自治体議会政策学会 事務局通信

2018年第20期の5月は東京で縮小社会だからこそ必要な自治体の知恵

被災地で東日本大震災から学ぶこと

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第14期自治政策講座in盛岡イメージ 2イメージ 1
行政視察

大槌町(旧大槌町役場・城山公園等)


人口約1万5千人の町で、震災津波により800名以上の方が亡くなり、町長以下課長職員がほぼ被害に合い、行政機能が麻痺した大槌町。

大槌湾に面した三角州に役場をはじめ多くの住宅や漁業関連施設、教育機関などが建っていたが、全て津波に飲み込まれ、高台から望む景色からはどれほどの町並みであったか想像することもできないほどに一面が雑草に覆われ、建物の基礎が見え隠れする状況が、未だに続いていた。

役場では、当時、余震が激しく庁舎から出て駐車場で災害対策本部の検討に当たっていたとされるが、一挙に押し寄せた津波に町長はじめ34人の職員が亡くなられた。沿岸部だけでなく、各自治体の地形に合わせた危機管理体制をどのように作るのか考えさせられる。

当日は、旧大槌町役場前にて鎮魂の気持ちを込め献花、黙祷を行いました。



■参加者のアンケートより■(参加者アンケートより抜粋。)

・役場の職員も安全性確保が必要であると思った。

・役場の取り壊しが決まったようだが、周辺も含めて後世に残せる公園化等できないものか。

・養殖筏(いかだ)は回復していました。100年に3回の津波は伝承できます。
生業(なりわい)を確保するためには三陸は海と共に生きる以外はなさそうです。
高地も急峻ですから、高い津波避難できる防災センターを作るなりして、海辺に再度生活拠点を作った方が、人口は離散しないと思います。

・町長以下、33名の職員が亡くなられた場所に立ち、ただご冥福をお祈りするだけでした。現在も職員の方は少ない中、役所の方の救援をきめ細かく長期にせねばと思いました。
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行政視察

釜石市鵜住居地区(防災センター等)

震災前に防災訓練で避難所として利用していた釜石市鵜住居地区防災センター。
防災ハザードマップでは津波浸水地域に指定され、津波災害時の避難所としての指定はされていなかった。
しかし、防災訓練で使用していたことから、多くの方が逃げ込み、亡くなられた。被害がひどく、死者数は90名以上とも言われる。


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センターの中には献花台が設けられ、
講師、事務局代表が献花をし、全員で黙祷を捧げてから中を視察させていただきました。

写真からも見て取れるように、内部は津波に襲われ、壁が抜けたり、天井の配管がひしゃげたりとその威力の凄まじさと、避難した住民の皆さんの無念が伝わります。

センターは釜石市役所鵜住居出張所を兼ねており、同施設内には釜石消防署鵜住居出張所が併設していました。


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センターの隣には市立幼稚園があり、そちらにも足を伸ばされた方もいらっしゃいました。
窓が多い構造だったと伺える建物はコンクリートだけを残し、当時のままの姿で残っていました。






今回、工事がはいり、中の状況をみることができなかったため、視察ができませんでしたが、鵜住居小中学校の状態も実踏調査の際にみてきました。こちらもコンクリートだけが残り、ひしゃげた車が積まれていました。
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上の写真が釜石市立鵜住居小学校。隣の中学校が避難をはじめ、中学生達が小学生達を助けながら1.5km近い坂道を避難して行きました。

イメージ 6右が釜石市立釜石東中学校。
日頃から実践的な訓練を教師生徒が行なっていました。
当日は、小中500人以上の生徒が途中の老人福祉施設の方々も助けながら無事に避難することができました。

当時の様子を生徒たちが紹介している動画がありましたので、下記にURLを掲載します。









■参加者のアンケートより■(参加者アンケートより抜粋。)

・正確な情報伝達、避難訓練のあり方、重要性を感じた。

・防災訓練は、真剣に取り組まなければならないことを痛感した。

・あれほどの被害とは現地を見て改めてびっくりした。

・ハザードマップでは危険地域のはずが、日頃の訓練場所ということは人間の行動・心理のコントロール。行政指導の問題ありと思う。

・遠目に見えると、あたり一面を雑草が生い茂っており、説明が無いと住宅などの建築物があった事がわからず、周囲の山や林にとけ込んでいる事にショックを受けました。(大震災から1年7カ月経過しているのに)

