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興毅会見、TBSが生中継できるはずがない―新聞寸評
スポーツ新聞は、こんな「ヨタ記事」を臆面もなく書いて載せるから、低俗だとか軽薄だとか、世間から馬鹿にされるのである。
下記の、日刊スポーツの記事は、亀田興毅選手の謝罪会見(10月26日)を、TBSが「生中継できなかった」、「謝罪会見は(他局に)遅れを取ったことになる」と書いているが、とんだお門違いである。
亀田親子のTV向けの過激なパフォーマンスをそそのかしてきた、少なくとも容認してきたTBSが、興毅の謝罪会見を生中継できるはずがなかったからである。
□TBS、興毅会見を生中継できず(見出し)
プロボクシング亀田兄弟の試合を独占中継してきたTBSは26日、長男興毅(20)が開いた謝罪会見を生中継できなかった。会見は午前9時に都内の協栄ジムで始まった。その時間にワイドショーを放送する日本テレビ、フジテレビ、テレビ朝日は冒頭から生中継。しかし、TBSは同時間は生活情報番組「はなまるマーケット」を放送。会見はニュースコーナーで数分取り上げただけだった。
番組編成上の都合とはいえ、亀田兄弟が大阪に拠点を置いていた当時から追い続け、独占放送してきた同局が、謝罪会見は後れを取ったことになる。これまでの関係を考えれば、同局が情報番組を放送する午前11時以降に会見を開くよう依頼することもできたはず。しかし、同局関係者は「会見は協栄ジムと亀田家の話し合いで行われたもので、TBSは口を挟む立場にない。それに、周囲から言われるほど結び付きが強いわけでもない」と説明した。
二男大毅(18)が反則を連発した内藤大助(33)との世界タイトル戦など同局の「亀田びいき」の放送内容は批判を浴びている。以後、反則問題も積極的に報じているが、独占中継の継続も含めて亀田家との距離の取り方には慎重になっている。(日刊スポーツ)
■TBSが恐れていた質問
TBSが恐れていた質問は、会見(一問一答)の中ごろに出てきた。以下は、産経新聞に載った一問一答形式の記事の一部である。
――過激なパフォーマンスは自分で? テレビ局の演出が関係していたのか
興毅「正直、テレビ局とかはまったく関係ないです。自分らの意見で『こうしたら盛り上がるかな』とオレらなりに頑張ってきたつもりです」(産経)
亀田親子の過激なパフォーマンスには、テレビ局(TBS)の関与があったのでは、という質問である。
興毅選手がこの質問に、「関係ない」と関与を否定したことで、TBS関係者はホッと胸をなでおろしたはずである。
この日の会見は、いつもの会見とは違って、TBSの制御下で行われたものではない。TBSにとっては、弟の大毅選手の世界戦以降、亀田親子へのコントロールは機能しなくなっていた。
そんな状況下で行われた会見を、TBSが生中継などできるはずがない。
仮に、亀田親子をさんざんもちあげていた、みのもんたの「朝ズバッ!」の中で生中継したとする。みのの顔が小さく映る画面の中で、興毅選手が『TBSの演出に乗った。みのさんからもアドバイスを受けた』などと答えたとする。みのだけでなくTBS全社がパニック状態に陥ったに違いない。
亀田親子のパフォーマンスが、TBSの関与、あるいは容認なしに繰り返されていたと考える人は、ほとんどいないだろう。そんな状況下で興毅選手の会見を生中継する「蛮勇」など、TBSがもちえるはずはなかったのである。(2007年10月30日記)
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