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声楽を始める 2005年5月〜
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錦織健を生で聴く

世の中が『自民党・歴史的大敗〜民主党・単独過半数へ』と騒いでいた2009年8月30日の夜7時、テノール歌手・錦織健によって“素晴らしきド田舎”と褒め称えられた「紀美野町文化センター」にてそのコンサートは、静かに始まった。

錦織健・・・少し前まではちょこちょこCMに出ていたり、今で言うところの「千の風になって」の秋川雅史ばりに有名どころだった彼が・・・何故こんな辺鄙な田舎まで来てくれて、しかもチケットがたったの三千円(前売り)なのか!?

理由は判らないが「こら〜もう行くっきゃない!」と思って、発売日を待って前売券を嫁さんに買いに行って貰って、当日ゴルフコンペが終わったその足で紀美野町にある紀美野町文化センターまで車を走らせたボクだった。


◆錦織健テノールコンサート 概要◆

テノール:錦織健
ピアノ:河原忠之

曲目(多分):

<ヘンデル没後250年に寄せて>

人々よ慰めなさい、もろもろの谷は高くせられ
〜オラトリオ「メサイア」より

オンブラ・マイ・フ
〜歌劇「セルセ」より

泣かせて下さい
〜歌劇「リナルド」より

−−−−−−−−−−−

スッペ :恋はやさし野辺の花よ

山田耕作:からたちの花、松島音頭

滝廉太郎:荒城の月

松村禎三:舟歌


<休憩>


ドニゼッティ:何というやさしさ
       〜歌劇「ドン・パスクァーレ」より

ロッシーニ :空はほほえみ、私の名を知りたければ
       〜歌劇「セビリアの理髪師」より

ドニゼッティ:人知れぬ涙
       〜歌劇「愛の妙薬」より

チレア   :フェデリーコの嘆き
       〜歌劇「アルルの女」より

ロッシーニ :踊り

サルトリ&クァラントット:タイム・トゥ・セイ・グッバイ

ロジャーズ :ひとり行く道
       〜ミュージカル「回転木馬」より


アンコール曲:

オ・ソーレ・ミーオ

ウィ・アー・ザ・チャンピオン

スタンド・バイ・ミー



終了は9時過ぎ、途中に短い休憩を入れながら歌った曲数は20曲(多分)。

休憩後の始まりでは、ギターを小脇に抱えて“演奏しながら客席を練り歩きながら歌う”というなかなかのショーマンシップも発揮する錦織健。
(流しでも充分にやって行けるな。笑)

そしてアンコールでは、ピアニストと二人クルクル回りながら歌ったり、また場所柄“後期高齢者及びその予備軍が多いという客層を一切かえりみないで“フレディー”になりきってのウィ・アー・ザ・チャンピオンを熱唱と、本当に頭が下がる思いがしました。
(おいおい、そこまでせんでもなぁ・・・遠い目)


気になったのが、MC(トーク)がやたら長いってこと。

“声楽界のさだまさし”かこいつは!?と思うくらい(判る人には判るネタです。笑)で、しかも彼と違って“内容がない”ときている!(笑)

衆議院選挙のこと、酒井法子の薬物汚染のこと、ここ(紀美野町)辺りのことなどなど・・・

とりとめのない話だったり、紀美野町の美しさを褒めるつもりで冒頭の“素晴らしきド田舎、紀美野町”と言ってみたり、プログラムが配られていないのに曲紹介しなかったり、曲名を忘れてピアニストに何度も聞いてみたり・・・

どこまで計算して話しているのか、いないのか?
こちらが、ハラハラする場面が多々見られました(笑)

仮に20曲×(短い曲を含め)平均3.5分〜4分として実演は約75分。
公演時間2時間から70分と休憩15分をひいてピアノソロが2曲あって・・・実質20分ほどはトークに費やしていたのか〜〜〜!?(笑)


肝心の歌に関しては・・・バリバリのプロ(ベテラン)を前に失礼かもしれませんが、総じて言えば・・・上手い! いろいろと勉強になりました。ペコリ

会場の音響が良かったせいもあるかもしれないけど、会場に良く響いていました。


ただ・・・

ただ・・・

ただ・・・残念だったのが、完成度に今一バラつきがあること。
やっぱりこんな人でも“得手不得手”ってあるのかな?

