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ビールを水以上に大量に飲めるのはナゼ?
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2011/12/24 21:51更新
忘年会などでお酒を飲む機会が増える時期。不思議なのは、水はそんなに大量には飲めないのに、ビールならいくらでも飲めるという人がけっこういること。たとえば、中ジョッキ1杯(約500ml)の場合、ビールなら2〜3杯軽く飲めるのに、水は1リットル以上を一気に飲むなんて、なかなかできないもの。
『かくれ躁うつ病が増えている』(共著)を持つ、医療法人社団榎会・榎本クリニックの深間内(ふかまうち)文彦院長に聞いた。
「大人の胃の容量はだいたい1300−1400mlといわれています。胃壁はある程度伸びるものの、胃では水はほとんど吸収されないため、1・5リットル以上もの水を一度に飲めばおなかが苦しくなるのが普通です」
胃の出口には「幽門」と呼ばれる弁のようなものがあり、少しずつ胃の内容物を小腸に送り出す働きをしている。幽門は本来、ある程度胃に食物を留めておき、消化酵素によって分解されやすくするため柔らかい状態になるように閉じているそうだ。
「ところが、ビールやハイボールなどの炭酸系アルコール飲料では、炭酸の刺激により幽門が開きやすくなり、飲んだ物が小腸に流れ込みます。同時に、ビール類は胃腸のぜん動運動を活発にさせたり、粘膜の血流量が増すことで、アルコールが吸収されやすくなります」
このように、胃の容量を空けていくので、ビール類の場合はどんどん飲めるように感じるのだそうだ。
「特に、すきっ腹に飲む酒などというのは、ブロックする固形物が胃の中にない状態ですので、胃を素通りして小腸に行ってしまいます。そのため、度数の高い酒ほど吸収が速く、酔いやすくなります。ちなみにアルコールは約20%が胃で、80%が腸で吸収されます」
また、アルコールには利尿作用があり、トイレに行く回数が増えて、排出されるということももちろんあるけれど…。
のどごしがよく、大量に飲めるからといって、ビールの場合もやっぱり飲み過ぎは禁物。特に、すきっ腹での飲酒は控え、自分にとっての適量で、ほどほどに楽しみたいものだ。
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