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左半身不随になって直面した難儀は右手のみで生活することが如何に困難であるかということであった。靴下を履くにも、上下の下着、上着を着るにしても並大抵でない困難が伴い、。想像しなかったほどの時間を要する。食事、用便にして然りである。それに身の回りに杖のような身体を支えるものがないと体が直ぐに重心を失い、前のめりになり危険この上ない。生きることそのものがこれほど困難であることは体験して初めて知った。何故にこのような苦難に遭うのか。「放逸にして五欲に執着し」の釈尊の教えが胸に響く。仏教に縁する以前の若いころ飲酒も含め将来のことも考えず欲望のままに毎日振舞っていたことを悔いても詮無いこと。自分で蒔いた種の実は自分で刈らねばならぬと只管耐えてる。生きていればこそ子供や孫はお父さん」、「おじいちゃん」と慕ってくれる。生きて在ることの尊さも実感している。家内も仕事をこなしながら手厚く介護してくれる。有り難いことだ。 |
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