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世の中が『自民党・歴史的大敗〜民主党・単独過半数へ』と騒いでいた2009年8月30日の夜7時、テノール歌手・錦織健によって“素晴らしきド田舎”と褒め称えられた「紀美野町文化センター」にてそのコンサートは、静かに始まった。 錦織健・・・少し前まではちょこちょこCMに出ていたり、今で言うところの「千の風になって」の秋川雅史ばりに有名どころだった彼が・・・何故こんな辺鄙な田舎まで来てくれて、しかもチケットがたったの三千円(前売り)なのか!? 理由は判らないが「こら〜もう行くっきゃない!」と思って、発売日を待って前売券を嫁さんに買いに行って貰って、当日ゴルフコンペが終わったその足で紀美野町にある紀美野町文化センターまで車を走らせたボクだった。 ◆錦織健テノールコンサート 概要◆ テノール:錦織健 ピアノ:河原忠之 曲目(多分): <ヘンデル没後250年に寄せて> 人々よ慰めなさい、もろもろの谷は高くせられ 〜オラトリオ「メサイア」より オンブラ・マイ・フ 〜歌劇「セルセ」より 泣かせて下さい 〜歌劇「リナルド」より −−−−−−−−−−− スッペ :恋はやさし野辺の花よ 山田耕作:からたちの花、松島音頭 滝廉太郎:荒城の月 松村禎三:舟歌 <休憩> ドニゼッティ:何というやさしさ 〜歌劇「ドン・パスクァーレ」より ロッシーニ :空はほほえみ、私の名を知りたければ 〜歌劇「セビリアの理髪師」より ドニゼッティ:人知れぬ涙 〜歌劇「愛の妙薬」より チレア :フェデリーコの嘆き 〜歌劇「アルルの女」より ロッシーニ :踊り サルトリ&クァラントット:タイム・トゥ・セイ・グッバイ ロジャーズ :ひとり行く道 〜ミュージカル「回転木馬」より アンコール曲: オ・ソーレ・ミーオ ウィ・アー・ザ・チャンピオン スタンド・バイ・ミー 終了は9時過ぎ、途中に短い休憩を入れながら歌った曲数は20曲(多分)。 休憩後の始まりでは、ギターを小脇に抱えて“演奏しながら客席を練り歩きながら歌う”というなかなかのショーマンシップも発揮する錦織健。 (流しでも充分にやって行けるな。笑) そしてアンコールでは、ピアニストと二人クルクル回りながら歌ったり、また場所柄“後期高齢者及びその予備軍が多いという客層を一切かえりみないで“フレディー”になりきってのウィ・アー・ザ・チャンピオンを熱唱と、本当に頭が下がる思いがしました。 (おいおい、そこまでせんでもなぁ・・・遠い目) 気になったのが、MC(トーク)がやたら長いってこと。 “声楽界のさだまさし”かこいつは!?と思うくらい(判る人には判るネタです。笑)で、しかも彼と違って“内容がない”ときている!(笑) 衆議院選挙のこと、酒井法子の薬物汚染のこと、ここ(紀美野町)辺りのことなどなど・・・ とりとめのない話だったり、紀美野町の美しさを褒めるつもりで冒頭の“素晴らしきド田舎、紀美野町”と言ってみたり、プログラムが配られていないのに曲紹介しなかったり、曲名を忘れてピアニストに何度も聞いてみたり・・・ どこまで計算して話しているのか、いないのか? こちらが、ハラハラする場面が多々見られました(笑) 仮に20曲×(短い曲を含め)平均3.5分〜4分として実演は約75分。 公演時間2時間から70分と休憩15分をひいてピアノソロが2曲あって・・・実質20分ほどはトークに費やしていたのか〜〜〜!?(笑) 肝心の歌に関しては・・・バリバリのプロ(ベテラン)を前に失礼かもしれませんが、総じて言えば・・・上手い! いろいろと勉強になりました。ペコリ 会場の音響が良かったせいもあるかもしれないけど、会場に良く響いていました。 ただ・・・ ただ・・・ ただ・・・残念だったのが、完成度に今一バラつきがあること。 やっぱりこんな人でも“得手不得手”ってあるのかな? 素晴らしくリラックスして“体が開いて”よく響く歌。 一方、力が入って、声は出てるがさほど響かない歌。 歌い慣れ過ぎで装飾過多、本来の曲の美しさが半減している歌。 部分的には・・・ 「先生に注意された“あそこのブレス”、ボクと同じように“早いブレス”になってる。」 「ボクの先生なら、あそこでピアノ止められる〜〜〜(笑)」 「あんなことしてるこっちゃ、ボクとそう変わらんな・・・錦織健!」 これ、口が裂けても外には言えませんけど(爆) それと“旬だから”ってタイム・トゥ・セイ・グッバイ(Con Te Partiro)は、ピアノソロ伴奏ではやめた方がいいと思う。 昨年、Andrea BocelliのCon Te Partiroを生で聞いたボクからすると、この曲に対する想い入れは人一倍。 もっとも向こうはフルオーケストラで、こっちはピアノ一丁。 ハンディはあるんだけどね。 ただ、そんなスケール感のだけの問題だけじゃなくて・・・まだ曲が掴めてないのか?(ああ失礼!)サラ・ブライトマンのコピーっぽい歌い方も散見されて「この曲が大好きで声楽を始めたボク」としては、とてもガックリの曲でした。 何れにしても、今年の3月の発表会以降いろいろ感じるところがあって、少し声楽から遠ざかっているボク。 錦織健が歌うアリアを一緒に口ずさんだら、少し声楽が歌いたくなった。 自宅からちょっと遠いけど、もし発表会をするとしたら次はここでしたいな(笑) ・・・どうかな? <9月2日 追記> 一緒に聴いた妻によると・・・ 前半に「この道」もあって、後半の始まりは「ロッシーニの3曲」だったそうな。 演目が配られなかったし掲示もされなかったので、内容が近そうな他の公演からデータを引っ張ってきたが、それとは多少違っていた模様。 ごめんなさい。
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