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「分かる授業」で中退減 小雨の降る中、校内の小さな畑で、1年生約30人が、2人の市民講師の指導を受けながらスコップでジャガイモを掘り出していた。6月5日午後、東京都立蒲田高校(大田区)で行われた農業の体験学習。地域住民と交流して様々な体験を積むため、1年生だけにある授業だ。 午前中の1年生の数学の授業では、クラスの生徒は習熟度で二つに分かれ、「30分授業」を受けていた。「多くの生徒が中学の時は低い学力で自信がない。授業がわからないと生活の荒れにつながる。最初のステップは低くしている」と宮崎三喜男教諭(31)は解説する。 数学では、分数の計算から始める。ペースはゆっくりで、通常の学校が1年で教える内容を2年かける。こうした授業は、同校が2007年度にエンカレッジスクールになったことで始まった。 ◎ エンカレ校は、学び直しができる学校だ。安心して学べるよう、生活指導は厳しい。 自由な校風が特徴だったが、以前は行き過ぎた自由も見られた。授業中でも廊下で車座になってトランプをしたり、教室でドライヤーで髪を整えたり、ラーメンを食べたり――。移行当初はそんな状況で、06年度の中退率は約15%(91人)に上っていた。 そこで、入学前に、茶髪・金髪禁止を説明。指導を守らない生徒には担任だけでなく、学年主任や副校長など、段階的に指導する体制を取った。ただ、移行前に入学した在校生には、「自由だからこの高校を選んだのに」という不満もあり、在校生には頭髪や化粧の自由を認めた。 ◎ 今春、3学年ともエンカレ校生になった。生徒が落ち着いて授業を受けることが当たり前の光景となり、中退率も昨年度は5・5%(28人)に下がった。移行当初から見てきた教務主任の笠原聡教諭(50)は「やはり授業が分からないことには意欲はわかない」と語る。 同校に入学してくる生徒は、授業への拒否反応が強い。だが、学び直せるため、勉強ができなくても認めてくれるし、周りには同じ事情の生徒がいる。教師もできるだけその場で質問に答える。「『先生が待っていてくれる』と分かると、生徒も授業に参加してくれる」と笠原教諭は話す。 ◎ 他のエンカレ校でも、中退率が軒並み下がるなど効果は表れているが、「社会に出て十分に通用する知識・技能になっているかどうか」(笠原教諭)という不安はある。入試では学力検査がなく、中間・期末テストもない。競争のない学校生活と、競争のある実社会の間には、ズレもある。 来春、同校のエンカレ校1期生が卒業する。学校が根気よく生徒と向き合うことが、社会で生きる力につながるはずだ。(名倉透浩) ◇ 来週からは「市民力を鍛える」がテーマです。 エンカレッジスクール 小中学校で力を発揮できなかった生徒を対象にする高校で、2003年度に始まった。生徒の意欲を見るため、入学試験に学力検査はない。30分授業や体験学習、2人担任制などが主な特徴になる。足立東、秋留台、練馬工業、蒲田の4校が指定されている。 (2009年7月4日 読売新聞)
当たり前のこと。 わからない授業なんて、おもしろくもないし、学ぶ価値もない。 人気取り競争ではなく、しっかり教員評価をすべきだ。 質問に対して、勉強不足の答えられない教員。 生徒指導のできない教員。 自己表現のできない教員。 問題の一因は教員にもある。 勿論、一生懸命に学ぶ生徒の姿勢も必要である。 遊ぶために学校へ行っているわけではないのだから。 |
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教員の立場から見れば、難しいですよ。
学びたいから学校に来るというわけではなく、卒業したいから来るという生徒が多いですからね。
教員だって色々ありますからね・・・。
2009/8/12(水) 午後 2:04 [ ここに地果て海始まる ]
sugrest1さん、卒業するために、「学ばなければいけない」という状況にすると良いと思います。要するに、簡単に単位を出さないこと。そして簡単に卒業させないこと。これが大切なのではないでしょうか?
2009/8/12(水) 午後 3:50
それでも難しいです・・・。
塾で学んでいる子どもにとっては退屈。学力が足らない子どもにとっては難しい。中間層が少ない(成績分布でのM字型等)中で、学ばなければいけないというものが、【試験(テスト)】というものであれば、【テストのみに頑張る】という事になります。
内申点や平常点などという主観の評価点数を高めれば、客観性が失われますし、やはり人間なので不公平が出てしまいます。
【受験改革】をして【学ぶという事の大切さ(将来への展望)】が必要ではないでしょうか・・・。
これなくして学ぶ意欲というものが高まるとは思えないんですよね・・・。
すみません。暗い感じで。
2009/8/12(水) 午後 3:59 [ ここに地果て海始まる ]
「生きる力」というのは、自ら学ぶ力も含まさってもものだと思います。そして、点数をとると言うことも学力の一つの測定方法ではないでしょうか?将来への展望に近づける基準が、展望の数だけ存在するわけで、その展望(夢)の実現のために、多面的にその基準をクリアさせるべきです。自分の夢を実現するために必要な力(要素)、自分のやりたいことをやるための必要な力(要素)を、基準化し、明確化し、どういうように努力したら自分の夢を実現できるのかを示すべきではないでしょうか。子どもたちは、必要性を感じたら努力すると思います。
2009/8/17(月) 午前 2:08