夢への地図

ブルースフィア68 話アップいたしましたー!!ファンポチ、コメント大歓迎です♪お返しのコメやポチに参りますね(^^)

全体表示

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全246ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]

久々の更新

結婚してから放置してたブログでしたが、戻って参りました(^_^;)

子供も来月で三歳になるのですが、この3年は本当にジェットコースターのような3年間でした(*´ω`*)息子の成長を見るのがいつしか道楽になっている自分がいました(^_^;)

そんな息子も来年から幼稚園なので、俺もボチボチブログを再開しようと思います。

以前仲良くして下さった方々のブロードバンドにも顔出しいたしますね♪


ではでは( ・∇・)

                     −69−


                  「イージスの盾発動」






 リシャールは2年振りにサーガイア皇国に帰還すると、副官のリカードに軍服の正装をさせルシスにはドレスを着て自分の屋敷に来るように伝えていた。リシャールの父アルダ=クォーターは銀鉱山の採掘に成功し、侯爵の身分を得た政治家である。 

 ポートフィリオにあったリシャールの屋敷の7倍の面積を持つクォーター家の屋敷には庭に噴水とバラ園、彫刻像などで溢れ返っていた。リシャールは二人を中に招き入れると、そこには50人を超すメイドが全員整列し正面に立っていた執事が深々と会釈をする。

 「お帰りなさいませ、リシャール様。旦那様がお待ちでございます」

 執事はリシャールたち三人を連れて応接室に通すと、そこには数々の名画が飾られていた。ルシスはリシャールの家のスケールに憧れを抱きつつもいつかは自分もこんな家に住めたらと決意を新たにしていた。リカードはネクタイが窮屈なので、ため息をついていると当主のアルダ=クォーターが中に入ってくる。

 「よく戻ったな、我が息子よ。話は元老院から聞いている。青の聖騎軍に立候補するらしいな?ようやく重い腰を上げたわけだが、勝算はあるのか?」

 アルダはリシャール、リカード、ルシスの三人と握手をしてからメイドに紅茶を淹れさせていく。

 「流れは僕に来てるからね。父上にはお願いがあってきたんだ」

 「お願いだと?」

 「枢密卿とコンタクトを取りたい」

 「一筋縄ではいかんぞ」

 「切り札くらいあるさ。可能ならばサーガイア皇国の皇帝にも謁見を賜りたい」

 「今回は本腰ということだな・・・ところでそちらの御嬢さんは?」

 アルダはルシスに目を移して話を変えると、ルシスは慌てて挨拶をする。

 「第7聖騎軍隊長のルシス=ジークルーネと申します」

 ルシスは笑顔で挨拶をするが、アルダを品定めをするようにルシスを下から上まで見て回した。

 「ほう、聖騎軍の方でしたか?失礼ですが、爵位はお持ちで?」

 「いえ・・・祖父が辺境伯だったのを最後にジークルーネ家は没落してしまってます」

 ルシスの答えにアルダはリシャールを見ると、リシャールはクスッと笑ってアルダの目を真っ直ぐに見てから誰も予想していなかった言葉を発する。

 「僕はルシスを妾にしようと思っている」

 「なっ!!?それは生涯の伴侶にするという意味か?」とアルダ、

 「そいつは初耳だな♪」とリカード、

 「なにを言ってるんですか?今は青の聖騎軍の信任投票の話に来たのではなかったの?」とルシス、

 「僕が青の聖騎士になろうと思ったのはルシスがいたからだ。それだけで、僕の妻になる資格はある。僕をここまで本気にさせたんだ、責任を取ってくれないか?」

 リシャールの言葉にアルダはゲラゲラと高らかに笑い始める。

 「そうか・・・いいだろう。お前たちの結婚を認めよう。しかし、青の聖騎軍に着任したらの話だ。失敗は許さん、この意味がわかるな?」

 アルダは最後に厳しい口調でリシャールに言うが、リシャールは不敵な笑みを浮かべて返していく。そして、三日後に枢密卿と会う手筈が整っていった。

−ベンガーナ島−ラウルたちは戦後処理を楽団のキースとラピスに任せながらも基地や街の復興作業を仕切っていると、遠くの海から楽団の紋章を付けた船が何十隻もナルシェの港へ向かってくるのでカルヴィナとアレンはキースに確認を取った。船には避難していたベンガーナ島の住人が乗っているとの解答をもらう。

