『ソラニン』 浅野いにお:小学館(週間ヤングサンデー) ◆ 全2巻
芽衣子さんと種田くん。付き合って6年め、同棲して1年。
この国で芽が出たばかりのボクらは、いったいどんな花を咲かせるの…?
限りなく不透明なイマを生きる、僕らの青春狂奏曲!!
種田の言葉に勇気を与えられ、会社を辞めた芽衣子。
そして、そんな芽衣子の言葉に突き動かされ、本気でバント活動を始める種田。
空虚だが熱く、悩みながらも前向きに生きようとするふたりの行方にあるものは…?
前から気になってた作品だし、映画化ってことで読んでみました。
すごいよかったです!
OA機器メーカーに勤める井上芽衣子は、どこにでもいるようなOL。
流されていく毎日に不平不満があっても、人生のレールを外れるような勇気もなく、
特別な才能があるわけでもないことを自覚していた。
しかし、同棲中の恋人・種田の言葉に芽衣子は会社を辞める決心をする。
・・・辞めちゃいなよ。本当に芽衣子がそうしたいなら。
・・・きっとどーにかなるさ。
たとえ誰かに馬鹿にされたり、将来が真っ暗で見えなくなったり、
行き着く先が世界の果ての果てだったとしても、芽衣子は俺と一緒なんだから。
・・・てゆーか、俺がどーにかする。
かっこいーぜ!種田!!
でもまー結局、本当に芽衣子が仕事を辞めてしまったら、
めっちゃ動揺して、あの時は半分寝ぼけてて・・・とかほざくんだけどね。
でも芽衣子の気持ちはすっげーリアルだなぁと思いました。
毎日「まぁいいや」の連続で、特にやりたいこともないのに「他にもっと向いてる仕事があるのかも」とか、
「自分にはもっと他にやれることがあるんじゃないか」とか思ったり。
かといって、仕事を辞める勇気もなく・・・。
そんな人、現実にもいるんじゃない?
実際、自分の好きなことを仕事にして、しかもそれを楽しいと思える人なんて何人いるだろうか。
多くの人が生活のために働いてんだろうし、希望の職種に就けたとしても想像以上にハードでうんざりするかもしんないし。
逆に好きでもない仕事でも、意外なところで面白さを感じてやりがいが出てくるかもしんない。
結局仕事なんて、希望してた仕事にしろ、そうじゃない仕事にしろ、自分の気持ち次第でどっちに転ぶかわかんないと思うんだけどね。
でも大半の人は、芽衣子さんに共感できるんじゃないかなぁ。
とにかく、会社を辞めてしまった芽衣子さん。
そして、芽衣子さんの言動に突き動かされるようにバンド活動を始める種田。
しかし、種田もまた悩んでいた。
フリーター生活の生温い心地よさ、何かを本気で取り組む勇気、後戻りできなくなる恐怖。
音楽なんて趣味でいい、本気でやって何もかも失ったら・・・。
考えてもまとまらず、結局流れに逆らってみる事にした種田。
バンド仲間とデモテープを作り、レコード会社に送り、芽衣子もそんな種田を見守る。
少しずつ前に向かって動き始めた二人。
しかし、それは意外な方向へ・・・。
いや〜、2巻は結構泣けました。
種田を失って立ち直れない芽衣子、それを支える友人達。
ビリーと芽衣子が一緒に号泣するシーンとか、胸がしめつけられました。
種田の父親の一言で、歌う事を決めた芽衣子。
種田がいたことを証明するために、私は歌う。
でもそれは芽衣子が立ち直るキッカケでもあったんだと思う。
種田がいた場所で、種田の作った歌を全力で歌う。
歌い終わった後の芽衣子は幸せそうで、今までで一番イイ顔してたんじゃないかと思う。
また芽衣子と種田の馴れ初めの話を入れてくるタイミングが絶妙だよね。
不安はいっぱいあったけど、キラキラしてたあの頃。
そして歌い終わった今、新しい一歩を踏み出す芽衣子。
浅野さんは、初めて読んだのがちょっと暗い話だったので、他を読もうとしなかったんだけど、これはほんとによかった。
ストーリーだけでなく、周りの友人達の関係とか、話の持っていきかたとか、全部よかったです。
絵もうまいしね。
もー俄然映画が観たくなってきた!
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浅野いにお、今一番気になってる漫画家サンなんですがまだ1冊も読めてません(−−;)
(よってこのレビュも読んでおりません。スミマセン)
かなり好評のようで。早いところ読まなければ〜☆
2010/4/7(水) 午後 6:30 [ nangoku ]
浅野作品は何作か読んだんですがどうも読後の印象が薄く…
その中でもこの「ソラニン」は鮮烈でしたねー!
特に後半のライブシーンは鳥肌がぶわっと立ちました。
CMで宮崎あおいがそんなに歌がうまくないって分かり
ますます映画のほうが見たくなりました!
芽衣子が歌がうますぎるとなんか違う…って思ってたので〜
2010/4/8(木) 午後 5:21
>nangokuさん
これは本当におススメです!!
nangokuさんのレビュも読みたいです。
早く読んでくださーい☆
2010/4/11(日) 午前 6:55
>寿司子さん
私は1作しか読んだ事なくて、淡々と進んでどこか薄暗い印象だったんですよね。
でもこの作品は、最初から最後まですごくよかった。
芽衣子のライブシーンは、色んなものが伝わってきて感動しました。
宮崎あおいが「歌は苦手」って言ってたけど、それでいいんですよね。
芽衣子以外の配役もハマってると思うので、映画がすごく見たいです!
2010/4/11(日) 午前 7:00