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良い天気の朝だ。
遠くに見える大学の看板に、朝陽が反射していた。
数日続けて、朝起きると雪ばかりで、遠くが見えなかったので、今朝の晴天は、ことさら良い。
折角の天気に喜んで、デジカメでパチリと景色を写すが、窓ガラスは直ぐに曇ってしまう。
とりあえず、その雰囲気だけでも、味わってもらおう。
しかし、一方では、そんな晴れやかな話題ばかりではない。
3日前の夕方の出来事、大雪の影響で、車が中央分離帯の雪山に埋まってしまったのだ。
前進するにしても、バックをするにしても、ズルズルズルとタイヤは空回り、前にも後ろにも行けず、誰か他の車が助けにきてくれるかなと手を振るが、どの車も、私の前を通り過ぎてゆくばかり。
知っての通り、私の体は、歩くのがやっとなので、外に出て、タイヤ周りの除雪など、出来ないない。
こんな時に、せめて、1台くらい車を止めて、「どうしましたか、押しますか・・・」と声をかけてくれるのを期待したが、何十台もの車が通り過ぎても、1台も無かった。
思えば、医者からは、アクセルとブレーキを踏み間違うなど心配して、「車はやめて、タクシーにするように・・・」と言われているが、第三者には、関係のないことだ。
私が逆の立場だったら、せいぜい「暴走老人」の車が、雪山に突っ込んだのだろうと思って、通り過ぎてしまうだろう。
原因が私にあるのだから、雪に埋まって助けがないのは仕方ないことかも知れないが、何んとも、気分が悪かった。
15分くらい経っただろうか、幸い、何回か、前進とバックを繰り返しているうちに、突っ込んだ雪山から、何とか脱出できた。
暗い夜道を、何事もなかったように車を走らせて、家路に付いて、妻にその話をしたら、笑って、「そんなものよ・・・」と返事が返ってきた。
今朝の良い天気とは、裏腹な話題だが、要は「せちがらい世の中」だということだ。
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2016年12月15日
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