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いま世間の脚光を浴びている分子生物学者福岡信一氏が「動的平衡」という題の本を上梓し、その新聞広告を見ていて感じるものがありました。
「私たちは、自分は自分だ、自分の身体は自分のものだ、という風に、確固たる自己の存在を信じているけれど、それは実は、思うほど確実なものではない。私たちの身体は、タンパク質、炭水化物、脂質、核酸などの分子で構成されている。しかし、それら分子はそこにずっととどまっているのでもなければ、固定されたものでもない。分子は絶え間なく動いている。間断なく分解と合成を繰り返している。休みなく出入りしている。実体としての物質はそこにはない。1年前の私と今日の私は分子的にいうと全くの別物である。そして現在も入れ替わり続けている。つまり、私たちの身体は分子の「淀み」でしかない。それも、ほんの一瞬の。私たちの生命は分子の流れの中にこそある。とどまることなく流れつつ、あやういバランスの上にある。それが生命であり、そのあり方を言い表わす言葉が、本書のタイトル(動的平衡)である」
科学者の(実体としての物質はそこにない)の言葉に凝縮される上記の表現は、まさに仏教の「空」を言いえて妙であると思いました。現今の若い人たちはなかなか僧侶の言葉に耳を貸しません。しかし、科学的に立証されることは耳に入りやすいようです。仏教は真理の教えですから、科学との整合性が高いと私はかねてから思っていました。僧侶はもっと科学を勉強する必要があるかもしれません。(笑)
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私も同感しています。分子や原子より、もっと物質の根源を探っている量子物理学の世界(超ひも理論)では、物質の「存在」という概念ではなく、ある根源的なものの振動「状態」であるといわれています。
もの(般若心経でいう色)は空であり、その空は見方によると世界(もの)であるという考え方と奇妙に一致しているように思います。
2009/3/17(火) 午後 1:49 [ 駒のご隠居 ]
yhm1420さま お久し振りです。いつも書き込みを有り難うございます。仰るとおり、生命科学、量子物理学、宇宙物理学などの進化はますます仏教との間の壁を低くしています。そのうち、輪廻転生も科学的に説明される日が来るのでは?と夢想しています。(笑)
2009/3/17(火) 午後 6:22