9月に
グレース・ケリーの話題を出してそのままになっていたんですが,
実は今日11月12日が彼女の誕生日なんです.
というわけで今日は映画の紹介を.
1952年公開のこの映画は,彼女の出演した2作目の作品で,
ヒロインとして抜擢された記念すべき作品です.
原題は”
high noon”ですが,邦題は
真昼の決闘,
タイトルから類推できるように西部劇です.
彼女の役どころはとある西部の町の保安官(
ゲイリー・クーパー)の新妻です.
結婚を期に退職して町を離れようとしていた保安官のもとに
かつて彼が刑務所にぶち込んだ悪党が恩赦で釈放され
仲間とともに復讐しにやってくるらしいという話が飛び込んできます.
町の人々は早く出発するように言いますが,
正義感の強い彼は悪党を迎え撃つ決意をし,
町の人たちに協力を求めます.
しかし町の人たちは騒動に巻き込まれるのを恐れ
誰ひとり協力するものはいませんでした.
そのため彼は単身,悪党らに立ち向かっていきます…
西部劇なのでもちろんアクションシーンもありますが,
それよりもこの作品の魅力は登場人物の人間臭さにあります.
まず主人公は正義のヒーローというよりも一人の人間で,
一人で戦うことの困難さから町の人たちを説得し,
どこでも断られて落胆している様は非常に人間臭いです.
一方で町には,保安官さえ町を離れれば,
悪党は彼を追って町からいなくなるというわけで,
面倒なことは余所でやってくれ,という事なかれ主義がありありと感じられます.
また悪党側も,リーダーが汽車で到着するのを子分たちが駅で待ってるんですが,
他の西部劇だとリーダーが来る前から町で暴れるなどして住民を困らせそうなところですが,
勝手なことをして後でリーダーに怒られるのを恐れてかおとなしくしています
(目の前を保安官の新妻(つまりグレースケリー)が通り過ぎるシーンでも,ジロッと睨むだけです).
またこの作品は,映画内での時間の進行が実際の時間の進行とパラレルになっているという特徴もあります.
すなわち,カットが切り替わると夜になっているとか,
回想シーンが挿入されるなどといったことはなく,
映画の開始からお終いまで,リアルに時が過ぎていきます.
画面には時々時計が映し出され,
悪党のリーダーが乗った汽車が到着する正午0時まで,
着々と時間が進んでいく様子がわかり,観客は手に汗握るわけです.
そんな保安官の夫の振る舞いに驚き,不満を抱くものの
最後にはその姿に共鳴する実は芯の強い女性をグレース・ケリーが演じているのです.
この作品にはヒロインが二人いて,ひとりはもちろん彼女ですが,
もう一人はかつての保安官の恋人だった女性,演じるはケティ・フラドです.
グレースがブロンドで白いドレスなのに対してケティは黒髪で黒いドレス,
まるで白鳥と黒鳥のような二人の魅力的な対比がモノクロ映画の中で描かれています.
そんなグレース・ケリーの誕生日のネクタイです.
ネクタイナンバー8
紺色に白い星が入った一品です.
10年以上前に病院を離任する際にいただいたものでした.