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ウオーク・ドント・ラン

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 肩こり、腰痛、膝痛、日本人の「三大国民病」の原因―間違った「正しい姿勢」の話

 野球関連の話が続いたので、この辺で本来のテーマである立ち方(姿勢)、歩き方に戻します。

 まず立ち方についてです。日本人は、「正しい姿勢」について、小学生のころから例外なくこう教えられてきました。

 (1)「あごを引いて」(2)肩と胸を張って)(3)背筋を伸ばして」(4)膝をまっすぐに伸ばして」立つという姿勢です。

教えられた「正しい姿勢」は本当に正しい姿勢でしょうか。少なくとも、日本人の骨格など体のつくりに合った姿勢でしょうか。

 (1)「あごを引いて」ですが、あごを強く引くと気道が狭くなり、呼吸がしづらくなります。さらに、あごの緊張が首や肩、背中の筋肉の緊張につながってきます。

 (2)「胸や肩を張って」は、やはり肩や背中の筋肉を不必要なほど緊張させることになります。

 (3)「背筋を伸ばして」ですが、これでは背骨のS字カーブを必要以上に鋭角にしてしまいます。直立二足歩行を行う人間の背骨は、緩やかなS字カーブを描くことによって、頭など上半身の重さを適度に分散させる機能があります。

 しかし、このS字カーブを鋭角にしすぎると、重さが分散されず、ある一点に負荷がかかりすぎることになります。

 (4)「膝をまっすぐに伸ばして」ですが、これでは膝が本来持つショックアブソーバー機能を生かせません。膝は、車のスプリングと同じ機能をもっています。人間は、高い所から飛び降りる際、本能的に膝を深く曲げます。これは、膝が大きな衝撃吸収機能をもっているからです。

  しかし、膝を伸ばして立つ(歩く)姿勢では、この機能をうまく生かせません。そればかりか、膝の関節に直接、大きな衝撃を受けることになります。

 (1)「あごを引いて」(2)肩と胸を張って)(3)背筋を伸ばして」(4)膝をまっすぐに伸ばして」立つという姿勢では、人間が本来もっている機能を生かすことができなくなります。

 がんや脳卒中、糖尿病など生命にかかわる病気とは別に、日本人の「三大国民病」といわれる病気があります。

 肩こり、腰痛、主に加齢に伴う膝痛です。中年以降の世代で、この三つの痛みのどれとも無縁な人は、極めて少ないはずです。この「三大国民病」の原因に一つに、これまで書いてきた、間違った「正しい姿勢」があると考えています。(2005年08月)

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