小説「鯉」

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ニートの少年と自分は「鯉」だという爺さんの珍道中・・・。
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「鯉」 最終話

「鯉」 14


廊下でアイツの声がする。

「りょう・・・涼くーん!一生のお願いなんだけどぉ〜〜  」


なんだよ、今度は?・・・・「やだぁ〜〜」訊く前にあくびと一緒に返事をした。

オレはニートを卒業して、通信教育を始めた。




あの日、真琴さんの病室からおじさんが消えて、オレは一人で那須の家に帰った。

その夜、面白いおじさんに合ったことを、かーさんにかいつまんで話したら


かーあさんは、「そう、いいことしたのね」と短く言っただけだった。

この手の話には、いつもなら飛びついてくるはずなのに・・・・。


ああ!かーさん?  もう“ママ”でもないし今更“お母さん”も照れくさい、

で 二人で話し合って(かーさん)でいこうと言うことになったんだ。

アイツは、照れて、「カラスみたいね。」なんて言ってたけど満更でもないみたいだ。




次の日、“虫食いだらけのステージ衣装”がベランダで、鯉のぼりのように

ぴかぴか光って揺れていた。




秋風が吹く頃、由紀と涼宛に、東京の法律事務所から分厚い封書が届いた。


「西 樵氏 遺言書及び遺産目録(写し)遺産分割協議書並びに相続に関する説明書」


なんで?おじさんの遺産がなんでだよ???

