|
昔の彼女に呼び出された。
訪れたのは病院の一室、いま彼女がお付き合いされてる彼のトコだった。
個室の、ちょっといい広い病室。彼女は何も言わなかったけど、彼の体、ルートを取ったりしてなかったけど、すぐに感づいた。「彼はターミナル(終末期医療を受けている)なんだなぁ」と。
彼女と彼と、わたしともうひとりで談笑。
彼は、「今からゲーセン行ってプリ撮っちゃう(笑)?」などと言ってたが、時間はもはや夜の11時半。
「今から行っても間に合わないっすよぉ。」とわたし。「そうよなぁ。」と彼。
そのうち、「わたし、これから深夜勤だから、後、たのむわ。」と彼女。「今日も日勤深夜なんだぁ」と。
「おいっ彼の面倒見せるために呼んだのかよ。」と彼女に小さい声で言うと、にやっとして出て行った。
でも、
わたしは彼といるのが嫌でなかった。
「自己中心ながらもいつもアクティブで楽しそう」で、それでいて「なんでも、話できそうなくらい、ココロを裸にして」いて、また「一緒にいて、ものすごく落ち着く雰囲気」を持っていて…。そうなのだ。彼は姿形は違うけど、彼女と付き合っていたときのわたしだった。
久しぶりの再会した彼女の事より、彼に惹かれていく。いろいろ話したいと思った。
「何をしてはる人なんですか?」とわたし。「炭を作ったりしてる。昔の家に残された古い木は固いからいい炭になるんよねぇ。」などと話しているところで…目が覚めた。
目が覚めて最初に思ったのは…「なんで、彼女はわたしと彼を会わせたかったんだろう。」って事。
「自分らしく生きれていないわたし」に、昔の自分を見せたかったんだろうか?
それとも、
「あなたも終末期をそろそろ迎えるから、時間を一生懸命に過ごしなさい。」ということなんだろうか。
以前、霊感の強い彼女は「わたしが死んだら、おまえについてやるよ。」と言っていた。まさか、生きてるとは思うけど…。
でも、夢はとてもうれしいものだった。
彼女が今の彼の影響で喫煙するようになってる以外は昔のままの彼女だった。また、わたしそっくりの彼と会う事で「昔、彼女はわたしに対してこんな感情を持っててくれたんだなぁ」と思ったりした。そういうことを想っていると涙があふれた。
彼女に会うまでは「自分らしい自分になるために」一生懸命生きてきた。彼女と別れてからは「彼女といつ再会しても恥じない自分でいるため」に一生懸命生きてきたつもり。
ここ数年、長いトンネルに入ってしまい、なんか闇の中で光を見出せずに迷っている。出口がないんだろうか、と思うくらいの迷路の中で「自分らしさ」を失ってイライラしたりしてる。「あなたはあなたらしく生きて欲しい」という彼女からのエールだったのだろうか。
もう、2度と彼女に会うことはないだろう。会ってはいけない気がするし…。きっと、微妙に変わってしまって、会っても後悔するだけのような気がする。だから「昔のままの彼女」に夢の中とはいえ、会えたのはとてもうれしいことだ。
「アメリカンビューティー」という映画をご存知ですか?「わたしは、生きながら死んでいた。」という冒頭から始まる、「娘の同級生に恋をして、彼の人生がキラキラ輝く。」という、滑稽な、そして皮肉なストーリー。けど、でも、その時はとても共感できた。
とても自分勝手な言い方かもしれないけど、「恋愛をこれからもたくさんしたい。」と思う。たくさん話をして、ある時は「彼女に負けないように」と競争したり、あるときは「なるほど…」と彼女の人生観や恋愛観に共鳴したり。
いま、肩がめちゃ痛くて、頭や体もそれで痛くて仕方ないんですけど、まさか、夜中に起きて書くことになるとは。でも、なんか、書きたい想いがあふれてしまいました。
長文ごめんなさい。「ヒトの恋愛話」など読んで面白くもないと思いますが、読んで頂いてありがとうございました。
|