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さて、久しぶりのブログの続きだが、「人体の不思議展」について付け加えておく。
遺体をプラスチックに置き換える画期的な発明はドイツの学者が考案した。年齢は僕と同じで、10年ほど前から世界で展示会をするようになり、この学者は900億円ほどその特許で稼いだという。
当時、解剖学者の養老猛氏も感動して、さっそく購入してきたという。従来、ホルマリン漬けでないと保存できない人体をプラスチックの簡単に触れられる状態で観察できることは、解剖学にとって画期的なことであったことは想像に難くない。
日本でも各地で展示会が行われてきたが、僕が実際に見たのは昨年の11月が初めてだった。友人や知人に聞いてみると3人に1人くらいが知っていて、数人は国内外で見てきたという。これまで500万人以上の日本人が見ているというから、ほぼこれくらいの数字は妥当だ。
科学と芸術と銘打っての展示会だが、単なる見世物で人間を冒とくする展覧会だという批判もある。筋肉や臓器だけでなく、胎児や男女の生殖器も展示されていた。ただ、生前の姿が判断できないように皮膚がついたままの展示物はない。
初期の頃は、日本医学学会や教育委員会、文部科学省などの後援もあったが、現在は地方の放送局などの後援のみになっているようだ。
5年前ほどから主催する団体も変わった。ドイツ人学者と中国との間で特許をめぐりトラブルがあったようで、現在の展示物は中国で独自に作られたもののようだ。
この展示物における最大の問題は、人間の死体をもとに作られているということだ。案内書や展示会場での説明文には、生前許可をとった人ばかりだという。男性の遺体が8割、女性が2割程度だが、すべて中国人ばかりという。胎児を孕んだ女性など20代の遺体もあるが、死刑囚などの遺体が主という。
だが、血管やリンパ見本などは生前に処理しないとできないというし、本当に生前の許可が得られているかは疑問。一説では政府から弾圧されている法輪功の人々の遺体を無許可で使用しているのではないかという。「肉体の不思議展」でネットで検索すれば、この展示会のさまざまな批判がでてくる。僕の見た展示会では展示されていなかったが、円盤投げをする人や馬上の人らは死後2時間以内に形をとらないとうまく完成しないとも聞いている。
現在、中国の大連に生産工場があるというが、遺体を処理するところを想像するだけで、ある種の戦慄をおぼえる。これを知ったことで大連へのイメージも変化してしまった。
展示会は数か月の長期にわたることが多く、川崎が10月から3月まで、続いて沖縄が3月から5月の連休までだったはず。連日混みあっているようだ。
興味ある展覧会だが、遺体の出所を明記するとともに、主催者団体も明確にしてほしいところだ。
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お久しぶりです。JUJUです。お元気そうで嬉しいです。
「人体の不思議展」初期の頃に夫と一緒に見に行きました。
円盤投げをする人や、馬上の人もありましたよ。
本当に生前の許可が得られているのかアタシも疑問に思っていました。人体売買など行われていなければ良いのですが。
2009/5/26(火) 午前 11:36
円盤投げを見たんですね。もう、10年も前から全国各地で展覧会をしているのに、これまで知りませんでした。昨年で、もっともショッキングなことでした。中国政府のドル箱とも言われていますが、今一献体の身元がわかりませんね。ヤーバッシュ、ヤーバッシュでやっています^^;。少しスピードアップも必要かな?
2009/5/26(火) 午後 7:27 [ cos*ora*a7*72 ]
僕も2年前に見にいきましたが、何とも怪しげな雰囲気がしますよね。
こういった標本が製作された経緯が良くわからないので、どうなんだろうと思います。
2009/5/26(火) 午後 8:30
トラックバックを見せていただきました。写真入りで、僕よりわかりやすく書かれていました。30年くらい前にイギリスの人体模型の会社が子供の骨格見本をインドの子供を生き埋めにして作っているというショッキングなニュースをみましたが、これとの類似性も感じました。
2009/5/30(土) 午後 5:27 [ cos*ora*a7*72 ]
展示会内部は撮影不可でしたので、思ったような記事にはなっておりませんが・・・その標本の出所が、何とも怪しいので、実際はかなりえげつないのではないかと。
2009/5/30(土) 午後 9:33
そうですね。10体くらいの標本なら生前同意も考えられますが、100体以上で、世界同時開催となれば、1000体を超す遺体が使われていると思います。しかも、中国の大連に専用の生産工場があるということは、今も新しい標本を作っていることでしょう。日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルの遺体は、奇跡的に腐敗することなく、今もインドのゴアのキリスト教教会にあると聞いています。人体の不思議展の展示物に皮膚というか肌が付いた標本がなく、筋肉が一番表層というのも疑問です。せめてのリアリティの排除ということなのでしょうか・
2009/5/31(日) 午後 4:25 [ cos*ora*a7*72 ]