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Toppvolley Norge(TVN)は、2014年、設立から10周年を迎えました。
サウダ高校、バレーボールアカデミー・リジャトゥンの3つの組織が三位一体でTVNをなしています。




協会が運営するには規模が大きすぎると費用がかさみ、遠征や、スタッフの人件費に回せなくなることもあり、
効果的な強化がしにくくなるので、他のヨーロッパのTop Volley システムは、少数精鋭、
エリートだけが在籍しています。
ノルウェーでは毎年70名もの高校生を受け入れていて他国よりも規模が大きいのです。大人数をまとめて円滑に運営していくには、お互いの協力が不可欠です。


私は、そのうち8年も関わって、一番の長老になってしまいましたw
学校の教員は、生徒に学業で研鑽を積んで欲しい、
宿舎を運営する方としては、健康で、皆仲良く、快適に過ごして欲しい、
バレーボールのコーチたちは、優れたバレーボール選手として育って欲しい、

それぞれ、選手達のことを想う気持ちは同じですが、
同じ目標に向かって努力しているというのとは、少し違います。


時に、困難な状況が起き、解決するために話し合いを重ねなくてはならないこともあります。
結果は全てが思い通りになるわけではありません。
また、それぞれに自分の生活もありますから、選手中心にできないこともあります。別の言い方をすれば、ほとんどが自分の生活が優先でバレーボールは二の次、一部のコーチの献身でバレーボールチームの体裁を保っているとも言えるのです。

同じ敷地内で過ごしているのにも関わらず、バレーボールのコーチたちが、
日々どのような思想で、どのように練習を行っているのは、全く見たこともない教員や職員もいます。


ということで、選手ではなく、お互いの理解を深めるために教職員のチームビルディングをしたのです。
まず、バレーボールに関する活動報告をプレゼンテーション、

その後、6人のコーチが、高校の先生、選手の食事を作ったり、清掃をする職員で構成される4人1組のチームを受け持ちます。

30分程、(ビーチ)バレーの練習をし、その後試合をするのです。

数学や物理の先生は、バレーボール自体全くしたこともない人がほとんど、
選手の生活を面倒を見ているおばさまは60代の人もいます。

男女混合で、即席のチームを作り戦いました。

8年シーズンいますが60代の女性職員の、素早い動きを見たことがありませんw
そんな人達に1日でバレーボールの試合をするように持って行く。

かなり難易度が高い企画です。

私は、40代後半の会計士の女性、物理の58歳男性教師、数学の30代女性教師のチームを担当しました。
全員バレーボールを触るのが、この日が初めて。運動不足体型。

ルールは、コーチを含めて4人のうち、3人がコートに立てる。
必ず、3回で返球、1人1回しか触れない。
3回のうち、最初の2回のどちらかは、ボールを掴んでもいい、というルールです。



日本と違って、学校体育でバレーボールの授業があって、ルールを少しでもしっているということもなく、
テレビやメディアへの露出がないので、自分の目でバレーボールというスポーツを見たことのない人もいます。

バレーボールアカデミーに携わるのに、バレーボールを見たことがない、
自分の教え子の試合を見たこともないというのは、残念な状態ではあります。
だからこそ、職員全員がもう少し団結する必要があったわけです。


どのような結果を予想するでしょうか。
コーチの年齢は、51歳、32歳、31歳、39歳、37歳、そして私の42歳という構成です。
30分で、ルール、オーバーハンド、アンダーハンド、スパイクだのブロックだの、サーブだのを掌握させ、
チームとして機能させるということは、果たして可能なのか?


まず、サーブをネットを越えるという難関、
いざ、サーブがネットを越えてきたら、誰が取って、どこにパスするかということが更に難関。
大人が、ネットを越えさせようと闇雲に思い切り打ったサーブは、恐ろしい勢いがあったりします。

小学生バレーでもなく、ママさんバレーでもなく、中高年の初心者。
どこにもマニュアルが存在しないカテゴリーでの勝負ですw



励ましたり、煽てたりしたところで、やる気を出していいプレーをするとか、そういう問題ではありません。
珍プレーすら起きないくらい、ボールが落ちまくるのです。

他のコーチは、痺れを切らして、自分がコートに立ち、とりあえず1本目を触り、何とか、2本目につなげるか、
1本目、2本目をつなげたら、最後に打ちに来る方を選択していました。


この企画を聞いた時点で、コーチたちは、咄嗟に負けたくない!と言い始め、
なんとかしようと対策を練っていました。 勝負なので、勝ちたいという心情は理解できます。

それとは別に、各種各様の人材を割り当てられ、試合をするというのは、
各々コーチングスキルが問われることになりますから、より良いチームをつくろうと
お互いにライバル心を燃やします。



