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10月14日,新国立劇場にワーグナーのパルジファルを観劇に行ってきました. これはワーグナーの主要作品の中では一番最後に作曲されたものです. 早い話がオペラなんですが,作曲者自身は舞台神聖祝祭劇などというもったいぶった表現をしています. その名の示す通り,宗教的な雰囲気に満ちた作品で, 全編4時間半,休憩を含めると6時間におよぶ大作です. 共苦によって知にいたる,けがれなき愚者による救済がテーマになっています (キリスト教的な作品に思えますが,必ずしもそうとは言えない面もあり ハリー・クプファー氏による今回の演出では,仏教的な救済という味付けがされていました). モーツァルトやヴェルディ,プッチーニなどの エンターテイメント性に優れたオペラに慣れ親しんでいる人間にとっては 肩が凝ることこの上ない作品ですが, たまにはワーグナーの計算されつくした音楽に触れるのもいいと思いました. 幕間が長いのもワーグナー作品の特徴ですが, その長い幕間を利用して夕食を摂るのも粋なものです (劇場内のレストランでは幕間のコースメニューも用意されている). 前菜はトマトとニシンのマリネ メインはローストビーフ パルジファルでは聖杯者が登場しますが, 私にとっての聖杯はやっぱりこれです こうして栄養とアルコールを補給して,第2幕へと向かったのでした(笑). |
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すっ、すごい・・・
ゴージャスの一言に尽きますね!!!!
2014/10/17(金) 午前 9:10 [ のぶ ]
ワーグナーのオペラ、実は一度もご縁がありません。
演奏時間がとても長いのですね。
演奏者も観客も体力がいりますね。
2014/10/18(土) 午前 0:55
のぶさん
演目もワーグナーの舞台神聖祝祭劇という上演機会が少ない大曲です.
まさにハレの日というわけなんですよ \(^o^)/
2014/10/18(土) 午前 11:16
公爵夫人閣下
若いころはワーグナーの音楽が人工甘味料っぽくて好きじゃなかったんですが,
年を重ねるにつれてこういうのもいいのかなと感じるようになりました.
ワーグナーはとにかく上演時間が長いのと,歌手にものすごいパワーとスタミナが要求されるので上演される機会は少ないんですが,
一度是非ご賞味ください(音声ならyoutubeにもあるようです).
2014/10/18(土) 午前 11:22
いいですね〜!目と舌で存分に堪能して下さい、といわんばかりの素敵な演奏会だったのですね。
(といっても聴衆も体力勝負な感じですが)
仏教的な救済、とは日本公演向けの趣向だったのでしょうか?興味深いですね。
2014/10/18(土) 午後 10:55
Dianaさん
ワーグナー自身が仏教に強く惹かれていたというのは事実のようです.
>仏教的救済
これは劇の主要人物として,かつて十字架上のイエスを嘲笑ったがために呪いを受け,何度生まれ変わっても救われない女性が出てきます.まさに輪廻の苦そのものですが,彼女が最終場面でパルジファルによって救済され,輪廻の束縛から解放される(=解脱)展開になるので,そこが仏教的な救済の味付けなわけです.
西洋の伝統的な解釈ではそこまで踏み込まれることは少なかったんですが,今回の演出家は21世紀に入ってからこういう解釈で各地で演出しているようです(今回も最後主人公たちが仏僧に導かれるように光の道を進んでいくというシーンで終幕となりました).
2014/10/19(日) 午前 0:02