素晴らしくリラックスして“体が開いて”よく響く歌。
一方、力が入って、声は出てるがさほど響かない歌。
歌い慣れ過ぎで装飾過多、本来の曲の美しさが半減している歌。

部分的には・・・
「先生に注意された“あそこのブレス”、ボクと同じように“早いブレス”になってる。」
「ボクの先生なら、あそこでピアノ止められる〜〜〜(笑)」
「あんなことしてるこっちゃ、ボクとそう変わらんな・・・錦織健!」
これ、口が裂けても外には言えませんけど(爆)

それと“旬だから”ってタイム・トゥ・セイ・グッバイ(Con Te Partiro)は、ピアノソロ伴奏ではやめた方がいいと思う。

昨年、Andrea BocelliのCon Te Partiroを生で聞いたボクからすると、この曲に対する想い入れは人一倍。 もっとも向こうはフルオーケストラで、こっちはピアノ一丁。 ハンディはあるんだけどね。

ただ、そんなスケール感のだけの問題だけじゃなくて・・・まだ曲が掴めてないのか?(ああ失礼!)サラ・ブライトマンのコピーっぽい歌い方も散見されて「この曲が大好きで声楽を始めたボク」としては、とてもガックリの曲でした。



何れにしても、今年の3月の発表会以降いろいろ感じるところがあって、少し声楽から遠ざかっているボク。
錦織健が歌うアリアを一緒に口ずさんだら、少し声楽が歌いたくなった。


それと、この「紀美野町文化センター」。
http://www.town.kimino.wakayama.jp/bunka/bunka.html

自宅からちょっと遠いけど、もし発表会をするとしたら次はここでしたいな(笑)

・・・どうかな?


<9月2日 追記>

一緒に聴いた妻によると・・・
前半に「この道」もあって、後半の始まりは「ロッシーニの3曲」だったそうな。

演目が配られなかったし掲示もされなかったので、内容が近そうな他の公演からデータを引っ張ってきたが、それとは多少違っていた模様。

ごめんなさい。
 
先生への礼状


◯◯先生へ

昨日は人生に於いて本当に得難く、且つ本当に幸せなひと時を与えて頂き、心から感謝しています。

この今の気持ちをあまり上手に言葉では表現出来そうにないので、全く下手な文章で失笑を買うかもしれませんが、手紙にしたため送らせて頂きます。


◯◯先生、本当にありがとうございました。
先生の誉め上手に支えられ、何とか無事に舞台を終えることが出来ました。

昨日、先生は私に「本番に強いね〜」と誉めて下さいましたが、実は自分の評価としては、昨日の出来は60点くらいです。
「歌詞を間違えなく歌えた」ので50点、後は「多少感情が込められた」ので10点、合計60点です。

もっと歌に心が入って欲しい、もっと身体全体が鳴って欲しい、もっとブレスに安定した厚みが欲しい、もっと艶のある声を隅々まで出したい、もう言い出したらキリがありません。

楽曲がもっと自分の腹に入って、自分の中で消化して、それから身体の中から表現することが出来たらなあと思いましたが、今の実力ではこれは欲と言うものですね。
でも、楽しむのだけは、本当に人一倍楽しみました!


本当のことを言うと、発表会に参加するのを途中で止めようかと思った時期がありました。

先生もご存知のように、昨年秋から今年の2月頃まで、喘息に始まり扁桃腺や挙句にインフルエンザに至るまで、私にとって満足に歌えない苦しい時期が続きました。

歌そのものが自分のものにならないし声も満足に出ない。
実はそのころ、病が発表会まで長引いて皆さんにご迷惑をかけると悪いから、との表向きの理由で発表会をリタイヤしようと真剣に考えて、妻にも相談したことがありました。
でも本当は、当たり前の話ですが皆さんとは違い過ぎる実力差による挫折感から来たものでした。


実は、私は子供の頃から他に取柄はなくとも、歌うことだけはとても自信がありました。
素人が生意気な表現ですが、学生時代もそうでしたし、社会人になってもそれなりに人を感動させるような歌を歌えて来たつもりでした。
そしてそれが自分自身にとってとても自慢だった。

しかしそれが、そんな力が全く通用しない、声楽にはそんなとてつもなく高い壁を感じ、そこから生まれた挫折感で私は一杯になりました。
そして、そこから逃げようとしていた・・・

しかし、病のため歌えない時期を乗り越えてやっと自分の声を取り戻した時、今までの「つまらないプライド」よりももっと大切な、ただ「普通に声が出ることの幸せ」と、心の底から湧き出る「歌えることへの感謝の気持ち」と、そして素直に「今、歌いたいという想い」が自分の中にあることを発見し、そこから気持ちを初心に戻して臨んだ結果が、昨夜の舞台として実を結びました。

