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劣化ウラン弾(DU) 劣化ウラン弾(DU)とはどういう兵器なのか! 劣化ウラン弾(DU)は、核兵器などの製造過程や原子力発電所の核燃料製造工程で生まれる、放射能廃棄物からつくられる。 天然のウラン(ウラニュム)は、自然の岩や海水の中にもごくわずか存在していて、 ほとんどは核分裂を起さないウラン235だが、わずかに核分裂を起すウラン235が混じっている。 これを濃縮して、ウラン235の濃度を高めたものが、核爆弾の材料や原子力発電の燃料になる。このときに出る「残りかす」が、劣化ウランだ。 もともと「核のゴミ」だった劣化ウランを、兵器に利用したものが劣化ウラン弾である。ウランは自然界でもっとも重い金属だ、鉛の1・7倍の重さがある。この重くて堅い劣化ウランを弾頭は非常に燃えやすい性質をもっていて、戦車などの中に進入すると同時に、細かい粉末(エァロゾール)となって燃え上がり、中のものを妬きつくす。値段も安く、非常に有用な兵器なのである。 しかし、このとき微粒子となった劣化ウランは空気中に飛び散り、放射線を発ししつづける。天然ウランの60%程度の放射線が、半永久的に(ウラン238の半減期はおよそ44憶6800万年)発せられるのだ。 劣化ウラン弾が初めて実戦で使用されたのは湾岸戦争(1991年)で、米英軍によって約350トンが使用された(これはアメリカ政府による見積もりであり、実際より低い数値であるかもしれない)。 その後、旧ユーゴのボスニア攻撃(1995年)とコソボ攻撃(1999年)で11トン、アフガニスタン攻撃(2001年)で1000トンが使用された。このとき、地面に穴をうがって地中の要塞を破壊するために使用された「バンガーバスター」タイプの爆弾も、劣化ウランを使用したものだといわれている。そして2003年のイラク戦争では、1700トンが米英軍によって使われたと推定される。 ウラン酸化物となって空気中に飛び散った劣化ウラン微粉末は、1ナノメートル(1ミリの100万分の1)から5マイクロメートル(1マイクロメートル=1ミリの1000分の1)の小ささで、吸引力によって容易に人の体内に入り込む。 劣化ウランが発する放射線(アルファ線)が届く範囲は、体内ではおよそ40マイクロメートル。 放射性物質が体の外にあれば、皮膚で止る程度の距離だ。しかし、放射性物質が体内にある場合は、 体の組織のごとく狭い範囲に集中して強い放射線があたる。その結果、遺伝子や染色体を損傷し、ガンや先天性障害の発生をもたれすことになる。これを内部被爆と言う。 湾岸戦争では、友軍による誤射などで直接被爆した兵士だけでなく、微粉末を吸いこみ、ガンなどの健康障害に陥った兵士の事例が多数報告されてた。これらは「湾岸戦争シンドローム(症候群)と呼ばれ、アメリカ国内では社会問題となった。しかし、劣化ウラン弾はその後も使われつづけたのだ。 後からジェラルドは知ったが、クウェートで毎晩のように宿泊まりしていたのは、湾岸戦争で激しい爆撃を受けた場所だったそうだ。 以上は、佐藤真紀編著「ヒバクシャになったイラク帰還兵」P25〜P28までの引用掲載である。
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