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天津の芝の怪−北京五輪寸評(1) |
08年のコラム
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「せいぜい」首相の言語感覚を問う―新聞寸評 久しぶりのこれは面白いと思った記事が見つかりました。産経新聞の以下の記事です。日本政治の最高責任者の座にある人物が、いかに不適格者であるかを、この記事は示しています。しかし、朝日や読売などのサイトで同様に記事があるか、探したのですが見つかりませんでした。他紙が首相発言を無視したとしたら、それはどういう理由からなのでしょうか。
□「せいぜい頑張って」五輪代表を首相流?激励(見出し)
福田康夫首相は8日、北京五輪開会式を前に日本選手団を激励するため選手村を訪問、あいさつした。 ただ、「まあ、頑張ってください。せいぜい頑張ってください」とか「私はね、日本国民のためにメダルをいくつ取ってくれなきゃ困るなんてこと言いません。余計なプレッシャーかけちゃいけないと思って自制しているんです」などと、しばらく鳴りを潜めていた軽口を連発させた。とどめは「今年は、みんな旅行にも行かないで、家でテレビの前で一生懸命見ようということのようだ。ガソリンが高いせいもちょっとあるんだけどね」。 華やかな会場で心が緩んだのか、首相本人は終始笑顔だったが、選手たちの心境はいかに。(産経新聞) ■福田さんが首相であること自体に日本政治の異常さがある 福田さん、また言っちゃいましたね。春先にも、ガソリンや食料品の相次ぐ値上げについて問われ、「物価があがるのはしょうがない」と平然と答えた福田さんでしたが、今回の発言もそれと同様かあるいはそれ以上のひんしゅくものの発言ですね。 それにしても、福田さんの発言にはいわゆる「KY(空気が読めない)」発言では済まされない内容が多い。福田さんの言語感覚や政治感覚が、政治家としてはもちろんですが、一般常識からかけ離れているのではないでしょうか。 不況下の物価高騰で苦しむ国民を前にして「物価が上がるのはしょうがない」と平然と言える政治家は、福田さん以外にいるでしょうか。五輪の開会式を前にした選手村で、国民のメダルへの期待にこたえようと身構えている代表選手を前にして、「せいぜい頑張って」と言える政治家は、福田さん以外にいるでしょうか。 そんな福田さんのような人物が、政権政党の座にある自民党の衆院議員を長く務め、派閥の幹部にもなり、内閣ナンバー2の官房長官にまでなった。官房長官時代には、福田さんの皮肉と嫌味が評価されさえした。そして、安倍晋三前首相の政権投げ出しによって、何の政権準備もないまに首相に就任した。 そうした福田さんの政治家としての経歴自体が、日本の政治の異常さを示しているのではないでしょうか。 福田さんは、福田赳夫元首相の息子です。元首相の政界引退に伴い、群馬県内の盤石な選挙区地盤を引き継いで衆院議員になった人物です。もともと「いいとこのお坊ちゃん」で、選挙で血みどろの苦労をすることもありませんでした。福田さんの選挙区で、福田さんが落選する可能性があるなどと考えた人は誰もいないでしょう。 福田さんは、その発言でひんしゅくを買うことが多い人物ですが、発言すべきときに発言しないことでも非難されるべき人物です。 そのいい例が中国産の毒入り餃子事件です。中国側から外交ルートで入った事件の新たな事実、中国国内でも回収されたはずの毒入り餃子を食べて被害を受けた人たちがいるという事実を、読売新聞がスクープするまで、一か月も国民に知らせませんでした。そればかりか、いまもって、自らの口からこの事件の新事実と自らの対応について何一つ語ってはいません。 国民に知らせるべき事実も自らの信条も何一つ語ることのできない政治家は政治家失格のはずです。口を開けば、五輪本番直前に代表選手に面と向かって、「せいぜい頑張って」などと、とんでもない発言をします。そんな政治家が内閣総理大臣の職にあります。国民にとってそれ以上に不幸なことはあるのでしょうか。(2008年8月12日記)
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