だから、病み上がりに◯◯会館でレッスンした時、先生に「ん〜? 病気で何か掴んできたな?」と言われたときは驚きました。


今振り返って、私は本当に全てに満足しています。
そして感謝しています。

また今頃になって、自分自身「歌うことが本当に好きなんだな」ということに気が付きました。
そしてこういう曲が、少しでも歌えたことに今すごく幸せを感じています。

今回は上手く表現できませんが、私は「歌うということは、自分そのものを表現すること」だと思っています。
ですから、これからももっともっと自分を磨いて歌います。

何度も言いますが、本当にありがとうございました。
私は先生に出会えて本当に幸せ者です。

先生、これからもご指導宜しくお願い致します。


平成十八年三月二十七日

                                    ◯◯◯◯

   https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/9f/31/cobon2/folder/969468/img_969468_36587885_0?1232082934

イメージ 1

 
リハーサルの日、朝九時頃会場に到着し楽屋口を目指す。

普段は通れない「楽屋口から二階の楽屋に上るこの裏階段」は、本当に懐かしい。

実は明日本番を行うこのホールは、18歳の冬、卒業を迎えた高校の友人達と組んだバンドで、初めてコンサートを行った「記念すべき場所」でもあるのだ。


・・・あの時は、誰にも声をかけなかったこともあって、観客はほんとに数人だったよな。
あはは・・・若き日の苦い思い出だ(笑)


楽屋に着いて早速着替えを行う。
衣装は、もちろん例の「スリーピース」。
蝶ネクタイは、引っ掛け式だ(笑)

一通り身支度すると、それなりに見えるから面白い。
まぁ、「馬子にも衣装」ってとこか?

着替えた後は特に何もすることがないので、早速楽屋を出て「舞台に挨拶」に行く。
まだセッティングをしている最中の舞台は、それでも独特の緊張感がある「特別な場所」だ。


「あ〜またここに帰って来たな・・・」

暫く、その懐かしさに浸っていると、「各自、適当にリハーサルしておいて〜!」と客席の先生から声が飛んだ。

私以外は慣れたもので、その先生の指示に従って順々に歌い始める。
それぞれが練習をした後、本番を模して「通し稽古」が始まる。

一旦、全員舞台袖に下がる。
舞台の照明が落ち、始まりのブザーが鳴る。

真っ暗な舞台の中、トップバッターが板につく。
オープニングのナレーションが入る。

緞帳が上がる。
歌い手にスポットライトがあたる。

歌い手と伴奏者のアイコンタクトの後、いよいよ演奏が始まり歌が始まる。
私を含め出番を待つ者が、舞台の袖にあるパイプ椅子に座って待機する。

否応なく高まる緊張、鼓動・・・そして期待!(笑)

「う〜っ、楽しいね〜、たまらんね〜、この瞬間!」
静まり返る舞台の袖で、一人はしゃぎ回るのは私だけだ。(笑)

(リハーサルだけど)いよいよ私の順番が来た!

舞台袖のカーテン裏に立って待機する私。
今、歌い終わったばかりの方とピアニストがお互いホッとした表情で帰って来て、私とすれ違う。

ナレーションが入る。
直ぐには舞台には出ない、先生の合図でピアニストと共に舞台に出るのだ。

スタッフから合図が出る
背筋を伸ばし堂々と歩いて、舞台中央の立ち位置につく。

振り返ってピアニストにアイコンタクトをしようとすると、先生から「早い〜、ピアニストは支度に時間がかかるのよ〜。 あなたもちょっとそこで呼吸を整えて〜」と注意が飛ぶ。

袖に戻り、はいもう一度やり直し(笑)

再び合図が出る。
立ち位置につく。

暫く客席を見渡しながら、自らの呼吸を整える。
そして、ピアニストに顔だけ振り向いてアイコンタクトをする。

オンブラマイフの曲が流れ始め、スポットライトを浴びながらいよいよ私が歌い始める。

「お〜、すごい緊張〜〜〜」
「でもこの感じって気持ちいいよなぁ〜」
「ピアノだけで歌うってえのは、返しがなくて難しいなぁ〜」
「こんな感じでエエんかなぁ〜」

「おっと、歌詞を間違わないように〜」
「ここでたっぷりとブレスを取る〜、そうそうそう・・・」
「声が裏返らないように〜」
「まぁ、こんなもんかな〜」

いつもながら歌っている最中の雑念が多いこと!(笑)