 まだ戦闘区域だというのに?とラウルたちは思っていると、フィフスアークにゲートが出現しそこには団長のファレンス=D=フォードとラピス=フェルナトム、アクセル=ウォリアーの三人が出てきたのでラウルもフォルカも姿勢を正して敬礼をする。

 「って、隊長じゃねえか(大汗)」とラウル、

 「なぜここに!?」とフォルカ、

 「あれって楽団の炎術師でしょ?確か、アクセルさんだっけ?」とフィオナ、

 「あの威張りつくしている野郎だな(笑)」とスコール、

 「確かに少し怖いですよね(汗)」とシア、

 「上官に向かってその口の聞き方はなんだ!!」とカルヴィナ、

 「ってか、お前らに言っておくぞ・・・あの人には冗談は一切通じねえからな」

 ラウルが深刻な顔をして言うが、フィオナとスコールは大袈裟だなと思いながら笑っていると三人はラウルたちの前まで歩いてくる。

 「今回の戦果は本当に見事でしたね、ラウルくん」とファレンス、

 「まあ、相手が雑魚だったんで」とラウル、

 「シアも活躍したみたいね」とラピス、

 「ラピスさんとの修行のおかげです」とシア、

 「だが、被害を受けすぎたみたいだな・・・もう少し早くに到着は出来なかったのか?」

 アクセルが言葉を発すると、ラウルとフォルカに緊張が走る。

 「まあ、大将♪島は無事だったんで大目にみてくれや♪」

 怖いもの知らずのスコールはアクセルと肩を組んでふざけた口を聞くと、アクセルはスコールの胸ぐらを掴んで宙に浮かしてしまう。

 「ずいぶんとふざけた奴だ、これがな。ラウル、貴様は部下に口の聞き方も教えていないのか?」

 アクセルはギロッと殺気を込めた視線をラウルに向けると、ラウルは汗を流しながらもうまくかわしてしまう。

 「スコールとは3ヶ月振りに会ったんで、そいつの処分は煮るなり焼くなりお好きにしてください」

 「自分もラウルと同意見です」

 フォルカもラウルと一緒にスコールを売ってしまうと、

 「ちょっと待てーっ!!俺、仲間っすよ(大汗)」

 スコールがラウルたちにつっこみを入れるが、アクセルは炎を纏い始めてしまうのでファレンスが手で制す。

 「アクセル、スコールくんは敵の聖騎士を倒した優秀な戦士です。彼の戦果に免じて抑えていただけますか?」

 ファレンスが冷たい笑みを浮かべてアクセルに言うと、アクセルは舌打ちをしながらスコールを離す。スコールはすぐさまフィオナの後ろまで逃げていくと、ラウルとフォルカにバカか!!ろ一括された。

 「本日は基地の復興の件で団長自らがご足労を!?」とカルヴィナ、

 「いいえ、ラウルくんたちの戦果を考慮して報酬と階級を渡しに参りました。あと、ラピスがイージスシステムを完成させたので」

 ファレンスがそう言うと、ラウルとフィオナは報酬の言葉にニヤリとしてしまう。しかし、すぐにイージスシステムとは?と疑問が生まれラウルはラピスに詳細を確かめる。

 「イージスシステムとは、私が研究していた空間魔法力学における一つの答えと申しあげて過言ではないと思います。ある魔力の文献で・・・」

 ラピスの話がながくなりそうだったので、アクセルが途中で話を断ち切る。

 「この島を魔導石により強力な結界を常に張ることになる」

 アクセルの言葉にラウルもフォルカも驚いていると、カルヴィナとフィオナはそんなこと出来るんですか?とラピスに再度聞いてしまう。

 「すでにレガリアで成功させてますので、ご安心ください。ファレンスとアクセルが設置してくれれば間違いないですよ」

 ラピスがファレンスとアクセルの腕を組んで得意気に言うと、アクセルは作戦開始時間をカルヴィナに伝えてゲートから設置に必要な巨大な魔導石を箱から出していく。ラウルもここまで大きい魔導石は見たことがなかったので息を飲んでみていた。

