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「ファクトリーナイト」
レッド国のクルム峡谷に向かう途中、フェイトとシルフィード、リナは戦力で圧倒的にライトニングシャドーや楽団たちの連合軍よりも劣っていると分析していた。シルフィードは援軍を頼むため傭兵ギルドに当たろうとすると、フェイトはニヤリと笑う。
「そんなとこよりももっと強い奴らがいる♪」
フェイトはそう言って魔石でサーガイア皇国に通信を取る。映像に映し出されたのは第一聖騎軍光の聖騎士アーク=ライトだった。シルフィードもリナもアークの姿に驚きを隠せないでいた。光の聖騎士アーク=ライト。若干17の若さで教会最強の剣士の称号を手に入れた男で、幾多の紛争を鎮圧したことにより光の聖騎士の称号を得ていた。現在は27歳で教会の最前線で戦っている。
「よう、アーク♪久しぶりーっ!!!」
フェイトの態度にシルフィードもリナも知り合いなのか?とつっこむと、アークはフッと微笑む。
「久しいな、我が友フェイト=マーキスよ。こないだ死神と一戦交えたみたいだな」
「なんだ、知ってたのかよ?」
「遠視魔法で一部始終を見せてもらった。宝具があれば、お前の勝ちだったな」
「その宝具はここにある」
「それは・・・セブンスシンクレア?精霊王に会ったのか?」
「ああ、元気だったぜ♪それよりもアーク、お前の手を借りたい!!使える手が少なくなってきた」
「少なくなってきた?それは違うな、俺に頼るって事は相当切羽詰まっているんだろ?」
フェイトの考えていることをアークは先読みする。フェイトとアークはそれまでの和やかな空気を消して互いに真剣な顔をする。リナもシルフィードも息を飲んで二人の会話を見守った。
「アーク!!お前には前大戦の時に借りがあるよな?教会への襲撃をお前と一緒に防いだ!!俺の策が無ければサーガイア皇国は陥落していたはずだ!!違うか?」
「そうだな・・・お前には借りがある。俺にどうしろって言うんだ?」
「借りを返せ。戦力がいる」
フェイトはそのままアークに要求をすると、アークは苦笑を漏らしながら了解だと伝える。
「しかし、俺たち第一聖騎軍しか動けない。サンドシップで全速力向かう。確かレッド国のクルム峡谷だったな?」
「なんだ、知ってたのか?」
「ああ、死神や楽団の動きはこちらでも監視している。楽団もそっちに向かっているはずだ」
アークの言葉にフェイトたちは驚く。楽団がこんなに早くライトニングシャドーの居場所に気付くとは思っていなかったからだ。フェイトはアークになるべく早く来てくれと言ってから通信を切った。シルフィードとリナはどこでアークと知り合ったかを聞くと、フェイトはケラケラ笑う。
「精霊界で精霊王のおっちゃんの所で会った♪」
フェイトの言葉にスケールが違うとシルフィードもリナも感じていた。
「もう一人くらい当たっとくか?」とフェイト、
「今度は誰だよ!!?どんだけ人脈が広いんだ?」とシルフィード、
「フィフスグラウンドの提督さんにな♪」
フェイトの言葉にリナは異大陸にも援軍を頼むのか?とつっこむ。シルフィードも凄い軍勢になるなと苦笑いをするしかなかった。
それから一日かけてレッド国のクルム峡谷に到着すると、次元の歪みにフェイトは気付く。ライトニングシャドーがなんらかの干渉を行っていることに気付くと、フェイトは全員を集める。レンたちもついに決戦かといった顔になると、フェイトが全員に声をかける。
「これが最後の戦いになる!!!ヴェルザーたちとの因縁も楽団の暴走も止められるのは俺たちしかいない!!全員で生きて帰ろうぜ♪」
フェイトの言葉に旧ミーティアの兵士はおーっと歓声を上げると、サキとリオン、レインも釣られて声を上げる。すると、飛空挺のプロペラの部分に魔法の集束帯がかすっていく。揺れる船体に驚きながらもフェイトは状況を確認する。
「ダリル!!どうなってる?」とフェイト、
「楽団のサンドシップからの魔法収束砲スフィアによる砲撃です!!!」
ダリルの言葉を聞くと、フェイトとシルフィードは不敵に笑う。
「早かったな」とフェイト、
「ああ、おいでなすったな♪」とシルフィード、
「いきいきしてるわね(苦笑)」とリア、
「お葬式ムードよりはいいんじゃない?」とリンネ、
「撃墜される前に不時着して!!」
リナだけは真面目に指示を出すと、ダリルは峡谷の山頂部分に不時着させる。そこには共和国のナスカに楽団のサンドシップが9機展開していて、楽団のメンバーやミーティアのメンバーもすでに臨戦態勢だった。フェイトたちも外に出る。
「こちらは白銀の殺戮楽団団長のファレンス=D=フォードです。直ちに武装を解除してこちらに投降してください。戦力差は歴然、分の悪い勝負だということはわかっているはずです」
ファレンスはフェイトたちを挑発すると、フェイトとシルフィードは口笛を吹く。
「あいつ、皇帝にでもなったつもりなんじゃねえの?」とフェイト、
「すっかり調子づいてんな♪」とシルフィード、
「・・・でも、攻撃準備をしてる」
レンの静かな声にフェイトたちはわかっていると不敵に笑うと、フェイトは前に出る。
「こちらに交戦の意思は無い。助けなきゃなんねー奴がいる!!邪魔するなら覚悟するんだな」
フェイトの言葉にファレンスはクスッと冷たく笑うと、アクセルとジーク、そしてダークナイトが軍を展開していく。それと同時にアクアやソリッドたちも進軍を始める。
「おーおー、数だきゃいるな♪どうするよ?隊長?」とシルフィード、