歌い終ってホッとしていたら、客席の先生から本番を翌日に控えたリハーサルだというのに、次から次へと「ダメだし」が飛んだ(笑)

「・・・そんなこと、今更ここで言われても無理デス。」
小さな声でそっと呟く(笑)

二曲が二曲ともダメだしだらけで、ボコボコになって私のリハーサルが終了した。


それでも、冬場体調面で辛かった時期を乗り越えたことや、たった10ヶ月間でよくここまで来たことなど自分で自分を誉めてやりつつ、しょんぼりと帰路に着いた(笑)


いよいよ、明日は本番だ!
もう・・・なるようになれ!(笑)
 

イメージ 1

 
与えられた二曲のメロディは早い段階で覚えることが出来たのだが、やはり問題となったのは「歌詞」の方だった。

もともと生来「記憶力がない」こともあって、なかなか歌詞を覚えられない。

ああっ・・・やっぱりイタリア語は難しい?
いやいや本当に難しいのは日本語だ、つまり手を焼いたのは「丹沢」の方だ。

イタリア語は鼻っから「言葉の意味がわかっていない」分、単純に音として曲と一緒に「言葉らしきもの」が頭に入る。
それに、作曲家に失礼な話だが、メロディに「言葉の音」が実によく合っているから、何となく聞いているだけでアウトラインはスッと頭に入ってくる。
後は、ひとつひとつ言葉を掴んでいく作業を繰り返すだけだ。
だから、曲と歌詞が同時に仕上がっていく。

しかし、日本語の曲はそうはいかない。
なまじ「言葉の意味」がわかるだけに、なかなか「何となく」では頭に入ってこない。
曲を覚えて、歌詞を覚えて、になる。

それに、なんというか・・・歌っていて思うのは「日本語って結構歌い難い言葉かも?」ってこと。
日本語も歌になると普段とは違う「独特の言葉遣い」になるからか?

曲を覚えたと思ったら歌詞が疎かになり、歌詞を覚えたと思ったら今度は曲が疎かになる。
結局3月に入っても「譜面と睨めっこ」の状態が続き、日本語の「丹沢」は舞台に上がる間際まで私を苦しめることになる。(笑)

この年の舞台は3月25日(土)がリハーサルで、翌26日(日)が本番と決まった。


実は、歌以外にもう一つ問題はあった。
それは「舞台衣装」だ。

一緒に舞台に立つのは私以外、皆女性。
男性の衣装はどんなものがいいのか、誰に訊いてもわからない。
先生に訊いても「男性のことは気にしてなかったわ〜」とのこと。

やむなく、ネットで検索した。

「コーラス」ならどうなのか?

「ソリスト」ならどうなのか?

「三大テノール」はどうなのか?(笑)

色々と見ていく中で、カッコよくいこうと思うと「タキシード」に「白いベスト」、それに「襟の立ったシャツ」に「白い蝶ネクタイ」だと、勝手にイメージが出来上がった。(笑)


早速、タキシードを求めて貸衣装屋をネットで調べる。

どの店も大差なく、大体2〜3万円くらいか? 結構なお値段である。
但し、どこも「注釈」が付いていて「これ以上のサイズについてはお取寄せの日数や料金は別途となります。」となっている。

私、胸囲120cm超・・・文句なく「これ以上のサイズ」である(笑)

地元にある貸衣装屋もネット上は概ね同じだったので何軒かピックアップして昼間妻に電話で確認して貰う。

その答えは何れも「通常2〜3万のところ、このサイズになりますとお取寄せということで4万はかかると思ってください。
それと納期の方は大体2週間ほど余裕をみて頂けますか?」だった。

タキシードデビューは諦めた(笑)

まぁいつまで続くか判らないし、モッタイナイ、モッタイナイと頭を切り替え再度調べる。

次の候補は・・・「略礼服」!? つまり「喪服」か?

でも、流石に喪服で歌うのはイヤだな。
ただでさえ「葬式」も「結婚式」も同じ「略礼服」であることに抵抗があるのに、晴れの舞台まで一緒じゃ・・・。

もう一度、気持ちを切り替えて頭を捻る・・・捻る・・・捻る・・・。


そうだ、あれがある!

「とある記念」にと最近作った「特別なスリーピース」が手元にある。

たまたま作るときに上着を「流行りの三つボタン」にして、ベストも胸のところが小さい目になるように仕立てたものだ。

色目も濃いグレーでちょっとサテン調の艶のある生地を使っていて、あれなら舞台衣装に使えるかも!?
それに「普通の白シャツ」とたまたま手持ちにある「黒蝶ネクタイ」でいいや!