 「なになに、あれって高いの?」とフィオナ、

 「ざっと数億Gって所だ・・・」とラウル、

 「ウソーッ!!!!」

 フィオナが大きい声を出すと、アクセルはふんと言いながらも魔導石を持ちながら北の街のバルミド、南の街のナルシェへと運んでいく。ファレンスは東の街のバーフォンハイムと西の街のレティシアに運びさらに巨大な魔導石をフィフスアークに設置した。

 「ラピス、準備完了だ」とアクセル、

 「ありがとう、では始めますね」

 ラピスは魔法陣を描き呪文を唱え始めると、島を覆う巨大な結界が出現する。光に包まれていくと、島の周りには強力な結界が張られていた。

 「これで、敵が極大魔法を放たない限りこの結界がこわれることはありません」

 ファレンスとラピスが極秘裏にこんな作戦を用意していたとは思っていなかったので、ラウルとフィオナもどこまで規格外の組織なんだ?と唖然としていた。

ブルースフィア-68-

                      -68-


   「とりあえずの平和」






 ラウルたちの活躍により、聖騎軍連合を退けベンガーナ島の奴隷たちは歓声を挙げていた。カルヴィナは全員に怪我人の手当てと生存者の捜索に全力を尽くすように指示を出すと、アレンとモーガンも早速部隊を編制していく。

 ラウルは空間魔法を使って、生存者がいるポイントを全部隊に伝えていくと負傷者の手当てをしているシアの手伝いをしていく。フォルカとスコール、フィオナの三人はプルオミシェイスやナルシェにいる教会の残党を捕まえるために動いていた。

 「ラウル、まだ教会の連中が残ってるから適当に捕まえておくわよ」とフィオナ、

 「宴会は俺らが帰るまで待っててくれよ」とスコール、

 「そういうことなら俺も行くか?」とラウル、

 「いや、必要ない。重傷者がいるかもしれないから、そちらを頼む」

 フォルカがそう言うと通信を切ってしまう。ラウルはやれやれと言いながら手当ての続きをしようとしていると、海上から禍々しいほどの魔力を感じてゾクッとしてしまう。シアも同じ魔力を感じ取って急いでラウルの所に来ると、魔力はナルシェの方向からしたのをお互いに確認した。

 「ラウルさん・・・この魔力って!?」とシア、

 「教会のお偉いさんが来たんだろ?俺らも行くぞ」

 ラウルは槍を持ってシアと一緒に行こうとすると、カルヴィナも魔力を感じ取っていたので馬を用意していた。

 「ラウル、乗れ!!」

 カルヴィナから馬を受け取ると、ラウルは背に乗ってそのまま馬を走らせていく。森の中を疾走していくが、魔獣たちも禍々しいほどの魔力のせいで姿を現せることはなかった。

 フィオナが敵の残存部隊を確認すると、全員で2000人近い規模になるのを確認していた。これだけの数を野放しにするわけにはいかないとフォルカもスコールもわかっていたので、臨戦態勢に入る。三人はすぐさま部隊が集結している海岸線まで降りていくと、教会の兵士は聖騎軍の隊長を撃破した三人に驚きながらも言葉を失っていた。

 「教会の部隊に告ぐ。勝敗は決した。武装解除したのち投降しろ」

 フォルカは殺気と魔力を放ちながら威嚇をすると、教会の兵士たちは息を飲む。

 「今なら捕虜って感じで命だけは助けてあげるからさ♪」とフィオナ、

 「戦っても無駄ってことはわかってるはずだぜ?」

 スコールがゲラゲラ笑いながら投降を迫ると、一部の兵士がそんなスコールの態度に我慢出来ずに弓兵が矢を放っていく。

 「ちっ!!やるしかないか?」とフォルカ、

 「あんたの説得のせいじゃない?」とフィオナ、

 「いやいや、俺はあいつらの善戦を称えたつもりだったんだけど」

 スコールは盾で攻撃を防ぎつつ、斧を装備していくとフォルカも魔力を全開まで解放していく。フィオナも風の爪を纏って向かっていこうとすると、三人と教会の兵士の目の前に水柱が出現し中からリシャールが出てくる。