「当然蹴散らすのみだ、ミーティア・・・いや、今はミーティアじゃなかったな」とフェイト、
「部隊名はずっとミーティアだったからね」とリア、
「それなら、俺たちは牧場のお姫様を助け出す牧場の騎士・・・」とシルフィード、
「ああ、さしずめファクトリーナイトだ!!!!」
フェイトの言葉にリオンもシリウスもうんと頷く。リナはクスッと笑ってフェイトとシルフィードを見ていた。そして、自分が前に出る。
「フェイト・・・先に精霊界に行きなさい。ここはあたしたちが食い止める。シルフィードも付いていってあげて」
リナの言葉にフェイトは困惑する。シルフィードもリナが覚悟の上での言葉だということに気付く。
「お前、死ぬ気かよ?」とシルフィード、
「死なないわよ!!あたしも残るわ♪リトルウィッチの力を見せ付けてあげないとね」とリア、
「じゃあ、あたしも残る♪リナとは長い付き合いだしね♪」とリンネ、
「あたしもフェイト様のために残ります!!!」とサキ、
「じゃあ、あたしも♪アクセルを相手できるのってあたしぐらいなもんだしね♪」とリオン、
「じゃあ、僕も・・・・」とシリウス、
「シリウスとレンちゃんは術士なんだからフェイトたちについていきなさい」とリオン、
「でも、リオンさん!!」
「言ったでしょ?必ず生き残ってカルディアで一緒に暮らすって♪あんまり世話焼かせないでよ」
そう言ってリオンはシリウスにキスをする。フェイトたちはおーっと言って二人のキスを見ていると、事情を知らなかったリンネとリア、サキは本気で驚いていた。
「・・・死神のシュラと話す最後のチャンスかもしれないからあたしもフェイトと一緒に行く。レインはコハクを守ってあげて」
レンはそう言ってレインをギュッと抱きしめてリオンと同じようにレインにキスをすると、フェイトたちは驚くがコハクはヤキモチを焼いてしまう。
「レイン、浮気しちゃダメーっ!!!」
コハクはレインの服の裾を引っ張るが、レインは顔を赤くさせながらレンを見つめていた。
「レン・・・死んじゃやだからね。俺、レンに言いたいこともあるしもっとレンと一緒にいたい♪コハクだってまだレンのことよく知らないし」
レインの言葉に全員が?マークを付けたが、13歳じゃそういうものかな?と思ってシルフィードが爆笑すると、フェイトたちもつられて笑ってしまう。そして、リナは幸運をと言いながら迎撃に向かってしまう。フェイトは次元の歪みをにらんで剣を抜き、魔力を解放する。膨大な魔力に近くにいたシルフィードもリアも驚いていた。
フェイトの剣は次元を切り裂いて、精霊界への道が開ける。
「行くとするか、相棒」とシルフィード、
「リオンさん、どうかご無事で」とシリウス、
「・・・レイン、さよなら」とレン、
「リア、こっちは頼むな♪」
フェイトは全員に手を振って精霊界の中に四人は入っていく。ファレンスはフェイトたちが離脱したことに気付くと、急いでこの場を制圧するべきだと感じて自身も出撃するとダークナイトと一緒に中央の戦線を突破しようとする。
「ここは通さないわよ!!」
リナはラピスクルセイドを抜いてファレンスとダークナイトの前に立ちはだかる。ファレンスとダークナイトも宝具の剣を抜く。
「我ら二人を相手にするというのか?」とダークナイト、
「話になりませんね・・・貴方如きでは止められませんよ」
ファレンスはラグナロクの魔力を解放してリナに斬りかかると、リナもラピスクルセイドの魔力を解放してファレンスの一撃を受け止める。そして、ダークナイトの攻撃も見えていたのでトリプルブーストで二人を斬り飛ばしていく。
「ユグドラシル解放!!!」
リナはユグドラシルの力を解放すると、膨大な魔力を解放していく。ファレンスもダークナイトもこないだまでのリナとは別人だったので、ようやく本気になる。
そして、最後の戦闘が始まった。
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ファクトリー最強のメンバーに加え、至高の空軍フィフスの戦力が参戦!
ワクワクする展開になる予感ですっ!
2011/2/15(火) 午後 8:46
ヴぃヴぁさん>以前新羅さんにコラボを持ちかけた所、快諾をしてくださったので今度あの赤の騎士団の団長さんにご登場していただく予定でございます(^^)俺個人もヴェリーナさんの大ファンですからね♪
どういった展開になるのか?書いている俺もワクワクの展開です♪
ファクトリーナイトも佳境に入りましたが、最後までお付き合い頂けたら幸いです(^^)
コメントありがとうございました(^^)
2011/2/16(水) 午前 11:04
おぉおおお!!
光栄であります!!
皇王国軍、最強の攻撃力を誇る赤の騎士団の登場!!
楽しみであります!!
クールさん、粋な展開に感激であります!!
応援ぽちです!
2011/2/16(水) 午後 1:47 [ - ]
新羅さん>えっ!?・・・まさか、コラボの為の番外編を書いてくださったのですか?これは本当に感激でございます♪こちらの展開に合わせて物語を書いていただき本当にありがとうございます♪戦闘描写はイメージが崩れないように新羅さんのフィフスグラウンドから抜粋しますのでご安心下さい(^^)
フェイトにヴェリーナさんという最強のコンビが誕生してしまいましたね(^^)赤の騎士団がこの戦いの切り札という立ち位置で使わせていただきます(^^)
こちらこそ、新羅さんの粋な計らいに感謝いたします♪掲載の際にはご一報いたしますね(^^)
応援ポチありがとうございます。
2011/2/17(木) 午前 1:28