私は、ノルウェーでの長い生活の中で、ど素人を率いて、練習をする、試合に出る、
ド下手な選手を、各国のトップ選手と戦わせ、惨敗するという経験もしていますから、
もうなんでも来い状態です。ここで、コーチ同士が闘争心をめらめら燃やしたところで、
初心者の中高年のヘルプにはなりません。このハチャメチャ具合が楽しい。
性格も良くて、人生経験も豊富。バレーボールができないのは、やる気がないとか、
チームワークがないとかそういうものではありません。

私も、そこをメンタルの問題とか、チームワークの問題にすり替えるつもりもありませんし、
自分の言う事を聞かせる、人間学がどうのこうのとか、宗教じみた教えを振りかざすつもりもありません。
バレーボールは、1日で技術を身につけられるほど甘くないです。
今ここでできることを咄嗟に探す。


他の5人のコーチは、割り当てられた時間の中で、まずストレッチやアップを本格的にしているチームw、
まずは、初心者にオーバー、アンダーと一通りの基礎技術を教え、その次にスパイク、サーブ、
そして、試合という流れでした。

私は、アップもせず、いきなりボールを触ってもらい3人の様子を観察、
オーバーが得意っぽい、アンダーができそう、スパイクもどきができそうと、
個人の適性を把握しようとしてみました。
オーバーでも、指がどうのとか、三角形がどうのと細かいことは飛ばし、
自分の頭の形でボールさわれとか、大きめの西瓜を両手で掴んで持ち上げる手の丸み、とか、
高すぎるのは低すぎるよりましだから、とりあえず、バカみたいに高く。

高すぎてボールが竜巻落とし化(謎)してかえって取りにくくなる弊害もあるので、力加減を知る。
形は置いておいて、まず”行動”を正す。

相手も初心者です。サーブがやスパイクもどきがきても、厳密にストレートを狙ってくるのは考えにくいので、
とりあえず、オーバーとアンダーの感じがちょっといけてる感じのお方に真ん中を陣取らせる。

そのフォーメーションを固めたら、次に、私が、人に向かってではなく、人と人の間か、空間にボールを放り、
大声で、ワシや!あたしだ!と叫ぶ練習w

狙ってこないボールに対して、自分のところに来る練習をしてもどうにもならないので、
とりあえず、譲り合いが起きないように、意思表示、次に誰かがさわれる間を稼ぐため、
自分の前方に高く上げる。

それがうまくいったら、次の人は、3番目の人のいるところに向かってボールを飛ばす。

ボールが来た人は、気が触れたと思われるほどに、思い切り叩く。どこに飛んでいってもいい。
思い切り打ったところで、おばさまは、ボールがアウトになる程飛ばないので、結局いい感じに収まるw

10回中、成功するのは1、2回。出来た時に、もう拍手喝采、声がかれるほど讃える。
それは子供の成功以上に褒めたw
その成功プレーも、瞬きをしている間に終わってしまっていることもあるので、
良く見ておかないと、その機会を逃す。瞬きもせず見る。目が乾くw 砂が入る。


スパイク練習はせず、サーブ。とりあえず、打ってもらって、
一番入る確率の高い人を第1サーバーにした。


初心者のレベルは、常にサーブの方がレシーブ力より強いものなので、
試合に勝つということにこだわるなら、まずはサーブw

アンダーハンドは、両手を揃えて、肘を伸ばして均等にボールを当てるというのが難しいので、
2本中1回のボールをつかむのは1球目を選択、2球目は決死の覚悟でオーバーw



他のコーチが、60代の女性に向かって大人気なくスパイクを放つのを尻目に、
私は1度も、コートに入らず、初心者のおじさま、おばさまだけで試合をしてもらう。

失敗するより、コート外で見ている方が面白くないもの。
コート外から、いつ成功するかわからないプレーを讃える為に目を皿にして待機、
相手コーチに口攻撃を加えつつ、試合を見て楽しむw



10分を3試合。結果は、1勝2敗。
最初は遠慮がちだったのが、惜敗すると、やっぱり悔しそう。
おばさまが転がってボールに追いついたあとのボールをネットに引っ掛る失敗などをしたら、
最初はバツが悪そう、恥ずかしいという気持ちが先に来ていたけれども、追い込まれると
やっぱりなんとかしようとするものです。
最後はだんだんムキになって来て、豹変する。そういう姿を見るのが楽しいんですね。




























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