その日、全部聞いた・・・かーさんから・・・鯉おじさんの娘のアイツから。

ショックだった・・・・気持ちが揺れていた。



数日後二人で、東京の弁護士さんに合いに行った。


「西氏は、由紀さん、涼君親子に全財産を譲る旨、私に指示されておりましてね」

弁護士は色々な書類を出して説明し始めた・・・


相続が発生いたしました!?・・・「鯉おじさんは死んだんだ」と実感した。

「命がけの仕事」・・・おじさんは出来たのだろうか。



かーさんは、「すこし考えさせて頂けませんか?」と言った。


「相続されるのも、放棄されるのもよくお考えになってお答えください。

しかし、西さんは相続して欲しいと思っておられると、私は思いますよ。

実はね、病院に行く度に涼君の話を、幾度も聞かされましてねぇ。ははは

よほど嬉しかったのでしょうな、「孫が、孫が」と。

私が“ここにお呼びしましょう”と言いましたら、

(いや、これでいいんです。弱った姿は見られたくない、

何か訊かれたら、“狐の呪文が切れた”といってください。)と

、・・・なんですか??狐って?・・・・


ああ、それからこれをお預かりしています。」       

そう言うと、紙袋と封筒を差し出した。


紙袋の中には、白いポロシャツとジーンズ、トランクスがどれも綺麗に洗われて入っていた。



それから、古い絵本が1冊、

表紙には、池の真ん中で、勢いよく跳ねる錦鯉と蝶ネクタイをした二足歩行の狐が

描かれてあって、(作、画  にし きこり) とあった。



弁護士は封筒を指差し、

「涼君、読んでみなさい。これらが本当の遺言だと思うよ」と言った。

封筒の中には、メモ用紙が1枚入っていた。


みみずがのたくったような、字でこう書いてあった。


「りょ う  カレー うま  かっ たな    ゆき をた のみま す  こい 」





オレは小さい時から、アイツに何度も“ダメ”と言われていた事をした。







・・・・・・泣いた。





                            完

[鯉」 13

鯉13

「数日前に、由紀から連絡がきた。驚いたよ君の屋敷の事に

由紀が関わっていたなんて・・・。


留守にしていたんだが事務所のものが知らせてくれた。

メモには、携帯の電話番号が書いてあってね。

直ぐに電話をしたよ。

母親らしい口調で由紀は言った。

((私も、人の子の親になり、母の気持ちが少しは理解できるように

なったのでお知らせ致しました)と。

母親から聞いていたんだろう・・・君のことも指輪の事も・・・。

ありがたかった・・・。

後悔していたんだ、ヤケになってあの指輪を、池になげてしまってから・・。

駆け落ちしてでもと考えた、しかし君は19歳の女の子にしては、大人だったね、

何もかもしっかり考えていた、お父上の事業事も屋敷の事も・・・

自分の、恋を優先する事はできなかったんだ。」


そこまで話すと、「もう、よしましょう」と真琴が言った。


二人は、時空を越えて、池の辺にいるようだった。


「ああ、そうだったね。

しかし、あの指輪の事は頭の片隅にいつもあった。

行かずに居られなかった、今朝、暗いうちにパジャマのまま病院を抜け出して

行ったんだ・・・池に。

探したよ・・・無いかもしれない、あれから何回も池の掃除はしていたはずだ。

水は抜かれていたから、泥の中を探した・・・随分経ったころ

・・・あったよ。


岩の割れ目に、がっちりはまっていた。

待っていたんだ!放り込んだ当人が迎えに来るのを・・・・。


それからが大変さ。


ここまで話すと、こいは窓際に椅子を移し続けた、真琴は昔もそうだったように

軽くうなずきながら静かに聞いていた。



「気が付いたら、泥だらけさ・・・着替えは無いしこのまま病院に

帰るわけにも行かず、途方にくれ・・・


その言葉をさえぎって、真琴が言った。

「まって!待ってこいちゃん。さっきから病院って・・・」


「ははは、こいちゃん只今入院中さ。癌だ、それもスキルス・・・今日、手術の予定だっ

たんだ。だから今日しかなかった・・・手術を受けたらもう動けんだろうし・・・

思い残す事が無いようにしたかったんだ。今ごろ大騒ぎだろうよ、患者がいなくなったってさ。」


「まあ、あきれた」真琴は、それでもおっとりと言った。

「おどろかないのか?」

「驚いたわ・・・でもぉ・・・逝くでしょう?誰でもいつかは・・・ねぇ」


「ははは、諦めのいいのも昔のままか!?」

そしてまたゆっくりと話し始めた。


倉・・・ほら!右側の倉の戸が少し開いているのが見えたんだよ、

中はすっかり運び出されて、ガラクタ・・・・失礼!君の家の物だったな、

うん、その中に壊れた桐箱があった・・中に虫食いだらけの“能”の衣装があってさ。

仕方ないので着替えた・・・。着替えてから池の向こうの清水が沸いている所があったろう? 

 あそこで指輪と手足を洗っていたら、・・・はははは・・尻餅を付いて、またびっしょりだ。」


「まあ、重ね重ねご苦労様な事ね」真琴が呆れ顔で言った。


「その時、来たんだ、・・・・あの子が来た。


由紀から知らせを聞いたとき、涼君とご主人にあわせてもらえんだろうか?

と言ったら、「涼は解体当日に行かせます」と言ってくれた。

当日か?・・・間に合わんなと諦めていたんだ、罰だ。


しかし、涼は1日間違えて来たんだ。

直ぐに解かったよ・・・写真の中の男の子がそこにいる。

あせったよ! とっさに、私の作った童話の世界に引きずり込んだ。

風体は今時の若者なのに、疑う事をしない幼さがある子で・・・


あの子は、どこの誰とも知れない、泥だらけのジジイに優しくしてくれてさ。


(東京に行こう)と言ってくれた。 うれしかったなぁ。

自転車の二人乗りをしたよ。

ハンバーガーを食った、コーラを飲んで・・・・手を繋いで、電車にも乗った。」


鼻の頭の“バンドエイド”を指差して、


「これを貼ってくれたよ・・ははは」


「こいちゃん、お爺ちゃんの顔よ!」真琴がちゃかした。



一緒にカレーも食ったんだ、食事らしい食事はこれが最後だろう。しかも、可愛い孫と・・・。


会いたかった、娘の由紀が大切に育てている子供に会ってみたかった・・・。

この半日の事は、神さまに感謝しなくてはいけないね。

真琴さんに指輪を還す事も出来たし・・・。」


真琴は両方の薬指に光る指輪に、目を落とし

「よかったわね・・・でもぉ、私の事は、訊かないのねぇ」と小さな声で言った。



「訊かなくても解かるさ!(幸せな人生を歩いて来ました。)って、顔に書いてある」



真琴は、薄紅色のほおをして、うなずいた。



                      つづく

                    