 「リシャール=クォーターの名において命ずる。双方とも剣を収めよ。これ以上の戦闘は許可しない」

 リシャールは魔力を纏い始めると、フォルカたち三人は自分たちとまるでレベルが違うことに気付き急いで間合いを取る。フォルカだけはリシャールが水術士であることに気付いて、第1聖騎軍隊長であることに気付いた。

 「貴様は、第1聖騎軍隊長水術士リシャール=クォーターか?」とフォルカ、

 「うん。君は雷使いのフォルカ=アルバーク君だったね。君の活躍は聞いてるよ。ラウル=コーリング君を呼んでもらえるかな?」

 リシャールはフォルカにラウルを呼ぶように言うと、馬に乗ったラウルとシアがそのままフォルカたちの前まで飛んでくる。戦闘態勢ではないことに驚きながらもラウルはリシャールの動きに集中していた。すると、海上から戦艦が7隻向かってくると副長のリカードがリシャールの隣にくる。

 「初めましてだね、ラウル=コーリング君。僕はリシャール=クォーター。こっちは副官のリカード=ロアです。我々はこのまま撤退をしたいと考えているんだけど、お茶でも飲みながら話さないかい?」

 リシャールがラウルに要求をすると、リカードがテーブルとイスを用意するとリシャールはくつろいだようにイスに座りリカードが淹れたアールグレイの紅茶を少しだけ飲んでいく。リシャールの態度に全員が呆気にとられていたが、最初に反応したのは教会の兵士だった。

 「なにを言っているのです!!リシャール様が居ればこんなガキども!!」

 「そうだ!!ベンガーナ島の奪還も容易に出来るはずです」

 数々の抗議が出る中、リシャールはため息を漏らす。

 「でも、戦闘になれば君たちは戦死する。全員なぜ聖騎軍に入ったのか思い出してほしい!!アイザック、レグナス、セロ、バロック、ジャイロ、ルーカス、セルビス。7人もの優秀な隊長が犠牲になった。君たちまでここで死んだら、誰が意思を継ぐんだ?大局を見てほしい。それが、僕からの願いでもある」

 リシャールの言葉に教会の兵士はなにも言えなくなってしまい、リカードに促されながら戦艦の中へと入っていく。ラウルもフィオナも戦艦を狙撃出来る位置にいたが、目の前で紅茶を飲んでいるリシャールの殺気のせいでそれが出来なかった。

 「っで、本音はどこにあんだ?水術士の大将」とラウル、

 「バレてた?実は教会の中でもゴタゴタがあってね。彼らを引き入れなきゃ僕のシナリオは完成しないんだ。」

 リシャールはクッキーをひとつ食べていくと、ラウルも紅茶を手に取って飲んでいく。戦場には似合わない洗練された紅茶の味に驚きを隠せずにいた。

 「中間管理職の悲しい宿命ってやつだな。っでこのまま黙って帰るのか?シアは渡す気はないぜ」

 ラウルはリシャールをにらむと、リシャールもクスッと笑う。

 「うまいね、君は。ちゃんと楽団に増援を要請してから時間稼ぎをしている。先程も言ったけど、戦闘の意思はないよ。ただ、君たちにひとつだけお願いがあるんだ」

 リシャールの言葉にシアも緊張しながらリシャールの言葉を待った。

 「シア=フローレンスを守っていてほしい」

 リシャールの言葉にラウルたちは全員困惑してしまった。シアもリシャールがなにを考えているのかがわからずに声をあげてしまう。

 「ちょっと待ってください!!あなたは教会の人なんですよね?どうして私を守ってくれるんですか?」

 シアの言葉にリシャールはクスクスと笑っていく。

 「可愛いな、君は♪でも、残念。守ってるわけじゃないんだよ。今、君を捕まえても手柄はすべて評議会にいってしまうからね。ここで彼らにポイントを稼がせたくないんだよ。新しいホワイトナイツを決める信任投票までの半年間、必ず守ってほしい」

 「ちょっとちょっとちょっと!!綺麗な顔して言ってることせこくない?女の子を付け回してたくせに今度は守れ!?いい加減にしなさいよ!!」

 フィオナはリシャールの態度に思わず声を荒げてしまうが、リシャールはいつの間にかフィオナの後ろに回り込む。ラウルは槍を構えるが、リシャールはフィオナの顔にそっと触れながらクスッと微笑む。

