悩みのサイン捉える
放課後、保健室で絵を描く女子生徒らと会話を交わす鵜沢教諭(奥)(2月28日、千葉市中央区の県立生浜高校で) 保健室のベランダで、1人の男子生徒が弁当を食べ始めた。毎日ここで食べているという。
2月下旬、全日制と定時制(3部制)の生徒835人が通う千葉県立生浜(おいはま)高校の昼休み。保健室に次々やって来る生徒たちは、体の不調を訴えるわけではないが、鵜沢京子・養護教諭(46)は、すぐには追い返さない。「保健室の来室は、生徒のSOSサインの一つ」と考えているからだ。
不登校気味だった女子生徒が、ふらっと保健室を訪れたことがある。「久しぶりだね」と迎え入れて会話を交わすうち、交際相手の家に外泊を続けていることが分かった。すぐにはとがめず、なぜ自宅に帰らないのかを尋ねると、最初は言葉を濁していたが、「父親が怖い」と口を開き、やがて、父親から暴力を受けていたことを打ち明けた。校長に話し、児童相談所に虐待として通報した。
身長を測りに度々訪れていた男子生徒は、「親が帰って来ない。たまに冷蔵庫にスーパーの総菜が入っているけど、何もなくて食べずに寝ることもある」と漏らした。鵜沢教諭は「食材を買ってご飯を作ってみようよ」と元気付け、簡単なレシピを教えた。
同校のキャッチフレーズは「やり直しのきく学校」。中には、中学時代にいじめや不登校を経験した生徒や、複雑な家庭環境で育った生徒もいるが、教職員の励ましと本人の頑張りで、有名企業への就職や大学進学も果たしている。「その陰に、本校の要ともいえる保健室の存在がある」と関晶子副校長(54)は語る。
同高の保健室には2010年度、延べ7219人の生徒が来室した。うち半数以上の4145人は体調不良を訴えず、「なんとなく来室」した生徒たちだ。
千葉大学教育学部養護教諭養成課程の岡田加奈子教授(50)は「生徒たちが明確な理由なく保健室に来る状況は全国的に見られる。家庭事情や友達関係に悩む生徒は少なくなく、保健室に助けや居場所を求めている」と分析する。
生徒たちの悩みに気付くのは簡単ではない。
ある生徒は、親が生活費を渡さずに家を空け、1人で数か月間暮らしていた。教材費などの支払いが滞り、心配した教員が生徒の自宅を訪ねて事態が発覚した。生徒は休まず登校し、まじめな態度で授業に参加していた。保健室では、親に食事を作ってもらったことなどを明るく話していたといい、生徒の真意を見抜けなかった。
「子どもたちはそう簡単には悩みを話さない。だから、少しの変化にも気づけるようアンテナを張り、理解して受け止めるよ、というサインも送り続けなければならない」と鵜沢教諭は話す。
生徒たちを包み込み、耳を傾ける。養護教諭の支援は、悩みの発見から始まる。(矢子奈穂、写真も)
(2011年5月4日 読売新聞)
現実にはこういう子どもたちは多い。
私たちが知らないだけ?
小学生の子どもたちに、さりげなく聞くと、驚くような答えが・・。
朝ご飯は食べない。
風呂には一週間に1度。
着替えはない。
・・・・・・
暴力をふるうことだけではなく、ネグレクト的な虐待(いじめ?)が蔓延。
家庭にしっかり目を向ける必要がある。
民生・児童委員、福祉係などの活発な活動が必要かも・・。
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子どもは昔から変わっていないんじゃないかなぁと思います。
大人というか、親が変わってしまったのかな。
先生方の関わり方一つで救われる心があるのですものね。
親がしっかりしなきゃ!
2011/5/9(月) 午前 6:34 [ いのししママ ]
◇ママさん◇
子どもは昔と変わっていない・・・確かにそうだと思います。それが大人の影響や周りの影響で、いつの間にか頭だけ?口先だけ?大人じみたものになってしまっている。
子どもは一緒に遊ぶと、とても純粋なものですよ。
2011/5/10(火) 午前 6:38
自分が皆と違うところを
隠したいと思いますよね
でも
どうしていいのかわからないでいるのでしょうね
その心が開きかけたとき
放さないことは難しいけど
そういうことが出来るように
したいですね
2011/12/5(月) 午前 10:32 [ 春33 ]
◇vumhim33さん◇
皆と違う所は個性・・・と思えたら良いのにね。子どもはそれを意識しなくても主張する。ところが中学生になると、自我意識が芽生えたり、羞恥の心が表に出たり・・・少し周りの人との違いを考えるようになります。それも成長の一過程なんですよね。
子どもたちはおおらかに、そして、のびのびと育てたいものです。
2011/12/7(水) 午前 8:21