていた。 子供が書く絵には制約がない。 家族6人がワイワイ乗れて楽しい車・・・多分、私自身の「ミニバン」に対する「純粋な憧れ」は、そんな頃から続いているのだろう。 「C5」に乗る前の8年間、実は私は「ホンダ オデッセイ プレステージ」に乗っていた。 この車に8年間、10万キロを走り結果的にミッションにトラブル(欠陥?)が出たのがキッカケで、これまた思い入れの強い「C5」に買い替えたわけだが、「オデッセイ プレステージ」は今迄乗った車では期間、距離とも最長の「付き合い」だった。 とにかくとても気に入っていて、普段は使わない3列目シートも出したり入れたりしながら本当に便利で色々な場面でよく活躍してくれたし、これが「求めていた理想的な車」なのだと言っても過言ではなかった。 この「オデッセイ プレステージ」は、そのV6エンジンのパワーやよく出来た4速AT、またハンドリングと乗り心地が高い次元で両立するサスペンション等々、私にとって不満のない車であったが、そんな中でたった一つだけ大きな不満があった。 それは、直ぐにABSを効かせる「プアなブレーキ」であった。 信号が変わって「スッ」と走り出し、曲り角に来ると「グッ」とブレーキングした後「スッ」と曲がる。 そして、信号では「ピタッ」と止まる。 セダンではごく簡単なこれらの動きも、ミニバンでは車重がそこそこあるから、或は重心が高いから「おおっとっと」となりがちで少々上手く行かなくても仕方がないもの。 所詮ミニバンでは「走る・曲がる・止まる」が、全ての部分において高い次元で成立するなんてことは不可能なんだ。 何か一つくらい犠牲になっても仕方がない・・・自分の中では、そう思って諦めていた。 それが、つい最近まで自分が持っていた「ミニバンに対する私なりの結論」だった。 「これ、どうぞ!」 いきなり「Picasso」のキーを渡されたが、室内がまだ暑そうだから取り敢えず換気だけしようと、運転席のドアを開けて「いつもの癖」で着座せずにキーを回しエンジンをかけようとする・・・が、かからない。 ・・・あっ!そうか! 直ぐにピンと来た(笑) アルファのセレスピードと同じで「C4 picasso 6EGSは、基本クラッチレスMT」だから、ブレーキを踏まないとエンジンがかからないシステムなんだね、ハイハイハイ・・・と(笑) 今度はキチっと運転席に着座してエンジンをかける。 まぁ、これが「運転の基本」だけれど(笑) エンジンは静かに回転を始める。 遮音性はいい感じだ。 室内を眺めていると、メーターパネルの「パーキング」のPの字が目に付いたので、その扱い方についてレクチャーを受ける。 実はこの「パーキング」、なかなかの強者で「キーを抜くとパーキングが勝手に作動する」とか、「かかっている状態でも発進するとパーキングが勝手に解除される」とか、その他沢山の機能あり・・・なかなかものに仕上がっているようだ(笑) 要はMT車なんだけど、普通に使っている中では「限りなくAT車のように扱える」ように考えられている、のだろう。 いろいろと続く説明を一旦止めて貰って、とにかく発進する。 6EGSの走りはどんなものか? 期待に胸が高まる! 方向指示器を出して・・・さぁ、さぁ、さぁ・・・!? 「え〜っ!?」 走り出しから驚きだ! ムッチャクッチャ乗り心地が柔らかい! 「何これ? まるで昔のハイドロ!?」・・・って「違うってこと」を知っておきながらも質問してしまうほど。 それにATモードでの変速もスムースだ。 確かに気を付けていると「変わり目」には気がつく。 でも、それは殆ど同乗者に気付かれないし影響も与えない・・・同乗者の頭が揺れないのだ。 もしかするとこれは「C5の6速AT」以上かも?(笑)・・・全然笑えない(笑) 6EGSは、想像していた以上に「AT車している!」と感じた。 ブレ-キングするとややノーズダイブが大きいなと感じたので、信号待ちの間にブレーキを放したり踏んだりを繰り返すと、やはりノーズダイブする。 もう一回するとやっぱり大きく上下する。 何回もやってみる・・・フワフワ揺れる(笑) 「止めて下さい!」 ディーラーのO氏に注意され、止める(笑) その動きは、それだけ見ているとまるで昔のアメ車のようだ(イメージ、イメージ)。 もちろん走行中はフワフワ何かせずに、しっかりとした乗り心地ですこぶる快適なのだが。 信号が青になった。 「スッ」と発進する。 曲り角に来たので「グッ」とブレーキを踏み、「スッ」と曲がる。 しばらく直進が続くので調子に乗ってハンドルを右に左に切ってみる。 「スッスッ」と車線を変える。 信号が赤に変わり停止する。 「ピタッ」と止まる。 ・・・あるじゃん! あるじゃん! え〜!?全部成立してんじゃん! ミニバンであることのネガを全然感じない車が出来てんじゃん! そ〜か〜、時代が、シトローエンが、ここまで来てくれたのか〜! ハッキリいって「C6」以上の感動だぜ〜〜〜!(笑) このあと早速、査定を申し込んだのは言うまでもない(笑) (確か、半年前にも同じ台詞をはいていたような気がするが・・・) 半分以上、マジです! 新発見!
シトローエンって、「ハイドロ」じゃなくても良いのね!(笑) |