 「君も十分綺麗な顔しているよ。今日は挨拶だけだし、楽団と戦闘になるのも避けたい。ここでお暇させてもらうよ。シアを頼む」

 リシャールはそう言って、リカードと一緒に戦艦に乗り込んでいきそのまま出航してしまった。ラウルもフォルカもリシャールと対峙しただけで汗をかいていた。教会も一筋縄ではいかないということが明らかになっていたが、スコールだけはゲラゲラと笑う。

 「散々かっこつけてやがったが、こっちの方が数は多いからな!!恐れをなしやがったか♪」

 スコールの意見にラウルたちは我に返ると、フッと笑ってしまう。

 「っていうより、あたしの美貌にじゃない?」とフィオナ、

 「それは一番ねえよ(笑)」とラウル、

 「ちょっとどういう意味よ!!」とフィオナ、

 「もうすこし色気があれば、篭絡出来たかもな」とフォルカ、

 「フォルカまでひどーい!!こないだあたしのパンツ見たくせに」とフィオナ、

 「いつの話だ?」とフォルカ、

 「和んでないで、警戒態勢を取りつつ怪我人の救出を進めていくぞ」

 カルヴィナの言葉に全員はそうだったと思い出してフィフスアークへと帰っていく。とりあえずはこの戦争に勝ったことを実感しながら。

 リシャールは残存兵に第1聖騎軍への転属を勧めて、規模は聖騎軍最大の規模になっていた。数日後に行われる青の聖騎軍の信任投票に向けてサーガイア皇国へと針路をとっていた。

                     −67−


                 「完全勝利への道しるべ」






 ジャイロはアイザックを一瞬にして倒してしまったラウルを見て息を飲んでしまう。偵察段階のフィフスアークの戦力とは大違いじゃないか?と考えていると、すぐに冷静になって全軍に港まで後退するように指示を出した。

 撤退していく教会の兵士にフィオナとスコールは恐れをなしたか?と思っていたが、ラウルとフォルカはすぐに陣形を立て直すつもりか?とジャイロの策に気付く。カルヴィナにナルシェの残存戦力がどれくらい残っているかを確認させてから、追撃を開始していった。

 「あの三下、おそらく援軍を呼ぶんだろうよ。頭を潰してこの戦争を終わらせるぞ」

 ラウルが全員に声をかけると、フォルカもシアも頷くとスコールとフィオナも武器を構える。アレンとモーガンは初めてラウルたちに会った時よりも全員が大きく成長していたので言葉を無くしていた。ナルシェの残存戦力は400人を切っていた状態だったが、ラウルとフィオナは地図を出して冷静に戦況を分析していく。

 「援軍を待つなら、敵は・・・」とラウル、

 「港・・・いえ、海上で合流する気じゃない?」とフィオナ、

 「砲撃戦か?悪くない読みじゃねえか?」

 ラウルはいち早く可能性の高い敵の戦略に気付いたフィオナを褒めると、フィオナは得意気に人差し指で鼻を擦っていく。

 「へへっ♪忘れた?これでもハンターなのよ♪」

 「とりあえず、見習いは卒業だな♪」

 ラウルはフィオナの頭を撫でると、フィオナはドキッとしながらラウルの顔を見ていた。シアとフォルカとカルヴィナはすでに撤退中の部隊と交戦を開始していると、敵は煙幕を使って時間稼ぎを始めていく。

 「ルーカス!!敵戦力が思ったよりも高い!!ここは、リシャール閣下に援軍を要請してくれ!!」

 「僕もそれがベストだと思ってね、でも今は式典中らしい」

 ジャイロとルーカスは現在の戦況が芳しくないことから余裕を無くしていた。そんな中、リシャールの副官であるリカードから魔石に通信が入る。

 「こちらはアイドネウス島攻略部隊指揮官のリカードだ。ルーカス司令官聞こえるか?」

 リカードの声にルーカスもジャイロも不覚にもホッとしてしまう。

 「リカード様!!前線指揮官のジャイロです!!私とルーカス以外の隊長は皆戦死いたしました。援軍をお願いしたく存じ上げます」

 ジャイロは応援要請を出すと、リカードはすでに部隊編成は終わっていると二人に告げる。

 「現在リシャールがそちらに向けて出撃している。式典はバックレたそうだ。俺もすぐにそちらに行ってやる!!一時間だけ時間を稼げるか?」

 「なんとかもたせてみせます!!」

 ジャイロは通信を切って、全軍に撤退戦から防衛戦に移行するように指示を出す。ゲリラ戦を指示して散開させていくと、追撃してきたラウルたちも戦力を分散させるのでは?と考えたからだ。