ということで、結局は手持ちのもので「舞台衣装」が出来上がった。


いよいよリハーサルの日が近づく。
 

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夏過ぎになって、いよいよ発表会用の練習を開始する。

先生が「これ、やりましょう!」と言って差し出したのが、ヘンデル作曲の「オンブラマイフ(イタリア語)」と信時潔作曲の合唱組曲「沙羅」の中から「丹沢」という二曲。

・・・実は、二曲とも私の全然知らない曲(笑)


「え〜っ、オンブラマイフも知らないの?」と、そのころよくレッスンに同伴していた妻に呆れられる。

聞くところによると、「オンブラマイフ」は、超・超・超〜〜有名な曲らしい・・・知らんけど(笑)
それとこの曲は、下手クソな初心者に限ってやったら「歌いたがる曲」らしい・・・噂だけど(笑)

「お〜、それピッタリじゃん! キャッチ―だし」
まぁ初めてだし、今回は先生の言う通りにしよう・・・ということで、初舞台はこの二曲に決まった。


各々の曲について、数回レッスンを受ける。

レッスンを受けてみて感じたのは・・・

「オンブラマイフ」は、初めの「フロンディテネーレ エベッレ・・・」から始まるセリフ部分の表現の仕方と歌部分の最初「オンブラマイフ〜〜〜」のブレスの長さ以外は「割と歌い易い歌」だが、シチュエーションとしてナンノコッチャよう判らんところがあって、私としては「難解な曲」だ。(笑)

これといって盛り上がる「見せ場」もなく、何故これを皆が歌いたがるのか正直よく理解出来ない。
・・・まぁ、言葉さえ覚えればなんとかなるかな?この曲は、という感じ。


一方「丹沢」は、場所的にあの辺かな〜?と思い当たることもあってイメージが掴みやすい曲だが、写実的な曲故にその色彩感や遠近感、空気感を出す必要があり、その点が「とても厄介な曲」だ。

それは、例えば「移りゆく季節」であったり「主人公が見る風景」であったり、「主人公の気持ち」であったりする。 それを日本語で歌うので「意味が明瞭」なだけに余計始末が悪い。
歌詞の意味に応じて表現分け(歌なのに演技分け?)が必要となるため、決して雰囲気や勢いだけで歌えない「手強い曲」だ、という感じ。

レッスンは回を重ね、それ相応の時間が経過した2005年秋。
それまで4ヶ月ほど練習を積んでそれなりに歌への自信もついた頃、場所を借りて合同レッスンをする機会がやって来る。

普段は先生とのマンツーマンレッスン。 しかし合同レッスンでは、3〜4名の先輩方も参加し、しかもピアニストは「本番で弾く方」が来てくれるという。

果たして、人前でどれほど歌えるのか、期待と不安が交錯する。


合同レッスン当日
いよいよ人前でベールを脱ぐ時が来た!(笑)

各自適当に発声練習を行った後、いよいよ一人一人の練習が始まる。
私の出番は2人目だった。

皆私より年下だが、それぞれがこの道のベテランである先輩方々の前で歌うと思うと変に意識して、既に心臓がバクバクだ!(笑)

譜面台に楽譜をセットし、ピアニストとアイコンタクトした後、演奏が始まる。
神経を研ぎ澄まし、音楽を聞く私。
いよいよ歌が始まる。

ここから入って・・・(うん、歌えたぞ)
ここで情感を込めて・・・(照れるな)
ここでもっと聴かせて・・・(恥ずかしいな)
ここでぐっと盛り上げて・・・(上手く歌えてるかな)

まぁなんとか一通り歌えたと安堵した時、伴奏を終えたピアニストがこちらに振り向いてこう言い放った。


「あのね・・・恥ずかしがってちゃダメ! 貴方が恥ずかしいと、聞いているお客さんも恥ずかしくなるから。」


この言葉を聞いて私はハッとした!

「何をカッコつけてんだ。 こんなところで上手い下手なんて意識してどうする。 お互い生徒同士、レッスンを受けてる身じゃないか・・・何を勘違いしている!」

この後、何とか気持ちを切り替えた私は「普段通りの力」を出して合同レッスンを終えることとなる。


しかし、この一件は色々な意味で、印象強く私の中に刻まれた。

特に、あのピアニストの指摘は私の胸に鋭く突き刺さり、今もなお忘れることのない「ありがたい忠告」として心の中に仕舞われている。


「ありがとう・・・◯村さん」
 

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