成田好三のスポーツコラム・オフサイド

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何が言いたい? 読売検証記事
 
 12月2日付読売第3社会面に『「オフレコ」問題発言報じる 前沖縄局長更迭 琉球新報「公益性ある」』との見出しの検証記事が掲載されたが、これほど噴飯ものの検証記事は読んだことがない。
 記事には、田中聡・防衛省沖縄防衛局長(発言後に更迭)との記者懇に「全国紙と地方紙、テレビの記者ら約10人が顔をそろえた」とあるが、肝心の読売の記者がこの記者懇に出席したかどうか、一切触れていない。
 出席していなければ欠席したと書けばいい。出席していたならば、記者懇に出席した記者から取材して、記者懇の様子と田中氏の発言内容を聞いたかどうか、もし聞いていたならば、記事化しなかった理由を書けばいい。しれが検証記事というものだろう。
 
 読売は、琉球新報の後追い記事では本紙記者もこの記者懇に出席していたと書いている。しかし、この検証記事では、そのことになぜ触れなかったのか。
 検証記事に添えられた識者談話も偏っている。オフレコ取材される側の石原信雄・元内閣官房副長官の談話と、オフレコ取材を記事化することに否定的な堀部政男・一橋大名誉教授の談話を載せているが、今回のケースにつて記事化に肯定的な談話は入れていない。
 東京に本社をもつ大手メディアは、政治家や高級官僚の「オフレコ」「完全オフレコ」に沈黙してきた。オフレコ取材によって、記者クラブ内で情報を独占してきた一方で、大手メディアは政治家や高級官僚に取り込まれてきた。
 
 松本龍・元復興相兼防災相の暴言会見(松本氏は発言後辞任)も、田中前局長の「不適切発言」も報じたのは地方メディアだ。松本発言は被災地の東北放送(テレビ)。今回は沖縄の琉球新報だった。
 表向きは政治家や高級官僚を批判するが、実態は彼らに大きく擦り寄っているのが東京の大手メディアである。(2011年12月5日記)

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