 ラウルとフィオナはそんな敵の陣形の変化に気付いていた。挟撃するための布石かとも考えたが、どう見ても時間稼ぎが目的なのは分かりきっていたことだった。

 「こすい真似するじゃねえか・・・戦線を一気に切り裂く!!シア、フォルカは援護!!フィー、スコール!!大暴れと行こうぜ!!カルヴィナとアレンは後ろからの部隊の足止め、モーガンは残存戦力の指揮にあたりな!!」

 ラウルの指示に全員が頷くと、ラウルはそのままシルファリオン・ゼロで戦線を駆け抜けていく。重鎧兵で構成された防衛部隊を一蹴してしまうと、後を追いかけるフィオナとスコールが残った兵士を駆逐していった。魔術師部隊がラウルたちに向けて魔法を放っていくが、フォルカとシアが応戦をしてラウルの計画通り中央突破に成功してしまう。

 「なんなんだ!?あの化物は・・・海上へと撤退する。全軍弾幕を張っておけ!!」

 ジャイロの指示で魔術師部隊と大砲部隊が一斉に砲撃を開始していくと、後ろを守っていたカルヴィナが横の戦線からジャイロのいる港へ向かっていく。ラウルとフィオナはカルヴィナの行動に気付き、スコールの肩をたたく。

 「ここは頼んだ、相棒♪」とラウル、

 「えっ!?ちょっと待てよ!!俺一人っすか?」とスコール、

 「後でパンツ見せてあげるから☆」

 フィオナのこの言葉を聞いて、スコールの中でなにかが弾けていきテンション全開になってしまう。

 「よーっしゃ!!ここは俺に任せて行け!!!!フォルカとシアも早く来てくれーっ!!!!!!」

 スコールはガーディアンモードで敵の真ん中に切り込み、斧で所狭しと吹き飛ばしていく。ラウルとフィオナはスコールなら大丈夫だなと確認してカルヴィナの所まで飛んでいった。

 「ジャイロ=ストーク!!貴様だけは!!」

 カルヴィナは槍で斬りかかると、ジャイロは槍でカルヴィナの斬撃を受け止めていく。ラウルとフィオナも地上に降りると、ジャイロは一旦間合いを取った。

 「ラウル、ここは私に任せろ!!傷と体力はシアに先程回復してもらった」とカルヴィナ、

 「まっ、こんな三下が相手じゃ俺の出る幕でもねえか」

 ラウルはタバコに火を点けながら壁に寄りかかると、フィオナは3対1なのにと思いながらもカルヴィナの方が戦闘力は上だったので心配ないかと思い敵の陣形を観察していた。

 「じゃあ、あたしはあたしで大暴れしようかな♪終わったら魔石で連絡して」

 フィオナは再び飛んで行き、劣勢に追い込まれているモーガンたちの部隊の援護に向かった。カルヴィナとジャイロは息を飲んでお互いの初動に集中していた。先にカルヴィナが分身を使ってジャイロに向かっていくと、ジャイロは心眼でカルヴィナの本体を感じ取って防御をしていく。

 「その程度の攻撃など!!」

 ジャイロはすかさずカルヴィナとの距離を詰めて、カルヴィナの右肩に槍を突き刺していく。

 「ぐああっ!!っく、これで!!」

 カルヴィナも距離が詰まったので、槍をジャイロに突き刺そうとするとジャイロはニヤリと笑い簡易魔法陣が埋め込まれている鎧を発動させ槍の先端に「リグボルト」を放つと、カルヴィナに電撃を浴びせていく。

 「ぐあああああっ!!!」

 カルヴィナはその場に倒れ込むと、ジャイロは槍を抜きカルヴィナにとどめを刺そうと槍を振りかざす。しかし、カルヴィナの分身が7つに分かれるとジャイロはなんだとと言いながら血の後を目で追いながら本体を探しそこだ!!と槍を突くがそこにはカルヴィナの服しかなかった。

