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タイトル:「少女七竈と七人の可愛そうな大人」
著者:桜庭一樹
出版社:角川書店
母に似ず、どんどん美しくなる七竈。そして同じように美しい幼馴染の雪風。
人になじまず、独特の二人だけの世界に生きる幼馴染二人は鉄道模型に魅せられ少ない言葉で
心を通わせます。
母河村優奈は教師だった25歳の時、どうしても抑えられない衝動にかられ7人の男とともにしたのです。
その結果、婚外子として七竈は生まれ、子育てもせず男を求め旅に出続ける母親に代わって祖父に育てられます。
一方、美しいだけが取り柄だった雪風の父。その父を手に入れた母桂多岐は次々に子を産みました。
子育てを通して知り合った優奈と多岐は友人関係を続けます。
そして同級生の七竈と雪風も同じ高校へ通い始めても二人の兄弟とも恋人とも友人とも取れない
二人だけの独特な関係は続きます。
七竈の雪風との静かな世界は成長するに従い、現実を突き付けられてゆきます。
狭い北の町では美しすぎて人々の注目を浴び、母の絡まった関係により人々から注目され
居場所は無くなって行くのです。
母優奈の結果的な行動はいかなるもかと思いますけど、心は本当はピュアだったのに救われました。
そして七竈が自力で切り開いた未来にも力を感じます。
しかし、実際、狭い世界でこんな育ち方したら辛いだろうな。
七竈という命名もなんか母の大切な思いが込められすぎてて切ないし。
題名のイメージとはちょっぴり違った読後感でした。
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鉄道模型の存在って大きかったような気がしますvv
意外な気もしたけど。。。
とっても綺麗で切ないラストでした。
終わりのようで終わりでない。
TBさせてください^。^
2009/9/4(金) 午前 11:52
きゃん♪さん、あの鉄道模型の存在は言葉を必要としない一体感というか、固いきずなを表現するには必要だったのでしょうね。
七竈と雪風の言葉の少ない二人の関係が凄く印象に残る作品でした。
2009/9/5(土) 午前 10:36