「鯉」 12

鯉12

こいは、真琴に横になるように勧めた、長い話になる。

真琴は、掛け布団の中に入り、横になると介護用ベットのスイッチを押し、

背もたれを起すと(さあ、準備はいいわよ)という姿勢をとった。

それを確認すると、「長くなるよ」と 前置きして話し出した。


「君が行ってしまってから、私は無気力になり、毎日が意味も無く過ぎていった。

大学も辞めて、旅に出たんだ。

旅先で小説家の先生と、ひょんなことから知り合ってね。

その先生を手伝うようになった。手伝うって言ったって随分長い事

電話番やら雑用をやらされたよ、それから接待の時には必ずお供をさせられた。


酒の席で“ほらばなし”をすると結構うけてさ。

その時期に、あちこちに顔を売る事が出来た、先生は地盤固めのチャンスを

作ってくださったんだね。

ペンで食えるまでに育ててくださった。


その頃、一人の女性と知り合ったんだ、編集の仕事をしていた洋子だ。

自然と一緒に住むようになった、しかし半年後姿を消してしまったんだ。

行き先も、理由さえわからないまま。



私は、書くことに没頭した・・・童話の世界はいい、神にでもなった気分さ

生かしたり変身させたり・・・・。未来へも過去にも、宇宙にだって自由自在だ。



20年の後、一人の若い女性から“洋子”の事で話をしたいので会いたいと

連絡を貰った・・・待ち合わせの場所に、洋子にそっくりな若い女性が来た。

それが由紀だ、洋子は私が知らない所で由紀を産んでいたんだ。


あの頃、私はまだ“君を卒業できない”でいた、それを洋子は察したんだ

そして一人で由紀を育てていたんだ。

由紀にも、洋子にも済まない事をした・・・・。



そこまで話すと、真琴が備え付けの冷蔵庫を指差して、飲み物を勧めた

こいは、2本のボルビックを取り出し1本を真琴に渡すと、自分でもごくごくと

飲んで、また静かに話し始めた。

由紀は,

( 最近になって、母が全部、話してくれました。

今は母がどうして一人で私を育てる道を選んだのか理解できません。

母は今、入院なんですが、医師に “合わせたい人”が居るなら、

早い方が良いと言われて・・・合ってくれますか?)と・・・。


躊躇している暇は無いと思った、もう後悔はしたくない・・・

合わせる顔が無いにも拘らず行ったよ。

ほら吹きのくせに、気の利いた見舞いの言葉も言えず、とっさにでたのが

(今からでも遅くない、籍を入れよう)だった。」


洋子は、にこりと笑って「貴方から凄いお宝を頂いたの、それで充分」と言った。

それからたった半月後、逝ってしまった。

それから由紀には、合っていない。



だが半年後、住所も差出人の名前も無い1枚の写真葉書が事務所に届いた

幸せそうに笑う由紀と男性の間に、利発そうな男の子がいた。



「涼 4歳の誕生日」とあるだけだった。


                      つづく
                     

「鯉」 11

「鯉」 11

「実はね、少年を一人騙した。」

「あらぁ、たいへん。・・・で?その子はどこにいるの?」

真琴は少しも驚いた様子も無く、おっとりと言った。

「うん、廊下に居ると思う」

「逢いたいわ、ほら吹きこいちゃんに騙された、少年に・・・」

「ここへ呼んでも構わないかな?」

「ええ」真琴の返事を待って、ドアを開けると、真琴の二男の雄也と並んで

話す、涼を手招きした。

「オレ??」鼻の頭を指差す少年にうなずくと、部屋の中へ引き返し

「この少年さ・・・。」と言いながら、先ほどまで自分が座っていた椅子に座らせた。


「はじめまして、真琴です。・・・・貴方ね?こいちゃんに騙された少年は・・・」


「ああ〜〜あのぉ〜騙されたって・・・。」おじさんやっぱり“錦鯉”じゃなかったの??

