日本人の多くは沖縄を、アメリカともう一度戦争をすることなく取り戻せたつもりになっているが、戦争に負けて奪われた領土は戦争に勝って取り戻すしかなく、アメリカが日本本土空爆のために戦争で奪った沖縄を昭和20年以降戦争をしていない日本に気前良く返す訳がなく、いまもアメリカが米軍基地を置きたい放題に出来ていることが、沖縄は今も実質アメリカの領土のままである事を物語っている。
沖縄の米軍基地返還を求める日本人は、日本政府に幾ら返せと要求しても無駄なことで、要求する先はアメリカ政府と決まっているのだが、今の日本人は右から左まで沖縄は戦争なしにアメリカから取り戻せたというウソに騙され続けていて、言っても無駄な日本政府にばかり米軍基地を返せと要求し続けている。
沖縄を戦争なしに取り戻せたと信じ込んできた多くの日本人は、北方領土もロシアと戦争をして勝たなくとも取り返せると勘違いし続けて来た。
戦争に負けて奪われた領土を戦争に勝たずに取り戻せるという世界の常識に外れた事を信じ続けている日本人に、ロシア外相が平和条約とは敗戦国が戦争に負けたことを認める条約であって、戦争に負けて奪われた領土を放棄する条約であるという現実、戦争に負けて奪われた領土はもう一度戦争をして勝って奪い返す以外に取り戻す方法は無いという正論を突きつけてきた。
正論過ぎるくらい正論なロシア外相の言い分に、日本の外相はだんまりを決め込んだ。
戦争は悪いとだけ歴史を教えられ続けた戦後の日本人は、戦争とは何か、勝つとどうなるのか、負けるとはどう言う事なのか教えられず考えもせず70年あまり過ごし続けてきた結果、アメリカと戦争して勝たなくとも沖縄が、ロシアと戦争しなくとも北方領土が取り返せると本気で信じるようになってしまったが、
ロシア外相が正論を突きつけてきたいま、正論を正論と認めて世界の常識に従わないといけない。
沖縄の米軍基地返還は、沖縄のアメリカからの完全独立の要求に方向を変えないといけない。言っても無駄な日本政府に基地を返せと要求しても無駄であることにいい加減気がつかないといけない。
そして、ロシア相手に平和条約を結んでも無駄なだけでなく、北方領土の完全放棄になってしまう事にもいい加減気がつかないといけない。
ロシアにまた侵略されないことが日本の対露外交の目標であり、日米同盟と米軍の日本駐留でロシアの日本侵略を阻止できるのなら、北方領土を放棄することになってまでロシアと平和条約を結ぶ必要はない。戦争にならない程度に付き合う外交が最善なのは、対朝鮮半島、対中国大陸との外交も同様。
隣国だから友好でないといけないのではなく、隣国だからこそ疎遠であるべき。
友好を深めれば深めるだけ、一旦関係が悪化するとその反動は大きくなる。普段から疎遠にしておけば、関係悪化も制御可能になる。
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