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ひっぱたかれた奴はひっぱたく
姑の嫁いじめ、かつて大学運動部に蔓延したしごき、高校生から五輪代表に至るまで明るみに出た体罰という名の暴力。いずれも閉鎖的な空間で絶対的な上下関係の中で起きる。そして、いじめ、しごき、体罰という名の暴力は、次の世代へと引き継がれる。つまり、ひっぱたかれた奴はひっぱたくという、負の連鎖反応が続くということだ。
姑にいじめぬかれた嫁は、時がたち、自分が姑の立場に立つと、嫁いじめを始める。これは理屈ではない。理屈では、嫁いじめなんて決してしまいと思っていても、嫁いじめしている自分に気付く。
大学運動部に蔓延したしごきも同じだ。先輩にしごきぬかれた奴ほど、自分が先輩の立場になると、後輩をしごきぬく。しごきなんてしたくない。しごきなんてしない。そう決心していても、後輩をしごいている自分に気付く。
体罰という名の暴力。大阪市立桜宮高校バスケ部の顧問教諭も、女子柔道五輪代表監督も、先輩によるしごきや、指導者による体罰という名の暴力をいやというほど受けてきたはずだ。
ひっぱたかれた奴はひっぱたくという負の連鎖を断ち切るためには、文字通り、閉鎖な空間における絶対的な上下関係を断ち切る必要がある。そうしないと、この執拗な負の連鎖は延々と続く。
同じ高校に通う仲間が体罰という名の暴力によって自殺しても、在校生とその保護者が従来どおりの部活再開を要望する。その背景には、在校生も保護者も、体罰という暴力の中で生きてきたからだ。
この執拗な負の連鎖反応を断ち切るためには、荒療治が必要になる。麻薬中毒を治すには、麻薬を完全に体から排除することから始めなければならない。それと同じことが必要になる。 そうしなければ、今ひっぱたかれる側にいる高校生も女子柔道選手も、時がたち立場が変われば、いやおうもなくひっぱたく側に回る。そんな繰り返しが延々と続くことになる。(2013年2月1日記)
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