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知覧 特攻平和記念館

毎年一度は訪れると決めた場所に今年も行く事ができました。

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鹿児島県知覧町にある『特攻平和会館』です。

僅か60年前に、年端もいかない若者達が片道分の燃料を戦闘機に積み込んで、2度と帰る事のない空へと飛び立って行った場所です。

特攻。。。戦争の是非はひとまず置いておくとして、始めてここを訪れた時の衝撃は今でも忘れられません。

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特攻隊士の像です。
彼らは何を思ってこの知覧の地から飛び立っていったのでしょうか。

館内に残された遺書はどれも勇敢で潔いものばかりでしたが、それが彼らの本心かと言われれば、本心でもあり、本心ではなかったのかもしれないなと思ってしまいました。
時代も違えば取り巻く環境も違う俺達に、その真意を正しく推し量る術はありませんが。。。

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兵士達が出撃前夜を過ごした三角兵舎です。

ここで彼らは何を語り合い、何を思い、どんな思いを押し殺して、胸に秘めていたのでしょう。

お国の為。家族の為。

歴史を『歴史』としてしか知らない俺には、彼らの思いを正しく知る術はありません。
教科書で習う歴史は、あくまで教科書上の歴史であり、正しい『歴史』だとは思えません。

年号や戦争、事件の名前や、武将や政治家、軍人の名前を覚えるだけの、点数を取る為の『お勉強』に何の意味があるのでしょうね?
そんな物を頭に詰め込んだからといって、それが何になるのでしょうね?

本当に大切な事は、その先にあるんじゃないかと思います。
『受験の為の歴史』しか教えない、他国の目を気にして、都合の悪い事にはすぐに蓋をしてしまう今の日本という国家の在り様にも疑問を抱きますが、そんな話は置いておいて。。。

ちょっと長くなりますが、23歳の若さで散っていった穴沢利夫少尉が婚約者の智恵子さんに送った遺書を紹介したいと思います。

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二人で力を合せて努めてきたが終に実を結ばずに終わった。

希望も持ちながらも心の一隅であんなにも恐れていた『時期を失する』という事が実現して了ったのである。

去年10月、楽しみの日を胸に描きながら池袋の駅で別れたが、帰隊直後、我が隊を直接取り巻く状況は急転した。

発信は当分禁止された。

転々と処を変えつつ、多忙の日々を送った。そして今、晴れの出撃の日を迎えたのである。

便りを書き度い、書く事はうんとある。

然しそのどれもが、今までのあなたの厚情に御礼を言う言葉以外の何者でもない事を知る。

貴方のご両親様、兄様、妹様、弟様、皆いい人でした。

至らぬ自分にかけて下さった御親切、全く月並みのお礼の言葉では済み切れぬけれど、『ありがとうございました』と最後の純一なる心底から言っておきます。

今は徒に過去における長い交際のあとをたどりたくない。問題は今後にあるのだから。

常に正しい判断をあなたの頭脳は与えて進ませてくれることを信ずる。

然しそれとは別個に、婚約をしてあった男性として、散ってゆく男子として、女性であるあなたに少し言って征きたい。


あなたの幸を希ふ以外に何もない。

徒らに過去の小儀に拘る勿れ。あなたは過去に生きるのではない。

勇気を持って過去を忘れ、将来に新生面を見出す事。

あなたは今後の一時一時を現実の中に生きるのだ。

穴沢は現実の世界にはもう存在しない。

極めて抽象的に流れたかも知れぬが、将来生起する具体的な場面場面に活かしてくれる様、自分勝手な一方的な言葉ではないつもりである。

純客観的な立場に立って言うのである。

当地は既に桜も散り果てた。大好きな嫩葉の候が此処へは直きに訪れる事だろう。

今更何を言うかと自分でも考えるが、ちょっぴり欲を言ってみたい。



1、 読みたい本

『万葉集』   『句集』   『道程』   『一点鐘』   『故郷』


2、 観たい画

ラファエル『聖母子像』     芳崖『非母観象』


智恵子

会いたい。 話したい。 無性に。

今後は明るく朗らかに。

自分も負けずに朗らかに笑って征く。

昭20・4・12  智恵子様。


利夫。

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この記事で戦争の是非を論議するつもりはありませんし、大東亜戦争(太平洋戦争)が一方的な侵略戦争であったという『通説』に対しても反論するつもりもありません。

ただ一つだけ確信を持って言える事は、地球上に人間が存在する限り、永久に戦争はなくならないという事実だけです。

だからこそ、『歴史』から何を学ぶのか、何を感じて、それをどう活かしていくのか。
歴史の勉強の本質はそこにあるのではないかと思ってしまいました。

今年大学に入学した甥が、『歴史を頭に詰め込むのが一番大変だった』などと言っていましたので、『おめでとう』とは言ったものの、ちょっとカチンとしてしまった今日でした(笑)


個人的に戦争を美化するつもりは全くありませんし、もし一旦美化してしまえば、それは更に危険である事は分っています。
そんな思いとは別に、毎年一度はこの場所を訪れようと心に決めました。

『戦争の大儀』ではなく、『戦争の現実』を感じ取れる、学べる場所として。。。

誰が読んでいるか分らないのがブログですが、これを読んで、この記事は右寄りだの左寄りだの、アホみたいな低俗なコメントを書き込む人がいない事を願います。

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