成田好三のスポーツコラム・オフサイド

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? 小動物の足跡

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雪中に続く小動物の足跡。奥日光・湯滝下のミズナラの林で(撮影:2009年2月22日)

 ■小動物の足跡

 雪の上を歩く楽しみに、小動物の足跡探しがある。足跡の大きさと形、足取りからどんな動物が歩いたのか想像する楽しみだ。

 雪の上、なかでも新雪の上を歩けば、小動物の足跡はかなりの確率で見つけることができる。しかし、実際に小動物に出会える確率は極めて少ない。
 
 写真は、今年2月、新雪の奥日光・湯滝下のミズナラ林で撮影した。小さな足跡がゆったりとしたカーブを描いて、ミズナラの巨木の間を通り過ぎている。

 この足跡は、どんな動物のものか。シカにしては小さすぎる。それに、シカよけのネットの下をためらいもなくくぐりぬけているのだから、シカではない。ウサギがキツネなのか。

 その答えは、湯滝から小田代に向かう林の中でみつかった。歩くスキーとスノーシューのルートをはずれた林の中で、写真と同じ足跡をみつけた。雪の上の足跡は一本だけである。

 足跡をたどってゆるい丘を登り終えたあたりで、足跡の主と対面することになった。キツネである。「誰がついてくるんだよ」といった感じで後ろを振り向いた。人間を恐れている様子はない。

 一瞬目が合った。「なんだおまえかよ」といった感じで前に向き直って、さっさと歩きだした。

 カメラを取り出して構える時間はなかったが、一瞬の出来事ではなかった。(2009年7月26日記)

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玉原高原のブナの枯れ木、上部は見事なまでに倒立している(撮影:2009年4月21日)

 ■倒木のソフトランディング

 「それにしても見事なまでにきれいに折れたもんだな」。この倒木を見ての第一印象である。そしてまた、この倒木はいろいろと想像力をかきたててくれる。

 この倒木はこの春、群馬・玉原高原のブナ林の中で見つけた。

 玉原高原のブナとしては中程度の大きさである。幹のほぼ中程できれいに折れている。そんな木はいくらでもあるが、この木が見事なのは、折れた木の上の部分がきれいに、まっさかさまに倒立していることである。

 こんな倒木は、そう簡単には見つけることはできない。それも、初めて出かけた玉原高原で出会えたのだから、幸運としかいいようがない。

 この倒木を見て、あれこれと想像力をかきたてられた。樹木の倒れ方にもいろいろある。雷の直撃を受けて縦にすっぱりと裂けたり、幹の中心部の腐れが遠因になって、大風や大雪が直接の原因になって、あるいはその両方が直接の原因になって倒れたりする。

 この倒木の場合はどうだろう。幹のほぼ中程で折れているから雷が原因ではないだろう。直立した方の幹には縦に長く腐れによるえぐれがあるから、腐れが遠因になっているには違いない。

 しかしなぜ、幹のほぼ中程でポキリと折れ、しかも幹の上の部分が倒立しているのだろう。

 筆者はこう考えた。幹の内部に腐れが広がり、しかもフジのツルに締め付けられた――倒立した幹には大きなフジのツルがからまっている――うえに、冬の豪雪を伴う大風でポキリと折れたに違いない。

 ではなぜ、折れた幹の上部が倒立しているのか。玉原高原は関東で一番ともいわれる豪雪地帯である。この写真を撮影した4月中旬でも、まだ歩くスキーが楽しめたくらいである。

 豪雪地帯の大量に積もった新雪は、折れたブナの木の上部を大きく広がる枝ごと、ソフトランディングさせたのではないだろうか。(2009年7月20日記)

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奥日光・刈込湖湖畔に立つ古木、立ち枯れてはいない(撮影:2008年5月23日)

 ■それでもどっこい、この樹木は生きている

 植物の中には、人間の常識や理性では到底理解できない生命力をもつものが存在する。写真の樹木は、間違いなくそうした類の植物である。

 この古木、巨木、いやほとんど朽木に近い樹木の周辺には、この樹木を形づくっていた彼の重要な「肉体」が、無数の断片の断片となって散乱している。

 それでもどっこい、この樹木は生命力にあふれている。高い先端部の枝は、若い新芽をふくらませている。

 この樹木は、奥日光の刈込湖・切込湖の水辺に存在する。刈込湖西岸の小さな扇状地のような地形の中にある。火山地帯の急峻な崖と湖と湖の間に存在する。湧き出したばかりの小川が流れるわずかばかりの平地にある。

 いったいこの樹木はどんな種類の木なのだろうか。周囲の植生やふくらみだしたばかりの新芽からみて、落葉広葉樹のミズナラかカツラ、あるいはダケカンバだろうか。ダケカンバがこんなに巨大になるとは思えないから、ミズナラかカツラなのか。

 圧倒的な存在感をもつこの樹木を思うと、人間の、いや筆者の観察眼の欠如を思い知らされる。切込湖・刈込湖とその周辺は筆者のお気に入りの場所である。湖を囲むコメツガの原生林も素晴らしい。

 これまで何度もこの場所にやってきた。冬は雪が多すぎて行けないが、まだ雪の残る早春から夏場、紅葉の始まるころの秋口まで、何回となくこの場所を訪ねてきた。紅葉真っ盛りのころには来ない。この時期の奥日光は混み過ぎるからである。

 しかしである。何度通っても、今回みつけるまで、この樹木の存在にはまったく気付かなかった。人間は先入観や予見をもたずにはものを見られない。そのことをこのほとんど朽ちはてながらも生命力にあふれたこの樹木に気付かされた。(2009年7月14日記)

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奥日光・西ノ湖湖畔の巨大なミズナラ(撮影:2008年9月14日)

奔放なる自由と孤独−ミズナラの巨木

 ブナ、ミズナラ、ダケカンバ、シラカンバ、スダジイ、スギ、ヒノキ…。これまで結構多くの巨木を見てきたが、このミズナラは別格である。

 温暖な平地にあることの多いスダジイの巨木は、神社や鎮守の森の主として、単独で存在することが多い。周辺の低木を従えるようにして、巨木1本だけで一つの森を構成するかのような迫力がある。

 他の種類の巨木は森の中で仲間とともあることが多い。だから、どんなに幹が大きくなっても、枝を四方八方に、好きなように広げることはできない。

 しかし、このミズナラの巨木は違う。湖畔に単独で存在する巨木だから、空を隠すものは、他に何もない。大きなその枝をあらゆる方向に伸ばす。伸ばし放題である。

 彼はこの奔放な自由をどうして手に入れたのだろうか。単なる偶然の結果だろうか。それとも何か特別の秘策があったのだろうか。

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 樹木の股にだって樹木は宿る

 写真の幹はシャラの木である。その地面近くの二股に、シャラの木とはちょっと違った枝と葉が出ている。

 よく見てみると、二股から生えているのは、グミの木である。シャラの木の隣にはグミの木がある。恐らく、グミの実が二股に落ちたのか、グミの実を食べた小鳥が、この二股の上で糞をしたのだろう。

 樹木はどこにだって宿る。隣の木の股にだって宿るのである。

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