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円谷一のウルトラシリーズは世界で最も派生作品を生んだシリーズとしてギネスブックに認定されている。第一作『ウルトラQ(1966)』から最新作『ウルトラマンタイガ(2019)』まで何作あるのか解らない。解らないってなんやねんと思うかもしれないが、色々作り過ぎてごちゃごちゃしている。SD版ウルトラマンやウルトラキッズのような企画ものまでシリーズにカウントされている。タロウやエースやティガやダイナのような勧善懲悪ヒーローとして作られたものだけをウルトラシリーズとしてカウントしているのではない。だから、どこまでカウントするのか良く解らない。


私個人が知っているのは初代・セブン・ジャック(新マン)・A・タロウまで。レオ以降はほぼ知らない。タロウ以前の作品は私が生まれる前に作られたものなので再放送か再々放送で視聴していると思う。再放送なので社会的に問題視された作品は省かれている。『ウルトラマンセブン』の被曝星人だけでなく、初代『ウルトラマン』のエピソードも関西テレビの再放送時(1978-1979 平日17:00-17:30)には放送されなかったものがある。京都テレビでHDリマスター版『ウルトラマン』を放送した際に見たことのないエピソードがあった。


大人になってからHDリマスター版の『ウルトラマン』を見ると、初代『ウルトラマン』に登場する怪獣の作り込みの凄さに驚いた。HDリマスターなので細部まで綺麗に見える。初代が一番ディテールに拘っている。セブン以降は制作スピードを速くするためなのか作り込みが甘い。ジャックに登場する怪獣は初代と比較すると玩具の様に見えてしまう。初代は作り込んであるなと思って見入ってしまったが、セブン以降はテイストが違うので集中して見なかった。ウルトラシリーズが増えるにしたがって、ウルトラ兄弟たちが蔑ろに扱われているのはいただけない。新作のウルトラマンに旧作のウルトラマンが登場して呆気なくやられてしまうエピソードがある。最強であるはずのゾフィーはやられている姿しか印象に無い。ウルトラマンがやられるというのはそれだけで子供にはショックがある。シリーズを重ねるにつれて威厳を失い、かませ犬と化していくのが悪しき習慣になっていた。平成シリーズで旧作のウルトラマンを復権させたことで往年のファンは歓喜した。


ウルトラマンに見られる「かませ犬」の現象は『キン肉マン』にも受け継がれている。言わずもがな、初期のキン肉マンはウルトラマンのパロディー漫画としてスタートしている。キン肉マンが怪獣と戦うストーリーにギャグを盛り込んでいる。ギャグ漫画ブームとウルトラマンブームの2つに乗っかった内容だった。キン肉マンは超人プロレスに移行してからは次から次に現れる「新たな敵」と戦う。新たな敵を強敵と印象付けるためにアイドル超人たちがかませ犬を演じている。本家ウルトラマン同様に、かませ犬がどんどん増えていく。平成キン肉マン(2011-)ではかませ犬たちが復権した。旧作の超人が新作の超人を倒して威厳を放つとファンは歓喜した。ウルトラマンに政治的なメッセージが散りばめられたエピソードがあるように、キン肉マンにも政治的なメッセージを散りばめたエピソードがある。そんなところもウルトラマンと共通している。



露骨にかませ犬を作ったのはウルトラマンが最初だと思う。『ウルトラマンA』から「かませ犬」を確認できる。ゾフィー・初代・セブン・ジャックの4人がまとめて異星人にやられるのだから勧善懲悪ヒーローが台無しである。ヒーローが負けるショック療法をやり過ぎて「かませ犬」がギャグ化している。現代『週刊プレイボーイWEB』で連載中のキン肉マンで、キン肉マンゼブラという強豪超人がかませ犬と化した。最後に登場したのが1987年頃なので約30年振りに登場するとあってファンを興奮させていた。ところが典型的なかませ犬エピソードと化したことからファンは一気に冷めてしまい怒りを露わにした。かませ犬は例外なく扱いが雑すぎる。ゆでたまご嶋田隆司に対する罵詈雑言が飛び交った。ウルトラマンも大概かませ犬の扱いが酷いので旧作のファンを怒らせているだろう。


シリーズが長引くことの弊害は他にもある。ウルトラマンと敵対する異星人や怪獣も亜種が増え過ぎている。亜種の登場によって異星人の立ち位置や強さも曖昧になっている。宇宙恐竜ゼットンの亜種は増やすべきではなかった。亜種を増やし過ぎたことでオリジナルの存在感まで損ない始めている。「亜種=オリジナルより強い」という創作パワーが働いてしまうとオリジナルが弱くなってしまう。強い敵は強いままにしておいた方がインパクトを受ける。強い敵を作り続ける内にかつての強敵が弱体化する。キン肉マンもその悪しき風習によって強さの概念だけでなく、キャラクターの存在感まで失われていった。強い敵は強いままにしておくよう、ゆでたまごの2人を制止しなければならない。強い敵を強いままにすると威厳や存在感が増す。バルタン星人、メフィラス星人、メトロン星人、超有名な異星人の亜種を作り過ぎてしまい、オリジナルも含めて存在感が薄らいでいる。亜種にするよりも、オリジナルをそのまま再登板させた方が良かった。


『ウルトラマンメビウス』にウルトラマンレオが登場してファンを喜ばせた。かませ犬としてはなく、威厳を保ったまま再登場したことが良かった。もう少し脚本をひねって、真夏竜を知らない人々にミスリードさせるようにしてれば、もっとファンを驚かすことができた。インターネットでゾフィーのことをボロクソに話していたのがTBSのスタッフに伝わったのかもしれない。ゾフィーが哀しいほど、かませ犬が板についてしまってギャグになっていた。旧作も含めて全体のバランスを計算して脚本(大筋)を練らないから破綻させてしまう。今となってはウルトラシリーズ全てを把握するのも困難で、全部見ろ、と言われても誰もやりたがらないと思う。現代のウルトラマンタイガがどういうテイストで作られているのか全く知らない。世相を反映させすぎると世界観が破綻する。






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