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昨年12月に受けたリペアの納期が迫ってきた。
オーバーホールの作業途中、バランス調整の仕事を2本入れた。
1本は石川県のAさん。
1937年製造のセルマーバランスアクション24×××。
この楽器,調整の為に送られて来たのだがその姿を見た時唖然とした。
新品同様のバランスアクション!
100%近くオリジナルラッカーが残っている。
美しい彫刻。
今月僕のところに調整の為再び送られてきたが、その美しさは少しも変わらない。
全分解して掃除。
キー注油。
バランス調整。その他企業秘密(笑)
明日再度調整してから試奏。
良ければ出荷。
もう1本はこれまた涙もののアルト。
1935〜36年の製造だと思うのだがセルマーラジオインプルーブ。
資料を見ると、、、
この製造番号21×××はシガーカッターからスーパーアクションに変わる間に位置している。
ラジオインプルーブという機種名は出てこない。
しかしセルマーの歴史には確かにこの機種は存在していたと記憶している。
この楽器は僕のサックス教室の生徒会長Tさんのもの。
アメリカに出張の際何度か楽器屋に足を運びお願いして手に入れたとのこと。
最初吹いた時は音色の優しさと美しさに感動した。
1930年代の空気さえ感じた。
因みに僕の楽器は1971年製造のセルマーマーク6。
ビンテージものとしてではなく当時高校生だった時リアルタイムで購入したもの。
勿論新品での購入です。
写真
ラジオインプルーブとスーパーアクション。
右手の上がり止めのメカニックが2本とも全然違います。
スーパーアクションの彫刻が素晴らしい。
朝顔中間部の彫刻は、湖がありその後ろに山がそびえ空には鳥が数羽飛んでいます。
スーパーアクションはオリジナルラッカーです。
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石川県のAです。いつも素晴らしい調整ありがとうございます。 キーの感触等はもとより、ひとつひとつの音のレスポンスが良くなり、 ニュアンスがつけ易くなったように感じるのは気のせいでしょうか、、。 おっしゃる通りこのアルトはラッカーがほとんど残っていてきれいな状態ですので 年代物の楽器だと気が付く方は少ないです。 しかし気が付いた方はとてもびっくりされます(笑) これからも大切に付き合っていきたいと思います。
[ A ]
2007/1/29(月) 午前 6:58
石川県のAさん。コメント有難うございます。そして毎度有難うございます。あまりにも美しい楽器だったので紹介させて頂きました。70年前の楽器ですが基本的な設計は今の楽器と大差ありません(勿論細かい数字やデザインはしょっちゅう変わっていますが)。手抜きが一切無く見れば見るほど素晴らしいです。面白いことにこの真面目な仕事ぶりは70年後のヤマハやヤナギサワに本家よりも強いものを感じます(笑)、、、怒られちゃいますね。ではまた。お仕事頑張って下さい。
2007/1/30(火) 午前 2:08
初めまして、楽しく日記を拝見しています。プロのリペアさんに、いつか聞きたいと思っていたことですが、昔のサックスはU字菅の部分がハンダで溶接されてあり、現在のサックスは接着剤を使用していると聞きました。この違いはサウンドに大きく影響するのでしょうか?
[ gor*55j*jp ]
2007/6/25(月) 午前 1:07
もう一つ質問がありました。CONGOさんの所では、U字菅のハンダ付けとトーンホールの精密加工などは注文すればやられますでしょうか?
[ gor*55j*jp ]
2007/6/25(月) 午前 6:58