そうか、そうだよな!ある訳無いか?そんなこと・・・幼稚だなオレ!

がっかりしたのと同時に、おじさんを質問攻めにしたい自分をなんとか押さえる事に専念した。


「まんざらウソじゃないの・・・・ねぇ・・こいちゃん!」

真琴はいたずらっぽく微笑んだ。


「この人、始めて逢った時、私、池の鯉に餌をやってたのね。 

そしたら池の向こうからこの人が現れて・・・・。“お前なんていう名前?”って・・・

“貴方は誰?お名前は?”って聞き返したの、そしたら

持っていたスケッチブックに・・・ひらがなで大きく“にしきこり”って

書いてくれたのね。」真琴は、笑いを押さえながら続けた。


「漢字は読めないって思ったのね・・・この人。でも字・・・あまり上手じゃなくて

“り”が“い”に見えたもんだから・・・。」

そこまで言うのがやっとで、噴出してしまった、真琴の横顔は少女のように見えた。


「私、錦鯉に餌をやっている時だったからすっかり“錦鯉”と思い込んじゃって、

それから、ずーっと(こいちゃん)なの。 この人否定しないもんだから・・・。」


真琴譲ちゃんとこいちゃんは、時空をこえて”池に辺”にいるように笑った。


「にし きこり・・・・。」唖然!!


おじさんが言った

「すまん!・・いやぁ〜すまん!騙すつもり・・・・だったな、確かに。

名前はな、私の親父が付けたそうだ、そのころ雑木林に“きつつき”が、良く来ていた

らしくてな。愛らしいが少し頑固で働き者のきつつきが二人共大好きだったらしい。

親父は、お袋の腹を突きながら、よく腹の中の私に話し掛けていたそうだ。

お袋が“貴方 きつつきみたいね”と言ったらしい、親父は赤ん坊の名前は“きつつき”

