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今日、会社で2年目社員の育成発表会リハーサルがあった。
我が社では2年目社員に対し、育成発表会というプレゼンを課し、
1年間でどれだけ自分が成長できたかを、軽い担当紹介と共に報告させる。
7月にそれが控えているのだが、今日はそのリハーサルとして自担当のプレゼンを見た。
プレゼンが終わった後、俺は喫煙室で部長といろいろ話をしていたのだが、
つい育成発表会の話になった。
俺:自分も3年目、4年目社員の頃、新人達の育成発表会を見に行きました。
そうすると、何人かは必ず凄い奴がいるんですよね。
今の自分の実力でも、絶対に書けない様な素晴らしいプレゼン資料を書き、
今の自分よりも遥かに上手いスピーチができる奴。
部長:そうだな、必ずずば抜けて頭のいい奴はいるんだ。
仕事の要領も非常にいい。ウチも最近頭がいい奴は沢山採ってるからな。
お前がバカとかそういうんではなくしてな。
ただそういう奴が、仕事でも本当に使えるかどうかは別としてな…。
ここまで話した時、急に俺は喉元でつっかえてたことがあった。
先程のリハーサルを見て、ふっと考えさせられたもの。
それはいつも、俺が入社してからこれまで、幾度となく考えさせられたもの。
話すか話すまいか迷ったが、暫く経って、俺は自分の正直な思いを打ち明けた。
俺:これは、自分だけの考えかもしれませんが…。
育成発表会って、新人がどれだけ1年間で成長したかを確認するのがメインですが、
決してそれだけじゃないと自分は思うんですよね。
なんと言うか…言葉に表現しにくいですけど、新人達が自分の成果を省みてるのを見て、
それを見た人も、ふっと自分を省みることがあるんじゃないか、って思うんですよね。
自分なんかも日々仕事に忙殺されて、自分の純粋な成長なんか取り組めてないフシが
ありますけど、毎年育成発表会の季節になって、ふと思ったりするんです。
「あぁ、新人達は1年間で、これだけ客観的に自分の成長を振り返ってる。
それに比べて俺は、日々仕事にかまけるだけで、自発的に何か成長しようとなんか
してなかったな」って。会社がどう目論んでるのかは知りませんが、
そういう目的もあるんじゃないかな、って思うんです。
…けど、お恥ずかしい話、自分は毎年育成発表会を見てこう思っては、
継続して何かやれたかってコトが無いんですよね…。
一時的なカンフル剤って感じで…自分はやっぱりダメな奴ですね(苦笑)。
部長はずっと窓の外を見て、俺の話をじっと聞いていたが、
最後にニヤッと笑ってこう言った。
部長:…そうだな。そこまで気付いているのなら、少なからずお前も成長できてる、
ってことじゃないのか。必ずしも成長してないわけじゃないだろうよ。
俺はそう言われて、ただ、「…ありがとうございます」と言った。
そうだ、俺はこのことを正直に打ち明けられてよかった。
ずっと思ってたんだ。
俺は新人達の育成発表会を見て、いつもこう思うんだ。
自分も頑張らなくちゃダメだって。
日々仕事に追われるだけで、客観的に自分のビジョンを捉えてない自分。
けど、こうして自分を振り返るときがくるんだって。
けれどもそれは、俺にとって毎度のごとく、
一時的なカンフル剤で終わってた。
その時だけはヤル気になってみても、
また日々の忙しさに追われて、
ジッと立ち止まって、自分を客観的に振り返ってみることも、
仕事に関する何か有用な勉強をしようとすることも、
結局せずに竜頭蛇尾になっちまうんだ。
でもねぇ、部長に素直にこのことが話せてよかったよ。
胸に秘めてるだけで、実行しないなんてなんか悔しいんだ。
だったら、せめて周りに告知して、自分をその方向へ追い込んでく。
そうして自分に暗示をかけてく。風を起こしてく。
俺はその方法が好きだったりするんだ。
次の昇格には、ある程度の国家資格が無いとダメだ。
ついに俺もやらなきゃいけない時がきてる。
勉強なんて大っ嫌いだが、そうもいってられんね。
部長にこう話した以上、俺はやるさ。
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