 「なっ!?どこだ!?」

 ジャイロは一瞬カルヴィナを見失ってしまうと、ザクッと胸を槍で貫かれる。ジャイロはその場に膝を着いてしまうと吐血をしながらカルヴィナを睨む。

 「貴様・・・なぜ・・・」

 「お前たちが使う心眼と私の分身は相性が悪い、だからこうして刺されて油断を誘わせてもらった。最期に答えろ!!お前たちはなぜ金の為に奴隷を売る!!なぜ、奴隷を殺せるんだ?」

 カルヴィナがジャイロに向かって怒声を浴びせると、ジャイロは乾いた笑いを浮かべる。

 「人間じゃないからな・・・」

 「下衆が・・・ミラージュランサー!!」

 カルヴィナは左手で槍を持ち、ミラージュランサーでジャイロを突き刺していくと大量の血が飛び散る中ジャイロは息を引き取りその場に崩れるように絶命した。カルヴィナは持っていた布で右肩の止血をしていくと、ラウルは回復魔法をかけていく。

 「ひとつ復讐は終わったな」とラウル、

 「ああ・・・だが、上にまだ人身売買をしている輩がいるはずだ」とカルヴィナ、

 「こっちでも調べておく・・・そんなことよりカルヴィナ」

 「なんだ?」

 「お前、マジで胸でかいな・・・」

 ラウルは服からこぼれているカルヴィナの大きい胸をじっと見ながら言うと、カルヴィナは手で胸を隠しながら顔を真っ赤にしてしまう。

 「貴様はどこを見ている!!!」

 「よくやったとかお褒めの言葉はお預けってわけか、これでも急いで来たんだぜ」

 「・・・確かに助かった、が私の胸とは無関係だろ」

 「優しくハグしてくれると嬉しいんだけどな」

 「・・・わかった!!少しだけだぞ」

 カルヴィナはラウルを抱き寄せると、ラウルのその胸に頭を寄せた。怖いほどの興奮がラウルを襲っていたが、心は不思議と落ち着いていた。そのまま回復魔法をかけていきカルヴィナの傷を塞いでいく。すると、フィオナから通信が入り教会の艦隊が撤退していくということだったのでラウルは慌てて飛んでいくと海上に展開していた艦隊はアイドネウス島方面へと引き返していた。

 「終わったな・・・警戒態勢を取りつつ、被害情報の確認だな」とラウル、

 「怪我人とかの治療もね」とフィオナ、

 「敵の残党を片付けるのが先だ」とフォルカ、

 「フィオナ!!さっきの約束よろしく♪」とスコール、

 「エッチなのはダメですよ、スコールさん」とシア、

 「マジっすか?俺、結構頑張ったんだぞ!!」

 スコールが慌て始めると全員が笑っていく。五人の英雄の成長を確認しながら、第二次ベンガーナ島大戦は幕を閉じた。

 その頃、ルーカスは残存部隊を率いてアイドネウス島へと向かっていた。時間稼ぎも出来ないとはと思いながらも、敗北を喫してしまったことにショックを受けていた。すると、目の前から大きな津波が起きていたのでルーカスは目を疑う。

 「なんなんだい?これは?」

 「ルーカスくん、聞こえるかい?」

 「リシャール閣下!!今、沖合にて津波が」

 「クスッ、自分の不幸を呪うといいよ。君たちは知りすぎた」

 「貴様は・・・謀ったな!!」

 ルーカスはリシャールが最初から聖騎軍連合を潰すつもりだったことを悟ると、津波は艦隊を飲み込んで行きリシャールは半径7キロを水素爆発を起こしルーカスたちを消滅させてしまう。

 リシャールは不敵な笑みでベンガーナ島を眺めていた。

全246ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 次のページ ]


.
クール
クール
男性 / O型
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

ブログバナー

Yahoo!からのお知らせ

検索 検索

過去の記事一覧

友だち(5)
  • 夢渡
  • ヴぃヴぁ
  • 白月 光菜
  • RION
  • 新羅
友だち一覧

よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

数量限定!イオンおまとめ企画
「無料お試しクーポン」か
「値引きクーポン」が必ず当たる!
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事