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昨日はあいにくの大雨の中、久しぶりの京都。あわててデジカメを忘れてしまい、せっかくの雨に煙る京都の街の紅葉をカメラに収められず残念でした。
東大路から疏水を見ながら岡崎公園のほうへ歩いていくと、京都国立近代美術館では竹下夢二の展覧会、京都市美術館ではワシントン・ナショナルギャラリー展をしていました。以前、東京でこれが開催されているとき京都に来たら真っ先に見に行こうと思いながらすっかり忘れてしまっていました
19,20日は「関西文化の日」ということで美術館がすべて無料かと思っていたら大間違いで、ナショナルギャラリー展はもちろん1500円の入場料が必要でした。
でも11/27でおしまいということで、ぎりぎり1週間前にちゃんと見れて良かった〜
印象派はあちこちでもう十分見ていてもやっぱり何度見てもいいですねぇ。別に印象派に限らず、どの時代のどんな絵画であってもやっぱり実物を見るのは最高の贅沢だなぁと思いました。
それにしても人の多かったこと! 雨なのに? いや、雨だから!ということかな。外は雨だから展覧会でも行こうかということでなのか、若いカップルがやたらたくさんいました。 みんなぞろぞろと作品の前のロープづたいにゆるゆる大移動。でも印象派の絵画ってそんな近くで見てもわからないよね〜。ある程度、距離を取って、真ん中とか右とか左とかいろんな方向から見ると面白いんだけどな、と思いながらも大きな人の流れに遮られてそういうこともできず・・・。それにその流れが結構速くて、おいおい、そんなに素早く鑑賞ってできますかぁ?と思ってしまいます。
アメリカやフランスの美術館のように、これぐらいのレベルの作品がいつでも見れて、しかも各部屋の中央にはソファーなどもあって人々も三々五々散らばりながらいろんな角度に作品を眺め、照明ももっと明るく柔らかな自然光で・・・とそんな環境が身近にあるパリやニューヨークやワシントンなどの人々が羨ましくなりました。
でもこうした不平なんて、実物の傑作があれほどずらりとそろっていたらすぐ忘れてしまいますね。どの作品を見てもすごく楽しかったし嬉しかった。
前からマネは嫌いじゃないけど、好きかなぁなどと自問自答しながら見ていたら、『プラム酒』という作品に目が釘付け。もちろん今回ポスターにもなっている『鉄道』も大傑作だと思いますが、私は特に『プラム酒』の女性の洋服のピンクの美しさと彼女の表情にフリーズしてしまった。
こういうありのままをまっすぐに描くマネがすきだなぁ。
この絵を見てから、印象派作品のモデルの衣装ばかり気にしていたら、やっぱりピンクがあちこちに見られました。
それにしてもこの作品、こうして今もしげしげ見ながら構図がすごく安定して重力の方向、視線の方向、ソファ、大理石のテーブル、背後のガラス(?)、重厚な木枠、すべてががっつり結びついていますね。
マネは天才。
もうひとつ、これもまた実物に圧倒されて、最後の最後にへろへろにさせらてしまった作品。
ゴッホの『薔薇』
ゴッホはいつでもそうですが、人がすごく群がる。小山のように群がり動かない。
でもそれだけ人を引き付けるということですね。分かります。
画像でもとってもきれいですけど、実物はもうすごいパワーが四方八方に放出していました。ゴッホの弟のテオさん、いつも最高の絵具を買ってあげていたらしいですけど、本当にそれは歴史に残る賢明な行いでありましたね。
有名な『向日葵』もすごいパワーだけど、この純白の白い薔薇から発散される力は何なんでしょう。背景の斜めに走るハイライトのような白いラインがさらに一層、この花のある風景を凄烈にしているように感じられました。なんか花のエッセンス、花の命、その生を全開にしている被創造物である花と、その創造主である宇宙との距離がぐぐぐっと圧縮されるみたいな・・・。ものすごく濃い空間。
あまりに真剣にナショナルギャラリー展を見て、そのあと夜は遅くまで東山三条あたりで楽しく飲んでしまい、今日はさすがに疲れ果てて、マスターズ中級の水泳練習は休んでしまいました。
美術鑑賞、疲れるね〜
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sarahさん、こんばんは!
ワシントン・ナショナル・ギャラリー展、開催終了1週間前だったんですね!それは混むでしょう。でも見れて良かったですよ。見れないのは残念ですから。
マネの作品、そう言えばあったような気がします。私は通り過ぎて行ったのかなぁ、特に強く記憶に残っていません。でもこうしてみると、彼女のけだるい感じの表情と煙草がマッチしていて、それに対してかわいいお上品な服がミスマッチのようで、その二つが対照的で面白い作品ですね!この絵を今見た時に私の中で浮かんだ彼女の心の中のコメントは、「ああ、あほくさ・・」でした(笑)。
ゴッホの作品は、私も強く惹きつけられた作品でした。グリーンと白が互いに映えているけど調和しているような・・・。白いバラが生きてる感じがしますね。私の記事では少ししか触れていないですけど、TBさせていただきますね。
傑作ポチ凸
2011/11/21(月) 午前 0:09
ryoさん、コメント&トラバありがとうございました。早速ふたたびあらためて記事拝見しました。私もryoさん同様、セザンヌの赤いチョッキの少年の絵が好きで帰りにポストカード買っておきました。セザンヌはまた別の、座っている赤いチョッキの少年の絵が有名ですね。あれはどう見ても腕の長さが不自然だけど…ということでセザンヌの主観的見え方だとかプロポーションだとかいろいろ研究対象になっています。今回は立っている少年像で、私はその表情がすごく省略されて描かれているところがすごく印象的だと思いました。人物画とか肖像画だとかの枠組みをすっかり取り払ってるところが新しい潮流への第一歩だとか言わんばかりじゃないですか!
2011/11/21(月) 午前 7:03
そういう意味でマネはその革新の第一人者ですね。それは今回のこの展覧会で一番印象に残ったことです。マネがそれまでの絵画の観念を大きく変える先鞭をつけたということは美術史の解説書を読むまでもなく、じっくり観察するとよくわかりますねぇ。なんだか今回、私の中ではマネ再開眼みたいな感じでした。でも夜、新進のアーティストの人と飲んだんですがマネの話をすると現代アートの彼もまたマネがなぜか好きだと言い、「やっぱりな!」と心の中でニンマリしたのでした。
マネのリトグラフもとってもカッコ良くて(カラー・リト、アルルカンの絵)思わずポストカード買ってしまいました(笑)。印象派の版画、面白かったです。メアリー・カサットなども今回はすごく新鮮に感じられ興味津津になってしまいました。
2011/11/21(月) 午前 7:07