老いぼれヤモメの山雑記(俳諧編)

何時か何所かの山でお会いするかも! その時は宜しく。

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レスキュー

   無雪積期レスキュー
                                           好山好会 沢登委員会 三村
 
     主催     大阪府山岳連盟 (講師 遭難対策委員会委員長 石田 英行 氏)
     日程     10月14日
     開催場所   道場町百丈岩
     天候      晴れ
     参加者人数 (好山好会からは2名参加)
 
     Tkさん他1名が、10月14日に兵庫県神戸市道場町の百丈岩で催された、大阪府岳連主催の
     無積雪期レスキュー講習会に参加され、その時の模様を収めた写真とマニアルをお借りして、
     少しでも参考に成ればと私なりに、お借りした写真に説明を付けて見ました。
 
イメージ 1 
  
  左の写真は、今年の9月に好山好会のパーティーが、偶々先行パー
  ティーの事故に遭遇し、救助活動に参加。負傷者を安定地点まで
  降ろして居る時の模様を撮影した写真です。(写真提供はYsさん)  
 
 
 
     Tkさんはセルフレスキューに初めての参加だったので、確保体制からの自己脱出、登り返し
     アンカー補強、振り分けシステムのセット、振り分け懸垂での下降のコースを受講して来ました。
 
     (1) リーダー(リード)レスキュー (以下写真の提供はTkさん)
 
                        ①  ビレーからの自己脱出
              イメージ 3                          左 写真はビレーデバイスの荷重を仮固定して居る処です。
   ・ ハーネスにカラビナを掛け、ビレーデバイスのビレーヤー側の
       ロープを2本ともハーネスに掛けたカラビナに通してターンさせる。
    ・ 2本のロープをまとめて、テンションの掛って居るロープに、巻き
     付けられる長さで折り返し、ビレーデバイスの上部に巻き付ける。
    ・ 巻き付けたロープの末端を巻き付けたロープに通して結び付ける。
    ・ 巻き付けて結んだロープの端末に出来たループにカラビナを掛け、
イメージ 2       テンションの掛って居るロープにそのカラビナを掛けておく。
    ・ テンションの掛って居るロープに、フリクションノットでシュリンゲを
     セットし、カラビナを使ってアンカーに接続する。
    ・ テンションの掛って居る2本のロープに先程巻き付けて結んだロー
     プを解き、じわーっと接続したシュリンゲにテンションを掛け、フリク        ションノットの下側にメインロープで滑り止めのコブを 作る。  
イメージ 4    ・ テンションが掛って解ける(引っこ抜ける)様では駄目
    ・ ビレーデバイスを解除し、テンションの掛って居るメインロープの
     下部をアンカーに固定する。
 
 ②  負傷者へのアクセス
    単独登攀と成るので、精神的余裕を持って登れる事が大前提と成る。
イメージ 5    ・ テンションの掛って居るロープに、シュリンゲでフリクションノットを
     セットし、もう1本のロープはタイブロックをセットして,ビレーループに       掛けたカラビナに通しておく。
    ・ 負傷者の所まで登る。
 
 ③  負傷者の状況確認及び応急処置
イメージ 7   ・ 意識の有る無し・怪我の状況などを確認し、必要におおじた応急
         手当を行う。
 
 ④  支点の補強並びにフリーロープをフィックスする。
     懸垂下降に必要な支点の補強を行う。
    ・ 支点の位置は負傷者を振り分け救助システムに接続して容易に
イメージ 8     壁から離す(浮かせる)事が出来るだけの余裕が必要なので、負傷
      者より、それ成りの高所に構築しなければならない。
    ・ 2ヶ所以上の複数支点による強固なアンカーを構築する。場合に
     よってはハーケン・ボルト等を新たに構築する。
    ・ テンションの掛って居ない方のロープを引き上げ、その末端を補強
     した支点にフィックスして救助用ロープとして使用する。
イメージ 9     (ダブルフィギュアエイトノットループを作って支点に繋ぐ)
     此の時、タイブロックの下にセットしたカラビナにロープを通しておい
     た事が役立つ。
                
 ⑤  振り分け救助のセッティング
     救助用ロープにラペルデバイスをセットし、バス・等を使って振り分け
イメージ 10     救助システムを作り、バックアップノットをセットする。
    ・下降器を救助用ロープにセット、此の時下降器をハーネスのカラビナ        に直接掛けるのでは無く、ハーネスに連結させたバス等の途中に
    掛けバス等の先端にはカラビナを掛けておく。
    此れが振り分け救助システムに成る。 
 
イメージ 11  ⑥  負傷者の所へ懸垂下降
     懸垂下降用支点を負傷者よりそれ成りの高所に構築して居るので負傷     者の所まで懸垂下降しセッティングし易い位置で停止し仮固定をする。
 
 ⑦  負傷者の収容
    振り分けの片方を負傷者にセットし、テンションの掛って居るメイン
イメージ 12    ロープを切り離す。
 
 ⑧  振り分け懸垂で安定地点まで下降
    自力で動けるなら後ろから支える様にし、意識不明で動けない時は
    抱き抱える様にして下降する。
 
     
     (2) セカンドレスキュー
 
                  ①  ビレイからの自己脱出
                     ・ オートブロックの機能付きビレーデバイスを使用して居れば、テン
                                               ションが掛った時には、自動的にロープはロックされるので、両手を
                      離す事が出来るが、そうでないデバイスを使用して居る時には仮
                                               固定をする。
イメージ 6
    ・ ビレーデバイスを解除し、テンションの掛って居る方のメインロープを     固定する。
 
 ②  救助用ロープの確保
    テンションの掛って居ない方のロープを救助用として端末をアンカーに
    フィックス。(ダブルフィギアエイトループ)
 
                  以下 リーダー(リード)レスキューと同じ
                      (振り分け救助の準備・懸垂下降・負傷者の状態確認及び応急処置
                      振り分け救助・振り分け懸垂で安定地点まで下降。)
 
     ② の負傷者へのアクセス時にタイブロックやユマール等を持って居ない時には、両方とも
     メインロープにシュリンゲを使いフリクションノットで、安全の確保をすれば良い。
 
     ⑤ の振り分け救助システムのセッティングでペテルデバイス・エイト環やバスを持ち合わせて
     居ない時には、日頃使用して居るビレーデバイスやシュリンゲ等を使用すれば良い。
 
     此の器具が無ければ駄目と云うのでは無く、基本をマスターした上で、手持ちの用具を如何に
     活用するか!
     事故を起こさない事が何よりだが、起きた時には日頃のレスキュー訓練が役立つのは云う迄も
     無い。
     カッコよく登るだけがクライミングでは無い、事故の時に、冷静沈着に対処出来る技術も含めて
     日頃からのトレーニングに励みたいと思って居る。
     幸い、好山好会沢登委員会(次年度よりアルパイン委員会に呼称変更)では次年度の例会に
     レスキュー例会を4回実施される運びに成って居るので、会員の技術も尚一層向上するだろう
 
       (間違った所が有れば、訂正致しますので、ご指摘はコメントの方で宜しくお願い致します)                   

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