・日頃の避難訓練においても、正しい避難情報に基づいた内容にしなければ命を守ることはできないと痛感。

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行政視察

釜石市(釜石港・釜石市街地)

地震による地盤沈下と津波による建物の破壊。津波の威力の強大さを釜石港が大きい程一層感じました。

堤防の梯子は曲がり、多少登るのに苦労しましたが、沢山の参加者が堤防の上から、また、堤防を越えてその被害状況を視察しました。

実踏調査で訪れた1ヶ月前にあった漁協の崩壊した施設は解体されていました。

9月24日に実踏調査で訪れた際は上の写真の方がちょうど指を指している先に下の写真の建物が手付かずの状態で、調査中にも3階部が崩れ海に落ちていく状況でした。
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それから1ヶ月で解体されたことを考えると、じわじわと復興の足あとを感じるものの、その速度はやはり遅く、計画が実行に移されれば迅速な復興が進むであろうのに、中々復興できない現状に現地の皆さんのもどかしい思いは計り知れません。

湾内は重機が入り、どんどん解体を行なっているように見受けられましたが、一転、堤防の中に建つ住居を見ると下の写真に見るように1ヶ月前と変わらぬ住宅がそのままの風景を映し出していました。

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           9月24日                           10月26日      

市街地も復旧がはじまっているところもあれば、民家等は手付かずのまま残されているところが多く見られます。

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釜石市の復興情報は 釜石市ホームページ「復興情報」にて公開されています。


■参加者のアンケートより■(参加者アンケートより抜粋。)

・港の地盤沈下や、波による建物被害による状況を直視し、当時の災害状況のすごさを肌で感じた。がれき等は片付けられているものの、復興についてはまだまだ。早期の復興を願う。

・様々な報道で何度も見ていた場所に立ち、津波の破壊力の凄まじさを実感。

・港の一部でのみ土地のかさ上げが行われているだけで復旧作業はとても遅れていると思いました。

・釜石港:地盤沈下している為、海水かつ道路に迫っている状況を実感。堤防の一部が決壊したままになっている事、住宅地も基礎だけが残ったままになっている事が大変気になった。

・外観は思いの外、復旧が早いように思った(駅周辺)。大企業や人口の問題(??)もあるのかな

・港の近くの居住区は移転もやむなしと思う。

・地盤沈下を見て驚いた。
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行政視察

遠野市(遠野市後方支援センター)

盛岡駅を出て車で約1時間半。釜石港からも約1時間の距離にある当時、遠野市後方支援センターとなった場所。


遠野市は三陸沿岸地域の要衝であり、扇形の道路の要になることから、これまでも後方支援基地として訓練が行われてきた。発災時は後ろにある運動公園に自衛隊が展開し、復旧の拠点となった。

現在は遠野市総合防災センターとして、遠野市消防本部、遠野消防署、遠野市消防団本部として機能している。


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視察当日は、すでに取り払われていたので車中での説明だけでした。
広報支援基地として活動していた当時の様子を遠野市のホームページにある



にて発災からの遠野市の対応と後方支援の内容についてまとめられたものが公開されており、当時の対応状況を時間を追って知ることができます。


また、当時の様子を 「で・くらすニュース」 にて写真で紹介しており伺い知ることができます。



■参加者のアンケートより■(参加者アンケートより抜粋。)

・明治29年、昭和8年の津波の時も支援の拠点になったことからも、すでに後方支援基地構想があり、平成19年、平成20年に訓練もしておられたことはおどろいた。その土壌があり、、今日の素速い取り組みがされた点は、日頃からこうした構想の重要性を得た。

・地理的にみても後方支援拠点として適している。

・時間がなく車内からの視察でしたが、前日の講習でお聞きした現場での指揮機能の正確さに驚きました。

・今は、穏やかな公園・広場として見えませんが、当時の大事な拠点であったことに思いをはせ、自衛隊の皆さん、ボランティアの皆さんの活動を重ねて見させていただきました。普段から拠点候補地を決めておくことが必要と思いました。

・バスで通過したのみ。特に説明もなかったのでコメントできません。

・跡形も無かったけれど、現地から大分遠いとも思いましたが、実際にはあそこしかなかったであろうと思われた。

・後方支援センターの必要性は理解できたが、もう少し被災地の近くに設置できないか。

・昨年遠野での後方支援について受講した。今回はほぼ素通りで、何もつかめない。

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