にすると言い出した。

お袋は反対した・・・当たり前だなぁ。  


そこで二人は考えた、

きつつきは森の木こりだ、それで“樵”になったとさ・・・めでたしめでたし・・・だ。


「始めて聞いたわ!それ・・・ ところで貴方、お名前は。」真琴が涼に言った。

「山之内 涼と言います」こんなに自分の名前を、フルネームで言う日は初めてかも。


「山之内さん・・・・まさか由紀さんのご家族かしら・・・」

「はい、由紀は母です、でも母をご存知なんですか?おば・・・奥さんは。」

女の人の呼び方はよくわかんないや。


「おばさんでいいのよ。そう 由紀さんは、不動産の事でご相談している会社の担当さんなの、

とても良くして頂いているのよ・・そう・・こんな大きな息子さんがいらっしゃったのね。」


涼の目を見ている、真琴さんは、おばあちゃんなのに可愛いと思った

昔は美人だったんだろうな。


その時、窓の外を見ていたおじさんが言った。

「涼よ、少し席をはずして貰えんかな。」

「いいよ、オレ・・・少し時間を潰してくる・・・」

真琴さんに頭を下げ、廊下に出ようと引き戸を開けたとき、

裕也さんが誰か女の人としゃべっていた、さっきの家政婦さんだった。




*************

「・・・・真琴さん、あの子、涼ですがね・・・私の孫です

・・・と言っても血は繋がってはいないが・・・。」

「こいちゃんの?  まぁ・・・でも少し整理しないと何だか訳がわからないわねぇ」

真琴の言う通りだと思った、しかしここから話さなければ・・・、

今日ここにいる意味さえ分からなくなる。

                     つづく

「鯉」 10

「鯉」10

「ただの幼なじみですよ。」

なんだよ!普通じゃん? おじさん・・・言えよ!池から来ましたって。


「少しお待ちください。」と病室に入って行った雄也さんは、すぐに出てきた。

「お目に掛かるそうです・・・どうぞ」引き戸を押さえてくれている。

おじさんは、オレをチラッと見て病室に入って行った。

少し顔色が、悪いのが気になった。



廊下に残されたオレは、雄也さんに進められるままソファーに座った。

「君は・・・えーと“にしきごい”さんの・・・」

関係を聞きたいのか? 言ったら“この大人”はどう思うだろう・・・。

「あっ、あの、ぼくは山之内 涼といいます。おじさんとは友達・・かなぁ」

曖昧な返事をした。


高校の先生と居るみたいだ、でもこの人はとても優しそうで“好き”な部類に入ると思う。

「錦鯉さんは、ご本名なのかな・・・?」

(あの、本名と言うよりは、生物学的に魚類に分類される名称・・・)

話が長くなりそうなので

「分かりません、たぶん本名だと・・・思いますが・・・」

いちいちはぐらかさなくちゃいけない。

「なにか飲み物を買って来よう、君は何がいいかな?」

雄也さんが立ちながら言ったので、これで少しは“間が持つ”とほっとした。





・ ・・・・その頃病室では・・・・・・


真琴はベットの上に正座していた。


「やあ、お久しぶりです・・・真琴さん。病人とは思えん、顔色もいいし

昔と少しも変わらん。」



「お久しぶりです・・こいちゃん。何年ぶりかしら、よくここが分かったわね。」

ほっそりとした、品の良い“奥様”が言った。

「ちょっとした、呪文を唱えたのさ」

「ふふふ・・・ほら吹きも変わらない!」


「ほら吹きこうじて童話作家になったよ。いつも夢見ていられるんじゃないかと

思ってさ、現実は辛すぎたからね。」

鯉は、応接セットの椅子ではなく補助用の椅子を、ベットの横に運びながら言った。


「今日は、懐かしい物を届けに来たんだ。あの屋敷が壊される事を

聞いてさ、探しに行ったよ・・・

あるとは思わんかったが、行かずにいられなかった。」

鯉は、ポケットから取り出した指輪を、真琴の手を取るとその上に置いた。


「まあ・・・あったのね?あそこにずっと・・・あの時は・・・

ねぇ、若かったわ私たち・・・。」

 真琴は苦労の無い綺麗な指で、その思い出を、右の薬指にはめた。

指輪は、すんなりと指に収まったがくるくると廻った。


「申し訳なかった・・・あの時、真琴さん・・私は君と・・・」

鯉は言いかけて飲み込んだ。


「しかし、君は皆のことを考えていたんだな、屋敷のこととかご両親のこととか・・」

「昔の事よ・・・良い思い出、父が決めた結婚をなんとか破談にしょうと、あなた

これ 池に投げちゃって・・・父が怒って大変だった。

何度も探したけど結局見つからなかったのよね。広い池だったし・・・

鯉の腹を割けって怒鳴って・・・紗江には、悪い事をしたわ・・・でもね」

言いかけたとき、病室の電話がなった。

受話器を取り短い会話をすると、こちらに向き直った。

「紗江だけど・・・見つかって、うちにいるのあれからずーっと、今こちらに向かっているわ」

「ああ、紗江ちゃんなら先ほどお宅の裏口から出てきた。事情があって

とっさに隠れてしまったがね。」 涼の顔が浮かんでいた。



「あら、どうして?逢えば喜んだはずよ」


不思議そうに見つめる真琴に、今朝からの事を話そう・・・。


今日は、まだ半日ある。



・・・実はね、少年を一人童話の世界に取り込んでさ・・・

           



                           つづく

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