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雪中に続く小動物の足跡。奥日光・湯滝下のミズナラの林で(撮影:2009年2月22日)
■小動物の足跡
雪の上を歩く楽しみに、小動物の足跡探しがある。足跡の大きさと形、足取りからどんな動物が歩いたのか想像する楽しみだ。
雪の上、なかでも新雪の上を歩けば、小動物の足跡はかなりの確率で見つけることができる。しかし、実際に小動物に出会える確率は極めて少ない。
写真は、今年2月、新雪の奥日光・湯滝下のミズナラ林で撮影した。小さな足跡がゆったりとしたカーブを描いて、ミズナラの巨木の間を通り過ぎている。
この足跡は、どんな動物のものか。シカにしては小さすぎる。それに、シカよけのネットの下をためらいもなくくぐりぬけているのだから、シカではない。ウサギがキツネなのか。
その答えは、湯滝から小田代に向かう林の中でみつかった。歩くスキーとスノーシューのルートをはずれた林の中で、写真と同じ足跡をみつけた。雪の上の足跡は一本だけである。
足跡をたどってゆるい丘を登り終えたあたりで、足跡の主と対面することになった。キツネである。「誰がついてくるんだよ」といった感じで後ろを振り向いた。人間を恐れている様子はない。
一瞬目が合った。「なんだおまえかよ」といった感じで前に向き直って、さっさと歩きだした。
カメラを取り出して構える時間はなかったが、一瞬の出来事ではなかった。(2009年7月26日記)
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